歯周病のQ&A

大阪市 阿倍野区 西田辺 歯周病 Q&A 

歯周病についてのQ&A

歯周病について実際に当院の患者様からいただいた質問を 、Q & A形式で記載しています。

Q:歯周病は皆がかかる病気ですか?

【ANSER】
歯周病は皆がかかるわけではありませんが、現在日本人の約8割の人がかかっているといわれています。

歯周病の原因細菌により引き起こされる細菌感染症です。

虫歯もそうです。

細菌の感染ルートは主に家庭内感染と言われています。

また、お口の清掃状態、唾液の質、歯並びなどにより、歯周病の進行速度は変わります。

初期症状は軽く、痛みもないため軽視されやすく、重度歯周になってから気づくことが多い病気です。

Q:歯周病を治すことはできますか?

【ANSER】
歯周病の原因は歯周病菌ですので、これをコントロールすることが主な治療になります。

軽度の歯周病は、歯石除去とブラッシング指導などの歯周基本治療で治ります。

中等度以上の歯周病では、歯周基本治療に加え歯周外科処置(フラップ手術)歯周再生療法などで治ります。

ただ、一度やせてしまった歯茎を元に戻すことは基本的にできません。

また、重症度になると治すことが不可能になり、抜歯せざる得ない場合があります。

Q:歯周病の検査って具体的にどんなことをするの?

【ANSER】

歯周病の検査では、以下の8つの項目についての検査をおこないます。
①歯周ポケット検査(プロービング検査)
②BOP(出血歯数)
③歯の動揺度検査
④プラークコントロール・レコード
⑤レントゲン検査
⑥咬み合わせの検査
⑦細菌検査
⑧唾液検査

これら8つの検査結果を総合的に診査し、現在の歯周病の状態を判定していきます。

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Q:歯周病の治療は、どんなことするの?

【ANSER】
歯の表面の歯垢(プラーク)などに歯周病菌は多く存在しています。

まずは普段の歯磨きで、この歯垢(プラーク)をできるだけ除去できるようにブラッシング指導を行います。

これを、プラークコントロールと言います。

そして、歯石の除去。歯垢(プラーク)がずっと歯の表面に残ることで、固くこびりついてしまいます。

それも原因で歯周病になりますので、そのついてしまった細菌を丁寧に取り除いていきます。

歯周病の治療です。

歯石除去と並行して磨き残しを極力減らしていかないと、またすぐに歯周病が再発してしまいます。

そのため、歯磨きの技術を上達することがとても重要です。

Q:歯石を取るのは痛いのでしょうか?

【ANSER】
歯茎の上についている歯石を取る場合、ほとんど痛みはありません。

歯周ポケット内(歯茎の中)の歯石を取る場合は多少痛みを伴う場合もあります。

その場合は麻酔をいたしますのでご安心ください。

Q:歯垢(プラーク)と歯石は違うの?

【ANSER】
歯垢(プラーク)とは細菌の塊で、ネバネバと粘着性が強いため、歯の表面にしっかりと付着し、強くうがいしても取れません。

プラーク中には細菌が約600種類も存在しており、プラーク1mg当たりに細菌が約1~2億個存在していると言われています。

歯石とは歯垢(プラーク)がずっと歯の表面に残ることで、石の様に硬くなっていったものです。

Q:歯周病は薬で治せないんですか?

【ANSER】
薬だけでは治すことができません。

歯周内科という治療法で、歯周病菌を除菌させ、状態を一時的に改善させることはできます。

その後、歯石の除去や毎日の歯磨きの質の向上、つまり歯垢(プラーク)の除去とプラークコントロールは必要です。

つまり、歯医者さんで歯石を取ってもらったり、ご自分で歯磨きを改善したりする必要があります。

Q:歯周ポケットとは何ですか?

【ANSER】
歯の周囲にはには、歯肉溝という健全な方で1mm程度の溝があります。

歯周病になるとこの溝が深くなり歯周ポケットと言います。

歯周病の検査の一つで歯周病の重症度を表し、深くなるほど重症となります。

Q:歯石がつきやすい人、つきにくい人はいますか?

