今どきの歯磨剤の使い方・選び方・おすすめ歯磨剤

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2018年03月21日08時00分 Edit By:院長 江頭伸行

歯磨剤と歯ブラシ

皆さんは歯磨きをする際、どんな歯磨剤を使用していますか?

かつては「歯磨剤は使わなくてもいい」「むしろ歯磨剤は使わないほうが良い」といわれた時代もありました。

皆様の中にも歯医者さんでこのように指導を受けたという方もいらっしゃることでしょう。

しかし歯磨剤もずいぶん進化し、高濃度フッ素ホワイトニング効果など高機能な薬効のある歯磨剤が登場しています。

現在の歯磨剤は毎日の歯磨きの時に、ぜひ取りいれたいアイテムとなっています。

そこで今回は昔と今と歯磨剤の機能はどのように進化しているのか、また最新の効果的な歯磨剤の選び方や使い方についてご紹介したいと思います。


1. 最新の歯磨剤は昔と比べてどう進化しているのか?


歯磨剤といえば「刺激が強すぎる」「研磨成分が歯を削ってしまう」などの理由から、かつては歯科医師たちの間でも歯磨剤を使わない歯磨きが推奨されてきました。

しかし近年はメーカ側の長年の努力によって、歯磨剤に配合される成分もずいぶん進化を遂げています。

◎ 歯磨剤は『化粧品』から『医薬部外品』へ
昔の歯磨剤はタバコのヤニといった黄ばみ汚れを落とすことと、香料による清涼感を与えることが主な役割として使われていました。

確かに磨いた後は爽快なのですが、研磨剤の粒子が荒く、発泡剤や香料の刺激も強いため、多くの歯科医師は歯磨剤の使用を勧めませんでした。

薬事法による取り扱いも歯磨剤はあくまで『化粧品』、つまり歯磨きのオプションでしかなかったのです。

そんな歯磨剤もずいぶん進化をとげ、近年は虫歯予防に効果が高いフッ素(フッ化物)殺菌成分など多くの有効成分が配合されています。

これにより現在多くの歯磨剤が歯科疾患の予防を目的とした『医薬部外品』と位置付けられています。

歯科衛生士のブラッシング指導

◎ 研磨剤や泡立ち成分、香料もマイルドになっている
歯磨剤で最も懸念される研磨剤(清掃剤)も、今は粒子が非常に細かくなっているため安心して使用することができます。

また泡立ち成分(発泡剤)も昔の歯磨剤と比べるとおだやかで、口の中が泡だらけになって磨きにくいといったことも少なくなりました。

さらに香料もひかえめなので、昔のようなスッキリした爽快感を求める方はちょっと物足りなさを感じてしまうかもしれません。

ただ、どの成分も歯や歯ぐきに優しくなっているのは確かで、これまでの歯磨剤の欠点を克服した製品が多く販売されています。



2. 最新の歯磨剤で注目したい成分


昔とは様変わりしている歯磨剤の成分。その中でも虫歯予防歯周病予防の効果が高く、毎日の歯磨きにぜひ取りいれておきたい成分を以下にご紹介していきます。

◎ フッ素(フッ化物)
フッ素(フッ化物)は今やどの歯磨剤にも含まれているといっても過言ではなく、実際に国内で販売される歯磨剤の9割にフッ素が配合されています。

フッ素といえば歯の中のカルシウムと結びついて歯質を強くすることは広く知られています。
フッ素のこの働きは虫歯予防のほかに、小さなエナメル質の虫歯(C1)の進行を抑えたり、初期虫歯(CO)の状態を元通りの健康な歯に戻すのにも効果を発揮します。

歯磨剤のフッ化物濃度の配合上限は、薬用歯みがき類の承認基準では1000ppm(フッ素として)と定められていましたが、諸外国と比べ、また国際基準(ISO)と比べて日本では低くなっていました。

