
歯周病か確かめるには?セルフチェックできる?
歯周病か確かめるには?セルフチェックできる?ついて解説、阿倍野区西田辺の歯医者 西田辺えがしら歯科の歯の豆知識ページです。
歯周病は、サイレントディジーズ(沈黙の病気)とも呼ばれており、自覚しにくいのが特徴です。
気付いた頃には重症化していることも珍しくないため、小まめにセルフチェックするのが望ましいです。
今回はそんな歯周病を自分で確かめる方法と歯科医院で検査する方法について、阿倍野区の歯医者、西田辺えがしら歯科がわかりやすく解説します。
目次
歯周病を自分で確かめる方法
歯周病の有無を自分で確かめるためには、毎日お口の中を鏡で観察することが必要です。
ご自身の歯茎や歯の状態を鏡でチェックするのを習慣化し、以下に挙げるような症状が認められたら歯科を受診しましょう。
【歯周病のセルフチェック項目】
歯茎に関する症状
- 歯茎が赤く腫れている
- 歯磨きの時に歯茎から出血する(歯ブラシに血がついている)
- 歯茎が下がってきた(歯が伸びたように見える)
- 歯茎を押すと膿が出てくる
歯に関する症状
- 最近、歯並びが変わったように見える
- 歯と歯の間にすき間ができている
- 歯が浮いたような感覚がある
- 食べ物が噛みにくいと感じることがある
- 歯を押すとグラグラ揺れる
これらは自分で観察するだけでもチェックできるものばかりです。
一部は主観的な症状もありますが、いずれかひとつでも認められる場合は、歯周病を発症している可能性が高いといえます。
口臭は歯周病の重要なサイン
歯周病を確かめる上で重要なサインとなるのが「口臭」です。
歯周病では、ペリオ臭とも呼ばれる独特な臭気が発生します。
これは歯周病菌が口腔内のタンパク質を分解する際に、メチルメルカプタンという揮発性のガスを産生するのが原因です。
メチルメルカプタンは、腐った玉ねぎのような臭いを放つため、口臭も自ずと強くなります。
ただ、私たちの五感は極めて順応性が高く、自分の臭いはすぐに慣れてしまうため、強烈な臭気を放っていたとしても自覚できないことも少なくありません。
そこで参考にしたいのが家族や友人、パートナーからの口臭への指摘です。周りの人から口臭が強いことを指摘されたら、まずはその原因を考えてみましょう。
臭いの強い食べ物を習慣的に食べているわけではなく、口腔衛生状態も極端に悪くないのであれば、その原因は歯周病にあるのかもしれません。
歯周病の診断は歯科医院で受けましょう
ここまでは、歯周病の有無を大まかに確かめる方法の説明にとどまっています。
本当に歯周病を発症しているかどうかやその進行度は、歯科医師でなければ診断を下すことができませんので、不安な症状がある場合はできるだけ早く歯科を受診してください。
歯科医院では、次の方法で歯周病の検査を行い、診断を下します。
【歯周組織検査】
- 歯周ポケット検査
- BOP(Bleeding On Probing)
- 歯の動揺度検査
- プラークの付着状態
歯周組織検査では、プローブと呼ばれる器具を使って歯周ポケットの深さを測ります。
正常な人でも歯周ポケットは1~2mm程度ありますが、それが4mm以上になると歯周炎と診断されます。
プロービングの際に出血が認められるかどうか(BOP)も歯周病を診断する上で重要な情報となります。
歯茎から出血しているということは、現在進行形で歯周菌が活動していることを意味するからです。
その他、ピンセットで歯に圧力をかける動揺度検査やプラークの付着状態の確認などを行って、歯周病の有無と進行度を評価します。
まとめ
今回は、歯周病か確かめる方法について、自分で確認する方法と歯科医院で診断を受ける方法に分けて解説しました。
歯周病は、セルフチェックできる面も意外に多いことから、この病気を早期発見したい方は、毎日鏡でご自身のお口の中を確認するようにしてください。
それに加えて3ヵ月に1回程度の定期検診・メンテナンスを受けていれば、歯周病を重症化させるリスクはほとんどなくなります。
阿倍野区の西田辺の歯医者 西田辺えがしら歯科
IDIA国際口腔インプラント学会 認定医
日本口腔インプラント学会 専修医
歯科医師 院長 江頭伸行