歯の型取りについて
阿倍野区西田辺の歯医者、西田辺えがしら歯科の歯の型取りについての解説です。
歯科治療は、口腔内への処置が基本となるため、不快な思いをすることも多いです。
その最たるものは、歯をドリルで削ること、歯茎に麻酔を打つことではないでしょうか。
続いて3番目くらいに挙げられるのが今回のテーマの「歯の型取り」です。
歯の型取りは昔からある診療のプロセスのひとつで、苦手としている人は少なくないです。
今回はそんな歯の型取りの必要性や先進の技術を採り入れた方法などを阿倍野区の西田辺えがしら歯科が詳しく解説をします。
目次
歯の型取りの必要性について
歯の型取りは、専門的に「印象採得(いんしょうさいとく)」といいます。
患者さんの歯の形や歯並び、歯茎の状態などを立体的に把握するために行う処置です。
歯の型取りを行った後に模型を作ることで、外からは見ることが難しい口腔内の状態を正確に診られるようになります。
ちなみに、歯型取りの模型は、研究用模型と作業用模型の2つに大きく分けられます。
研究用模型
研究用模型は、上でも述べた通り、患者さんの口の中を三次元的に診るためのものです。
アルジネート印象材という、比較的柔らかい材料で歯型取りを行い、模型を作ります。
研究用模型はあくまで目で見たり、噛み合わせを大まかにチェックしたりするものなので、それほど精密である必要はありません。
作業用模型
作業用模型は、研究用模型よりも高い精度が求められます。
なぜなら文字通り詰め物や被せ物の設計や製作の作業を進めるための模型だからです。一般的には、シリコーンゴム印象材で歯型取りを行います。
歯の型取りが必要となる治療
歯の型取りが必要となるのは、次に挙げるような装置を作る場合です。
・詰め物(インレー)
・被せ物(クラウン)
・ブリッジ
・入れ歯
・インプラント
・ホワイトニング用のマウストレー
・矯正治療に用いる各種装置 etc…
その他、歯列矯正を始めとした専門性の高い歯科治療を行う際にも、精密検査の時点で歯型取りを行います。
作業用模型だけが必要な場合もあれば、研究用模型も併せて作る場合もあります。
ちなみに、歯質が欠損している部位に盛り付けて、光で固めることができるコンポジットレジン修復では、原則として歯の型取りが不要となっています。
先進のテクノロジーを用いた歯の型取りについて
冒頭でも述べたように、近年は歯型取りの分野にも先進のテクノロジーが応用されるようになってきています。
阿倍野区西田辺の歯医者、西田辺えがしら歯科でも歯列矯正とセラミック治療にデジタルの歯型取りを導入しておりますので、かんたんにご紹介します。
セレック・プライムスキャン
セレック・プライムスキャンは、小型の口腔内スキャナーをお口の中にかざすだけで歯の型取りが行えるシステムです。
従来の印象材を使った不快な歯型取りを行わずに、セラミック製の詰め物や被せ物を製作できます。
誰がスキャンしても同様のデータが得られ、印象材の変形・変質によって情報が歪められるようなリスクもなくなります。
インビザラインのiTero(アイテロ)
iTero(アイテロ)は、マウスピース矯正の歯型取りをデジタルで行うために開発された3D口腔内スキャナーです。
プライムスキャンと同じように、小型のスキャナーをお口の中にかざすだけで必要な情報が得られます。
インビザラインではアイテロで得られたデータを「クリンチェック」というソフトに入力することで、矯正治療のシミュレーションを行えます。
まとめ
今回は、歯科治療のいろいろな場面で行うことがある歯型取りの必要性や先進技術について、阿倍野区西田辺の歯医者、西田辺えがしら歯科が解説しました。
歯の型取りは、歯科治療において欠かすことができない診療プロセスのひとつです。そこから得られる情報によって、治療の精度が大きく変わるといっても間違いではありません。
阿倍野区西田辺の歯医者、西田辺えがしら歯科では、セラミック治療とインビザライン矯正でデジタル技術を応用した歯型取りを行っておりますので、関心のある方はいつでもお気軽にご相談ください。
阿倍野区の西田辺の歯医者 西田辺えがしら歯科
IDIA国際口腔インプラント学会 認定医
日本口腔インプラント学会 専修医
歯科医師 院長 江頭伸行