
虫歯治療したところが、また虫歯に⁉虫歯の再発(二次カリエス)を防ぐには?
虫歯治療したところが、また虫歯に⁉虫歯の再発(二次カリエス)を防ぐには?について、阿倍野区の歯医者 西田辺えがしら歯科の歯の豆知識ページです。
今回は「虫歯治療したところが、また虫歯に⁉」いわゆる「二次カリエス」について、その原因や予防法を阿倍野区の歯医者の西田辺えがしら歯科がわかりやすくご説明します。
目次
二次カリエスとは?再発虫歯の正体
二次カリエスとは、一度治療した歯(詰め物や被せ物をした歯)が、再び虫歯になることを指します。
詰め物や被せ物の周りにできやすく、見た目には分かりにくい場合も多いです。
日本の健康保険での銀歯治療の虫歯再発率は80%、保険の歯の神経治療の再発率も80%以上というデータが存在してます。
背景と要因
日本の保険制度における歯科治療の再治療率が高い背景には、いくつかの構造的な要因があります。
まず、保険診療では使用できる材料や治療方法に制限があり、主に銀歯やプラスチックなどの材料が使われています。
これらの材料は歯垢が付着しやすく、長期的な耐久性や適合性に課題があるため、虫歯や感染の再発リスクが高まります。
また、保険診療の診療報酬が低く設定されているため、歯科医師が一人ひとりの患者に十分な時間や手間をかけることが難しくなり、治療の精度が下がる傾向があります。
二次カリエスの問題点と治療のデメリット
歯がどんどん小さくなる
再発した虫歯を治療すると、さらに歯を削る必要が出てきます。これを繰り返すと、最終的には歯を残すことが難しくなり、抜歯になる場合もあります。
神経を失うリスク
最初の治療で神経を残していた場合でも、再発時には神経を取らざるを得ないことがあります。
神経を取った歯は脆(もろく)くなりやすく、神経がないため虫歯になっても痛むことが無いので、気づきにくくなります。
気づきにくく進行していく
神経がない歯は、痛みを感じにくいため、虫歯の再発に気づかず進行してしまうことがあります。
詰め物や被せ物が外れて初めて気づくケースも珍しくありません。
二次カリエスを防ぐためのポイント
1. 毎日の丁寧なセルフケア
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歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシも活用しましょう。特に詰め物や被せ物の周囲は汚れがたまりやすいので、意識して磨くことが大切です。
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就寝前は特に丁寧にケアしましょう。寝ている間は唾液が減り、虫歯菌が活動しやすくなります。
メリット:自分でできる予防法なので、毎日続ければ効果が期待できます。
デメリット:正しい方法を身につけるまで少し練習が必要です。
2. 定期的な歯科医院でのチェックとクリーニング
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歯科医院での定期検診やプロによるクリーニングは、二次カリエスの早期発見・予防にとても効果的です。
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歯石やプラークは自分では取りきれないことが多いため、専門の器具でしっかり除去してもらいましょう。
メリット:早期発見・早期治療ができるため、歯を守りやすくなります。
デメリット:定期的な通院が必要です。
3. フッ素の活用
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フッ素配合の歯磨き粉や洗口液を使うことで、歯を強くし虫歯の再発を防ぐ効果があります。
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歯科医院でのフッ素塗布は、さらに高い予防効果が期待できます。
メリット:簡単に始められ、虫歯予防効果が高いです。
デメリット:歯科医院でのフッ素塗布は数ヶ月ごとに通う必要があります。
4. 詰め物・被せ物のチェックと適切な再治療
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詰め物や被せ物の縁に段差や隙間ができている場合は、作り直しが必要です。段差があると、そこから細菌が入りやすくなります。
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素材によっては、二次カリエスが起こりにくいもの(例:セラミック、ジルコニア)もありますが、費用や見た目なども考慮して選びましょう。
メリット:適切な治療で再発リスクを下げられます。
デメリット:再治療には費用や時間がかかる場合があります。
まとめ(大切なのは「予防」と「早期発見」)
二次カリエスは、一度治療した歯でも油断できない虫歯です。
「毎日のセルフケア」「定期的な歯科医院でのチェックと歯のクリーニング」「フッ素塗布」「詰め物・被せ物の適切な管理」が、再発防止のカギとなります。
阿倍野区の西田辺えがしら歯科では、患者さん一人ひとりの状況に合わせて、最適な予防法や治療法をご提案しています。
「治療した歯が心配」「最近、治療した詰め物が気になる」など、どんな小さなことでもお気軽にご相談ください。
みなさまの大切な歯を守るお手伝いを、これからも全力で行ってまいります。
ご予約・ご相談はいつでもどうぞ。スタッフ一同、安心してご来院いただける環境を整えてお待ちしております。
阿倍野区の西田辺の歯医者 西田辺えがしら歯科
IDIA国際口腔インプラント学会 認定医
日本口腔インプラント学会 専修医
歯科医師 院長 江頭伸行