2017年3月に厚生労働省の基準が変更され、諸外国で採用されている国際基準(ISO)と同じく高濃度フッ素1500ppm配合された歯磨剤が認可されています。小児用は960ppm。

各種の歯磨剤を見るに大幅なパッケージの変更はないようですが、「高濃度フッ素1500ppm配合」表記がパッケージの表裏に記載されています。
現在、歯科医院や商店など在庫の関係で混在していますので注意して購入しましょう。

歯磨きする女性

◎ 殺菌成分
近年の歯磨剤はフッ素に加えて殺菌効果の高い成分が配合されているものも多くなってきました。

代表的な殺菌成分としては、CPC(塩化セチルピリニジウム)、IPMP(イソプロピルメチルフェノール)、グリチルリチン酸ジカリウム、塩酸クロルヘキシジンなどがあります。

虫歯歯周病口の中の病原菌が原因でおこる疾患なので、歯磨剤選びでは絶対に見逃したくない成分といえるでしょう。

◎ さらに機能性をUPした成分にも注目したい
近年はフッ素や殺菌成分にくわえて、さらに歯磨剤の効果を飛躍させる成分が誕生しています。
その中でも特に注目したい2つの成分についてご紹介します。

・石灰化成分(リン酸・カルシウム)
まず1つはリン酸やカルシウムなどの再石灰化成分です。
再石灰化とは歯に備わった修復機能のことで、再石灰化によって初期虫歯などで荒れた歯の表面を元の状態へ回復させることができます。

フッ素と再石灰化成分があわされば、歯の再石灰化をさらに向上させることが期待できるでしょう。

・PCA(ピロリドンカルボン酸)
PCA(ピロリドンカルボン酸)は特に中高年になって歯ぐきが痩せ、歯の根っこの一部が露出している方にお勧めしたい成分です。

露出した根っこには表面を覆うエナメル質がなく、象牙質がそのまま表に出た状態となっています。
その象牙質はエナメル質も柔らかく、虫歯になると通常よりも早いスピードで進行してしまいます。

PCAは象牙質に含まれるコラーゲンをコーティングする働きがあり、その内側にフッ素を長く留めておくことができます。

つまりフッ素とPCAが配合された歯磨剤は、露出した根っこの象牙質をミネラルとコラーゲンの両方で虫歯から守ることができるわけです。


歯を気にする女性


3. 歯磨きをグレードアップさせる最新の歯磨剤の使い方


歯磨剤の中の有効成分が充実してきたことで、その使い方もこれまでとは変わってきています。

毎日の歯磨きをグレードアップさせるために、歯磨剤を使用の際は以下のポイントに注意してみましょう。

◎ 歯磨剤はたっぷりつける
従来の歯磨きでは「歯磨剤は歯ブラシにほんの少しのせる程度」としていましたが、今の歯磨剤は有効成分の効果を高めるためにも歯ブラシにたっぷりのせて使いましょう。

ただし小さなお子様の場合は成分の刺激が強すぎる場合があるため、歯科医院で適切な量を指導してもらうか、歯磨剤に記載されている量に留めるようにしてください。

◎ うがいは少量の水で1回のみにする
歯磨剤を使って歯を磨いたら、うがいをして口の中の歯磨き粉をすべて洗い流している方も多いのではないでしょうか。
しかし、それではせっかくの有効成分が十分に効果を発揮することができません。

歯磨剤で歯磨きをした後は、うがいをする水の量はほんの少しにして、さらにうがいは1回だけにとどめておきます。
口の中に成分が残るようにすることが、歯磨剤の効果をパワーアップさせる秘訣です。