【ANSER】

はい、歯石がつきにくい体質(唾液)の方は少数ですがいらっしゃいます。

歯石とは歯垢(プラーク)が硬くなったもの、毎日の歯磨きで磨きき残した歯垢が、唾液の中のミネラルと結合して、硬くなって出来ます。

唾液の分泌が多いほど、歯垢が歯石になりやすく、唾液の出口に近くで唾液の分泌量が多い人ほど歯石は溜まりやすいです。

よく溜まる場所は、下の前歯の裏に多く歯石ができやすいます。ちなみに、歯についた歯垢は約2日間で歯石になります。

Q:歯槽膿漏(しそうのうろう)と歯周病はどう違うのですか?

【ANSER】
同じ意味です。

歯周病は、一昔前までは原因がわからず、その字の通り「歯茎から膿が出る」という事象から「歯槽膿漏」とよばれていました。

歯周病は、歯がグラグラする、出血する、歯が浮くなど、その他にもさまざまな症状があることから、現在では「歯周病」と呼ぶようになりました。

Q:歯周病の治療はどのくらいの期間かかるの?

【ANSER】
歯周病の治療は歯茎の治り方やブラッシングの状態を確認しながら、次のステップの治療へ移行します。

初期の歯肉炎であれば、比較的短期間で終了することもありますが、中等度(歯周ポケット4㎜以上)以上の歯周病の場合には、病状の程度にもよりますが、数カ月~長期にわたる場合が多いいようです。

治療後も引き続きメインテナンスが不可欠で、定期的な受診が必要です。

Q:定期的なメインテナンス(クリーニング)は必要ですか?

【ANSER】
必要です。

毎日の歯磨きで100%の歯垢(プラーク)を除去しきることは、プロの歯科医師、歯科衛生士でも至難の業です。

それだけ、ブラッシングは難しいことなのです。

ですので、歯垢(プラーク)や歯石を専用の器具できれいに取り除くプロフェッショナルによるケア必要になります。

毎日のブラッシング技術を上げ、定期的に専門的なクリーニングを受けメインテナンスを継続していくことが、とても大切です。

現在では、歯のメインテナンス(クリーニング)は、重要な歯周病治療の一部分です。

Q:歯周病の予防に歯磨剤は何が良いのですか?効果があるのでしょうか?

【ANSER】
市販の歯磨剤のパッケージには「歯周病予防」と記載があり「歯周病治療」とは決して書いていません。

基本的には歯周病予防と記載されているものをお使い頂いて結構ですが、大事なのは、どの歯磨剤を使うかではなく、いかに磨き残しを少なくブラッシング出来るかです。

歯磨剤なしでも歯垢(プラーク)が除去できれば、歯茎は改善します。

様々な薬効がはいっているものもありますが、薬効は歯垢(プラーク)をしっかりと除去した上での補助的な効果と考えて方がよいでしょう。

Q:どんな歯ブラシが良いのでしょうか?

【ANSER】
一般に歯周病とうたっている歯ブラシをオススメしますが、大きさや形は個々人の歯の大きさ、顎の大きさ、歯並びに合わせて違ってきます。

万人に適した歯ブラシというのは存在しません。

歯磨きの仕方同様で、個々の患者さんの歯の並びや大きさ、歯肉の状態などにより、どのような大きさ、硬さの歯ブラシが適しているかは変わってきますので、歯科医師、歯科衛生士に指導を受けて下さい。

Q:電動歯ブラシと普通の歯ブラシでは電動歯ブラシの方がいいですか?

【ANSER】
電動歯ブラシの方が短時間で効率的に歯垢を除去できると思います。

しかし、電動歯ブラシには、沢山の種類があり、機能やブラシの形、大きさがそれぞれ違っています。

綺麗な歯並びで歯の間が空いていない様なら効果的かもしれませんが、歯周病になりやすい人は歯並びが悪かったり、歯の間が空いていて物が詰まりやすかったりしているのが常です。

電動歯ブラシも毛先がうまくあたっていないと歯垢除去の効果は半減します。

歯科医院で自分にあった歯ブラシや電動歯ブラシの使用法の指導をうけることをおすすめします。

一万円前後や、それ以上の価格帯の音波歯ブラシが個人的には良いと感じています。

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