原因不明の歯の痛み

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2018年04月06日07時00分 Edit By:院長 江頭伸行

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歯に痛みを感じる時、多くの方は歯や歯ぐきにその原因があると考えるでしょう。
しかし、歯の痛みは必ずしもお口の中に由来するものばかりとは限りません。

「歯が痛い」と訴える方の中には、お口を含め体のどこにも異常がないのに痛みを感じている方がいらっしゃいます。

どこを調べても『異常なし』と診断された挙句に、「気のせいでは?」と心ない言葉をかけられ深く傷ついた、といった経験をされる方も少なくないようです。

ただその痛みは決して気のせいというわけではなく、歯の痛みの中には『非定型歯痛』という、原因不明の痛みがあることを、ぜひ知っていただきたいと思います。


1. 歯の痛みの原因には3つのパターンがある


歯に痛みが発生する原因には、以下の3つのパターンがあります。

歯原性歯痛:歯や歯ぐきが原因でおこる歯の痛み
歯の痛みで最も多いのが、歯や歯ぐきに問題がある歯原性歯痛です。
虫歯歯周病のほか、親知らずの腫れや入れ歯の痛みなどもこれに含まれます。

非歯原性歯痛:お口の中以外の問題でおこる歯の痛み
歯の痛みには、お口の中以外の問題で生じるものもあります。
例えば鼻炎や蓄膿症(上顎洞炎)といった鼻の疾患や、顔の筋肉の異常によっても歯に痛みを感じる場合があります。

また肩こりや頭痛、狭心症、神経痛なども歯痛を生じさせる原因となります。

非定型歯痛:体に異常がなく、原因不明の歯の痛み
歯や歯ぐきなどを含め、体のどこにも異常がないのに発生する歯の痛みが非定型歯痛です。
後に詳しく解説しますが、痛みの感覚をつかさどる脳の異常や、メンタル面が原因ではないかと考えられています。

歯科治療する女性


2. 痛みの原因がはっきりしない『非定型歯痛』とは?


痛みは原因さえ明らかになれば、なんらかの対処をおこなうことができます。
しかし『非定型歯痛』はその原因がはっきりわからず、長く苦しまれる患者様も多くいらっしゃいます。

それでは『非定型歯痛』とはいったいどのようなメカニズムで起こるものなのでしょうか。

◎痛みを伝える脳内の神経ネットワークに誤作動が生じる
痛み(痛覚)は、体に起きたトラブルを私たちがいち早く察知するために送り出される脳からのサインです。

「虫歯ができた」「歯ぐきに炎症がおきた」などお口の中に生じた異常を脳が素早くキャッチし、それを「歯の痛み」として私たちに伝えています。

非定型歯痛


非定型歯痛は、このような痛みを伝える神経ネットワークがバランスを崩すことで発生するのではないかと考えられています。
簡単にいえば、歯や体になんの異常も起こってないのに、トラブル発生のサイン(痛み)を送りだしてしまう誤作動が脳に生じている可能性があるということです。

◎強いストレスや大きな不安が非定型歯痛を誘発する
非定型歯痛で起こる神経ネットワークの誤作動は、患者様が以前に受けた強いストレスや大きな不安から生じている可能性があります。

歯が痛い原因を「精神的なもの」といわれてしまうと、少なからずショックを受ける方もいらっしゃるかもしれません。
しかし脳から送り出される感覚は、気持ちや感情といったメンタル面に非常に影響されやすいのです。

例えば同じ食事をしていても、好きな人達とワイワイ楽しみながら食べるのと、嫌いな人に囲まれて暗い気分で食べるのとでは味の感じ方が大きく変わります。

痛みの感覚も同様で、歯科治療でも不安や恐怖心が大きいほど痛みの感覚が敏感になり、ちょっとした刺激でも「痛い!」と感じてしまうことはめずらしくありません。

過去に受けた精神的ストレスによって脳のバランスが崩れ、そこにまた同じようなストレスや不安が加わると脳が「トラブル発生のサイン」を出してしまう――これこそが非定型歯痛の正体だと考えられています。

女性の歯科医師と患者

◎ 歯科治療がきっかけで非定型歯痛を引き起こすことも
非定型歯痛がなぜ見過ごされてしまうかといえば、実は歯科治療が非定型歯痛の引き金になるケースがあるからです。

歯科治療の後に痛みが続いてしまうと、患者様も歯科医師側も「治療した歯」にその原因を求めようとしてしまいます。

その結果、必要のない治療のやり直しや、違う歯の治療をおこなってしまう場合があります。
その新たな治療がさらに痛みを強くするという、堂々巡りに陥ってしまいがちなのが非定型歯痛なのです。

