おなかの脂肪で歯茎再生!
「 おなかの脂肪で歯茎再生…阪大グループが臨床へ 」
というとても素晴らしい記事を、読売新聞で発見しましたのでアップしたいと思います。
この記事によると、重い歯周病で失われた歯茎などを、患者自らの皮下脂肪から抽出した幹細胞を移植して再生する世界初の臨床研究を、大阪大歯学部付属病院(大阪府吹田市)の村上伸也教授らのグループが始めた、との事です。
以下、2012.5.5読売新聞記事抜粋。
動物実験では再生効果が確認されており、先月下旬、厚生労働省のヒト幹細胞に関する審査委員会に研究計画を提出した。
認められれば年内にも実施し、安全性や有効性を確かめる。
歯周病は成人の約8割がかかり、歯を失う最大の原因になっている。
感染による炎症で、歯茎と、その下の歯槽骨やセメント質などの歯周組織が破壊され、口臭の原因にもなる。
臨床研究は、中等症から重症の患者12人が対象。
局所麻酔をした患者の腹部から皮下脂肪を30~10cc採り、歯周組織の元になる幹細胞を抽出する。
3週間、培養した後、歯槽骨が欠けた部分に移植する。
脂肪を使い歯茎を創る!まさに一石二鳥ですね。
また、皮下脂肪を30~10cc採取といわず、もっと採取してくれもいいですよね。
余談になりましたが、重度の歯周病の患者さんに説明する時「やせてしまった歯茎を増やし、もとのように戻すのは難しい。」と言うと、とてもショックを受けられます。
そして、これ以上に歯茎がやせないようにして、残った歯茎をしっかりさせて咬めるように歯を維持していきましょう。というのが一般的な歯科治療です。
現在、歯茎の再生付着治療法や移植法により1~2mm程度は増やすことが可能ですが大変な作業です。
誰も(患者・歯科医の双方とも)が気軽に確実にというレベルの治療法ではまだまだありません。
以前より再生医学は行われ研究が進んでいますが、実際はまだまだ研究どまりです。
幹細胞を使った研究はとても期待されるといわれており、早く一般の歯科医院で行えるようになることを期待します。
大阪市阿倍野区 西田辺 (医)優伸会 西田辺えがしら歯科では、
虫歯から審美治療まで「白い歯」を意識した治療を行っております。
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阿倍野区の歯医者 西田辺えがしら歯科
歯科医師 院長 江頭伸行