
歯を磨く時間はどのくらいが適切?
歯を磨く時間はどのくらいが適切?について、阿倍野区の歯医者 西田辺えがしら歯科の歯の豆知識ページです。
歯磨きは、お口の健康を維持する上で、最も重要なセルフケアです。
そのため皆さんも毎日欠かさず歯磨きを行っているかと思いますが、どのくらいの時間ブラッシングするのが適切なのか迷ったことはありませんか?
出かける準備などで忙しい朝などは、1分も歯磨きしないという方もいらっしゃることでしょう。
今回はそんな歯を磨く適切な時間について、阿倍野区の歯医者、西田辺えがしら歯科が詳しく解説をします。
目次
日本人の歯磨きの平均時間は?
5年に1回の頻度で実施される歯科疾患実態調査では、日本人が1回の歯磨きにかける時間を調べています。
その結果、1回の歯磨きの時間が1~3分未満の人が大半を占めることがわかりました。
確かに、歯磨き粉をつけて歯列全体をゴシゴシと磨けば、1分程度で歯磨きが終わります。
実際、そのような感覚で毎日の歯磨きを行っている方も少なくないことでしょう。
理想的な歯磨きの時間は3~5分程度
結論からいうと、1回の歯磨きを1~3分未満で終わらせるのは、あまり推奨できません。
親知らずを除く永久歯28本をしっかりと磨くのであれば、少なくとも3分、歯並びが悪くてブラッシングしにくい人は5分程度の歯磨きが必要となります。
もちろん、歯並びがきれいでブラッシングも上手な人は、1~3分未満の歯磨きで口腔衛生状態を良好に保てるかもしれませんが、理想的な時間としては3~5分程度を意識してください。
長時間歯磨きすることは良くない?
歯磨きは、お口の中のお掃除なので、ブラッシングにかける時間は長ければ長いほど、効果も高くなりそうに感じます。
歯科医師や歯科衛生士によっては、10分以上の時間をかけて、丁寧に磨くことを推奨する場合もあることから、3~5分では足りないのでは?感じるかもしれません。
けれども、長時間の歯磨きはデメリットがメリットを上回ることになるため、あまりおすすめできません。
というのも、私たちのお口の中は生きた組織で構成されており、外からの刺激に対して敏感だからです。
台所のシンクやお風呂場のお掃除とはまったく異なる点に注意しましょう。
歯磨きを長時間すると何が起こる?
毎回の歯磨きを長時間行っていると、次に挙げるようなトラブルが起こり得ます。
歯茎を傷める
歯茎はとてもデリケートな組織です。やわらかめの歯ブラシで軽くマッサージする程度なら良い影響の方が大きいのですが、硬い歯ブラシで長時間ゴシゴシと刺激すると、歯茎の腫れや出血を招きます。
お口の中が不衛生だと、歯茎の傷口から細菌が侵入して、菌血症を引き起こすリスクもあるため、十分な注意が必要です。また、強圧によるブラッシングは、歯茎が下がる現象も誘発します。
歯が摩耗する
歯の表面を覆っているエナメル質は、人体で最も硬い組織なので、そう簡単に割れたり、削れたりはしません。
けれども、研磨剤が豊富に含まれた歯磨き粉を使って、毎日長時間ゴシゴシとブラッシングしていると、徐々に摩耗していきます。
その結果、冷たいものがキーンとしみる知覚過敏や虫歯の発症リスクが高まります。
まとめ
今回は、歯磨きの適切な時間について、阿倍野区の歯医者、西田辺えがしら歯科が解説しました。理想的な歯磨きの時間は1回あたり3~5分程度です。
1~2分は汚れを十分に落とすことができませんし、10分以上の歯磨きは歯茎や歯を傷める恐れがあるため、十分な注意が必要です。
そんな歯を磨く時間や頻度、方法などについてもっと知りたいという方は、いつでもお気軽に当院までご相談ください。
患者さんそれぞれに適したブラッシング指導を行います。
阿倍野区の西田辺の歯医者 西田辺えがしら歯科
IDIA国際口腔インプラント学会 認定医
日本口腔インプラント学会 専修医
歯科医師 院長 江頭伸行
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