「審美治療って高そう」
「保険の治療とどう違うの?」
そういうお声がよく寄せられます。
審美治療は、一般的に保険治療ではなく、「保険外治療(自費治療)」になります。
その違いを知らなければ、審美治療は単なる「保険がきかない高い治療」と勘違いされてしまいます。そこで、その違いを簡単にご説明いたします。
保険外治療には次の3つのメリットがあります。
① ご希望に添った詰め物・かぶせものを選ぶことができる。
一般的に歯科での保険治療の場合、歯の詰め物やかぶせ物などをするにはプラスチックや金属を使用する場合がほとんどです。
プラスチックは時間とともに変色するため、口を大きく開けたときに、色の違いや金属が見えてしまいます。
保険治療は「とりあえず噛めること」が優先されており、使用する材料が限られるため、どんな腕の良い歯科医師でも美しい自然な口元を生み出すことはできません。
一方、保険外治療では選択肢が広がり、天然の歯に最も近い色や透過性のある素材を選ぶことができるため、より美しい口元を作り出すことができます。
もちろん見た目が美しいだけでは実用的ではありませんが、保険外治療では耐久性が高い素材を使用することができるため、長く快適にご利用いただけます。
② アレルギーの心配がない。
保険治療で使用される歯科材料は、アマルガム、ニッケル、コバルトクロム合金、銀合金、金銀パラジウム合金、プラスチックなどです。
これらの材料による健康被害については、現在研究が進められているために、一概に良い悪いと現時点で判断することはできません。
しかし、金属に過敏な方や、そうでない方も長期の使用により、アレルギーや環境ホルモンなどによる影響を受ける可能性があります。
実際に、お口の中の金属をすべて除去したところ、金属アレルギーと思われる症状が改善されたという症例も報告されています。
そのため当院では、そういった危険性を極力回避したいと考えています。
保険外治療では、①で述べたように、幅広い材料から選択することができます。例えば、セラミックやジルコニアは、金属でもプラスチックでもない人工石から作られた歯科材料で、体への悪影響はないとされています。
③ オーダーメイドで技工士が時間をかけて作ってくれる。
保険治療の場合は、価格が安いこともあり、詰め物やかぶせ物が流れ作業で生産されます。複数の担当者がベルトコンベアー式に大量に作製していくため、不具合が出てくることがあります。
一方、保険外治療では、当院が信頼する技工士が、その方だけのために、1から10まで時間をかけて、詰め物やかぶせ物を作ります。最近では、カメラでスキャンしたものをコンピューター上でデザインして、3Dプリンターの切削加工のように削り出す技術が使われることもあります。
ぴったりとフィットした精度の高い詰め物やかぶせ物は、隙間から虫歯になりにくく、長く使用することができます。