オーラルフィジシャン育成セミナー参加
私は歯科医療の目的・目標は、歯の健康を通じて人々の生活(クォリティー・オブ・ライフ)をさらに向上し、全身の健康増進につなげることだと思っています。
しかし日本では、虫歯や歯周病が多く発症していたため、虫歯治療や入れ歯、インプラントを行い、痛くなく、ただ噛めるようにしていくことだけが歯科医療となっています。
今回、私たちは山形県酒田市で40年以上もの間、歯の予防を主体にした歯科診療を推し進めている日吉歯科診療所 熊谷 崇先生の主催するオーラルフィジシャン育成セミナーに参加してきました。
このセミナー主催者の熊谷 崇先生の日吉歯科診療所は、日本の予防の先駆者的な存在です。
「歯医者は虫歯になったら行くところでなく、虫歯にならないように通うところ」という信念のもと、スウェーデンなど海外で予防歯科を学び実践しています。
山形県酒田市で約20年も前に定期的に来院して予防処置を受けている子供たちにおいて、12歳時に永久歯に一本の虫歯のない人の割合を9割以上も達成しました。
そして、NHK番組プロフェッショナル仕事の流儀、カンブリア宮殿、 未来世紀ジパングなど、数々のTVや雑誌にも特集されています。
NHK番組プロフェッショナルに出演された熊谷先生
予防歯科の先進国のスウェーデンと肩を並べるほどの虫歯予防の結果を残しており、日本では予防歯科の総本山と以前から歯科業界では注目されています。
そして、このオーラルフィジシャン(Oral Physician)の意味は、「虫歯と歯周病に対し、適切な診査・診断を行い、診療計画を立て、生涯にわたって疾患の発症と再発を予防する人材」のことです。
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そんなオーラルフィジシャンとなるべく2日間、山形でスタッフと共に受講してきました。
ここでオーラルフィジシャンとして、学ぶことはMTM(メディカルトリートメントモデル)です。
MTM(メディカルトリートメントモデル)とは、個々の虫歯・歯周病のリスク評価・診断を行い、その患者さんに合わせた予防プログラムの立案し最小限の治療を行い、定期的な歯やお口のメインテナンス(クリーニングやフッ素など)を行う確立された一連の治療から予防歯科への流れです。
このモデルの素晴らしい点は、今よりも高い精度で唾液検査やお口の中の精密検査を行い、その患者さんに合った高いレベルでの予防プログラムを立案できるようにることです。
TV番組 カンブリア宮殿に出演された熊谷先生
セミナー中、熊谷先生は「日本では80歳で20本の歯を残しましょう、という8020運動がある。
しかし、歯は28本(親知らずを除く)も存在する。
妥協している!
私は28本すべてを一生涯残せる歯科医療を行いたい!」とおっしゃっていました。
私もまさにその通りと感じました。
また「歯は一度でも削ると治癒せず削ったとこらは代替物となりる。
保険の詰め物で言えば5年ほどでまた虫歯になり、治療を繰り返すと3回やり直すと歯を失うという統計ある。
だから悪くなる前に予防が大切なんだ!」と強くおっしゃっていました。
えがしら歯科では、歯の健康を通じて人々の生活(クォリティー・オブ・ライフ)をさらに向上し全身の健康に寄与していきたいと考えています。
そのためにも、より良い歯科医療を提供し、28本すべての歯を残せる高いレベルの予防歯科を提供できるようにスタッフと共に医院の力を高めていきます。
当院はオーラルフィジシャンとして日吉歯科診療所の同じMTM(メディカルトリートメントモデル)で診療と予防、メインテナンスを行っておりKEEP28を目指しています。
阿倍野区西田辺を中心とした地元の虫歯・歯周病が少しでも減るよう、さらなる取り組みを行ってきますので、どうぞご期待ください。