歯科治療が非定型歯痛のきっかけとなるのは、体の部位の中でも特にお口の中の感覚が敏感であることが原因の1つとして考えられます。

お口の中は様々な食べ物が入ってくる最初の入り口なので、危険なものが体内に侵入しないようにセンサーが敏感に反応するようにできています。

例えば手の甲にゴマが2,3粒くっついていても特に何も感じないのに、口の中ではゴマ1粒でも不快感を覚えてしまいます。

つまり歯科治療で受けた痛みや不快感などは想像以上に強い精神ストレスとなる可能性があり、そのストレスが非定型歯痛の引き金となってしまうというわけです。

痛む女性



3. その歯の痛み、何が原因なのかをしっかり見極めましょう


歯に痛みを感じたら、まずはその痛みの原因がどこにあるのかをしっかり見極めることがとても大切です。

◎ 歯の痛みには「メンタル面」が影響することも忘れない
歯に痛みがある時はまず歯科医院でしっかりと検査をおこなった上で、もしお口の中に異常がなければ、耳鼻科や内科、神経科などを受診してみましょう。

それでも特に異常がなしと診断されるようであれば、「脳のバランスやメンタル面に問題があるのかも」と疑ってみることが大切です。

非定型歯痛の難しいところは、歯の痛みの原因が脳や精神面に問題があると伝えても、患者様がなかなか納得しきれない点にあります。

そのため「歯を治療すれば痛みも治まるはず」という強い思いから歯科治療を続けているうちに、ますます痛みをこじらせてしまう場合もあります。

◎ 「定型型歯痛かな?」と思ったら、歯科大学病院や精神科の受診を検討してみる
もし以下のような症状が続くようであれば、非定型歯痛を疑ってみましょう。

・歯科医院で検査をしても、異常が見つからない
・痛みの原因と考えられる歯の治療をしても、痛みが治まらない
・痛む場所や歯の本数が日によって変わる
・痛み止めを飲んでも痛みが引かない
・今までに感じたことのないような強い痛みがある

ご自身の症状が非定型歯痛によるものだと感じたら、歯科大学病院の心療歯科や精神科を受診してみることをお勧めします。
その際はかかりつけの歯科医に紹介状を書いてもらい、これまでの経過を伝えてもらうようにするとよいでしょう。

木漏れ日の画像



4.最後に…


この度はホームページをご覧頂きありがとうございます。

歯の豆知識ページは歯科治療において、皆様へ何かしらの参考やお役に立てればと思い作成させていただいております。

歯科医師は毎日、歯や歯ぐきなど治療を行っています。
まず、検査で行い正確に原因を特定し、その原因を取り除き歯や歯ぐきを守るための治療しています。

しかし、お口の中に原因が見つからない場合の対処はとても苦手です。

レントゲンやCT撮影など、お口の中の検査をしても歯痛の原因がわからないとなると、対処するすべを持ちません。

こう言った原因不明の歯痛では、暗雲な中で曖昧な治療することはとても危険です。
原因を見極める為にもセカンド・オピニオンや大学病院、一般的な精神科の受診し、歯以外の可能性も探ることも重要です。

また、歯科治療が原因で起こる「非定型歯痛」では、適切な治療でも起きうると言われています。
歯科医師が最善の治療を施しても、患者さん自身が「本当に良かったのだろうか?」と不安で一杯だと、治るものも治りません。

もしも治療において納得しきれていない気持ちや、不安な気持ちがあるようでしたら、ぜひ歯科医院で遠慮なく相談しましょう。
不安を抱えたままでは、本当に良い治療にはなりません。

もし相談しても満足な説明がないと感じるようでしたら、その歯科医院は向いていないのかもしれません。
丁寧に説明してくれ納得し信頼できると、自分が感じられる歯科医院に出会いましょう。

当院では安心してご来院頂けるように、お口の状況・治療内容など詳しく検査し、歯科カウンセラーがご説明した上で、極力、痛くない治療を進めています。

皆様と笑顔で楽しい毎日、そして何でも食べられる喜びを分かち合えるよう、スタッフ一同しっかりサポートさせて頂きます。

お口に関するお悩みやご質問などございましたら、お気軽にご相談ください。


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