◎ 歯磨剤の力を過信しすぎないこと
いかに優れた成分であっても、歯磨剤の役割はあくまで補助的なものにすぎません。

虫歯や歯周病を引き起こす細菌たちは、自分たちを守るために『バイオフィルム』という膜を作って生息しています。

この『バイオフィルム』が残っていると、せっかくの歯磨剤の成分も歯の表面にたどりつくことができないのです。

細菌がつくる『バイオフィルム』は機械的な力、つまり歯ブラシでこすり落とすことでしか取り除くことはできません。

歯磨剤の有効成分をしっかり働かせるためにも、まずは歯ブラシを使い時間をかけて、しっかり汚れを落とすことを心がけましょう。
音波歯ブラシなどの併用も効果的です。


歯ブラシセット


4. おすすめ歯磨剤


当院のおすすめ歯磨剤をご紹介します。

・ペリオバスター
歯周病の方や歯周病を気にされる方には「ペリオバスター ジェル」、「ペリオバスターN」、「システマSP-T」の歯磨剤がおすすめです。

歯周病の原因には歯周病菌以外にカンジダ菌というカビ(真菌)も原因と言われています。
カンジダ菌というカビ(真菌)は通常の歯磨剤の殺菌成分で殺菌されません。
ペリオバスターはカンジダ菌というカビ(真菌)を殺菌するするために開発された歯磨剤です。

歯磨剤のジェルタイプと液体状のペリオバスターNがあり、共に成分は同じです。
液体状のペリオバスターNは磨き終わった後、お口をゆすぐ水の量が少なくて済むため、お口の中に薬効成分が残り殺菌効果が持続します。

・SP-Tはイソプロピルメチルフェノール(IPMP)とイプシロン-アミノカプロン酸(歯肉の炎症を抑えます)、酢酸トコフェロール(ビタミンEで歯肉の血行を促進)など、3つの薬用成分を配合し歯周病を防ぎます。

粘性の高いジェルなので、歯肉や歯周ポケットに薬用成分が長くとどまり効果的です
研磨剤無配合でフッ素配合の歯磨剤もあります。歯周病と虫歯の発生と進行を防ぎます。

ペリオバスターとSP-Tの歯磨剤


・チェックアップ
虫歯予防用の歯磨剤では、チェックアップ・シリーズが高濃度フッ素配合でおすすめ歯磨剤です。
standardは大人用でフッ素濃度は1450ppm。子供用の歯磨剤はKODOMOでフッ素濃度は950ppmとなっています。

Check-up歯磨剤


・コンクール ジェルコートF
歯周病と虫歯予防兼用の歯磨剤はコンクール ジェルコートFの歯磨剤がすすめです。コンクールは歯周病菌の殺菌成分の代表格の塩酸クロルヘキシジンの殺菌成分を主体です。
この歯磨剤の粘稠度が高く薬用成分が長くとどまり効果的です
フッ素濃度は高めの950ppmが配合されて虫歯予防にもなります。

・コンクール ジェルコートはIPインプラント用の歯磨剤です。
通常の歯磨剤に配合されているフッ素がインプラントを腐食させ、人によってはインプラント周囲の歯ぐきの炎症(はれ)の原因にもなることが最近の研究で判明しています。
フッ素無配合でインプラントを腐食させない歯磨剤です。
一本でもインプラント治療を受けている方に特におすすめの歯磨剤です。

・ブリリアント・モアはホワイトニング用歯磨剤です。
「ピロリン酸ナトリウム」という成分が、歯の表面から着色汚れ(ステイン)を浮き上がらせ、歯磨きですっきり汚れを落とします。

コンクールジェルとホワイトニング用歯磨剤


いずれも歯科医院専売品となっており、当院でも購入可能です。

当院では安心してご来院頂けるように、お口の状況・治療内容など詳しく検査し、歯科カウンセラーがご説明した上で、極力、痛くない治療を進めています。

皆様と笑顔で楽しい毎日、そして何でも食べられる喜びを分かち合えるよう、スタッフ一同しっかりサポートさせて頂きます。
お口に関するお悩みやご質問などございましたら、お気軽にご相談ください。

大阪市阿倍野区西田辺 医療法人優伸会 えがしら歯科 審美・歯周・インプラント
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