インプラントのデメリットとは
インプラントのデメリットについて、阿倍野区の西田辺えがしら歯科の歯の豆知識ページです。
失った歯を取り戻すことができるインプラントは、極めて優れた補綴装置です。
従来法の入れ歯やブリッジでは実現することができない噛み心地や見た目の美しさがあり、年々、インプラント治療を希望される患者さまが増えてきています。
ただ、インプラントはメリットの部分にだけ注目されるきらいがあるため、今回はあえてデメリットに焦点を当てて阿倍野区西田辺にある西田辺えがしら歯科が解説たいと思います。
目次
インプラントのデメリットについて
阿倍野区の西田辺えがしら歯科ではインプラントには、以下に挙げるようなデメリットがあると考えます。
他の治療法にはない「外科手術」が必須
インプラントの最大のメリットである「人工歯根」は、外科手術を行わなければ手に入りません。
手術にはリスクが伴い、合併症が生じる可能性があります。
歯茎をメスで切開し、顎の骨に穴を開ける処置に強い抵抗や不安を感じる方も多いようです。
とはいえ、インプラントを埋め込む処置自体は30分程度で終わりますし、心身にかかる負担は難症例の親知らずの抜歯より負担は少ないことの方が多いです。
外科手術という表現から、病院での大掛かりな手術を想像されるかと思いますが、実際はそんなことはありませんのでご安心ください。
インプラントできないこともある
インプラントは、入れ歯のように歯を1本だけ失ったケースから、すべての歯を失ったケースまで、ほぼすべての症例が対象となりますが、適応できないこともあります。
インプラント治療ができない場合は、
➀ 歯周病が進行している場合:
歯周病が進行している場合は、歯肉や骨の状態が弱くなっているため、インプラントが十分に支持できない場合があります。
この場合は、歯周病の治療を行ってからインプラント治療を行う必要があります。
② 骨の量が不十分な場合:
インプラントは、骨にしっかりと固定することで支えるため、骨の量が不十分な場合はインプラント治療ができないことがあります。
この場合は、骨造成手術や骨移植手術を行って骨を増やす必要があります。
③ 全身状態が不安定な場合:
インプラント治療は外科手術的な治療であり、全身状態が不安定な場合は手術を行うことができない場合があります。
例えば、重い糖尿病、重篤な心疾患、免疫不全症候群などの場合は、インプラント治療ができないことがあります。
④ 年齢的な理由:
骨の成長が完了していない若年層や、高齢者の場合は骨粗しょう症や骨や歯肉の状態が治療に適さない場合があります。
⑤ 歯科医師の判断:
歯科医師が患者さんの状態を診て、インプラント治療が適切でないと判断した場合は、治療を行わないことがあります。
以上のような理由で、インプラント治療ができない場合があります。
しかし、近年の技術の進歩により、これらの問題を解決する方法が開発されており、患者さんに最適な治療方法を提供することができる場合があります。
外科手術を伴わない入れ歯やブリッジではこのようなことがないため、インプラントのデメリットのひとつとして挙げておきます。
インプラントの失敗
インプラントが上手く顎の骨に定着しない場合があります。
インプラント埋入手術を行ったが、すぐに抜けてくることがあります。
これは、手術後のケア不足や、健康状態や喫煙などの個人の要因によることがあります。
隣接する歯の影響
インプラントを取り付けるためには、周囲の歯に影響を与える可能性があります。
例えば、周囲の歯が移動したり、神経に影響を与えたりすることがあります。
維持管理の必要性
インプラントは、定期的なメンテナンスが必要です。
寝たきりや介護が必要な状態になった場合、定期的なメインテンスに通えなくなったり、自分自身でブラッシングが困難になります。
しっかりとブラッシングやフロスを行うことが必要であり、歯科医師の定期的な検診を受けることが推奨されます。
これらのデメリットは、全ての患者に当てはまるわけではありません。
個人の状況に応じて、インプラントを選択するかどうかを決定することが重要です。
治療期間がやや長い
インプラント治療の一つひとつの処置は短期間で終わります。
外科手術に関しては、前後で入院の必要もなく1日で完結します。
ただ、人工歯根と顎の骨が結合するまでには数ヵ月必要となることから、全体としては6ヵ月以上を要します。
治癒期間は何もすることはないのですが、最終的な人工歯が装着するまでに長い期間がかかることは患者さまにとってデメリットといえます。
保険が適用されない
インプラント治療のデメリットとして忘れてはいけないのが費用の問題です。
インプラントは原則として保険が適用されないため、治療にかかった費用は全額自己負担となります。
また、人工歯根の原価が高かったり、先進の機器・器材の使用が必須だったりすることから、インプラントの治療費は、総額がそれなりに高くなるというデメリットもあります。
その分、よく噛めて仕上がりが美しく、寿命も長い人工歯が手に入るのですからコストパフォーマンスが悪いということにはなりません。
むしろ、長い目で見たらブリッジ・入れ歯よりもインプラントの方が経済的ともいえるかもしれません。
まとめ
今回は、インプラントのデメリットについて、阿倍野区西田辺にある西田辺えがしら歯科が解説しました。
メリットの多いインプラントですが、医療である以上、必ずデメリットも伴いますので、その両方をしっかり理解した上で治療選択することが大切です。
そんなインプラントのデメリットだけではなく、メリットについても詳しく知りたい方は、いつでもお気軽に当院までご相談ください。
阿倍野区西田辺にある西田辺えがしら歯科は、インプラント治療を行っていますので、どうぞご相談ください。
阿倍野区西田辺にある西田辺えがしら歯科 歯医者
IDIA国際口腔インプラント学会 認定医
日本口腔インプラント学会 専修医
歯科医師 院長 江頭伸行