再生医療に利用のため乳歯を保存
5月12日のNHKのニュース番組で、以下のようなことが紹介されていました。
「傷ついた全身の神経などを再生させるための治療に、歯の中の特殊な細胞が利用できることが分かってきたことから、日本小児歯科学会は、地域の歯科医院が大学病院と連携し、抜けた子どもの乳歯を将来の病気に備えて保存する仕組みを整えていくことになりました。
歯の中に存在する「歯髄幹細胞」と呼ばれる細胞(歯の神経の)は、神経など体のさまざまな細胞に変化する性質を持っているといわれています。
特に乳歯の場合は、この細胞が若いために遺伝子の損傷が少ないうえ、歯が抜けたあとに採取すれば体への負担もないことから、将来に自分が病気になった際、神経などを再生させるための治療に有力だとして注目されているとのことです。
赤ちゃんとお母さんをつなぐ「へその緒」の中にある血液「臍帯血(さいたいけつ)」を保存し、将来、赤ちゃんが「白血病」や「悪性リンパ腫」などの血液の病気なったときに、この造血幹細胞を戻し、正常な血液細胞をつくる、という方法は以前から行われていますが、仕組みとしてはこれと似たようなものです。
現在、全国の歯科医院と大学病院が連携し、抜けた直後の乳歯から細胞を取り出して培養し、冷凍保存する仕組みを作り、ことし7月からは全国でおよそ30の歯科医院で乳歯から細胞を取り出し大学病院に送り始めるということです。
今まで、捨てるか記念に置いておくかだった乳歯が、再生医療に利用できるとなると、自分の将来に備えてもっと乳歯を大切にしなくてはなりませんね。
大阪市阿倍野区 西田辺 (医)優伸会 えがしら歯科では、
虫歯から審美治療まで「白い歯」を意識した治療を行っております。
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院長 江頭 伸行