予防歯科のQ&A

大阪市 阿倍野区 西田辺 予防 治療 歯科

予防歯科の治療についてのQ&A

当院で実際に患者さんから予防治療について受けた質問をQ&A形式で記載しました。

Q:歯磨きだけで虫歯は予防できませんか?

【ANSER】

万全を期すのであれば定期検診を受けましょう。

正しい歯磨きの方法が身に付いていて、食生活にも気を配っている人であれば、歯磨きだけで虫歯を予防することも可能です。

けれども、そうしたケースは一部に限られ、多くの人はプロフェッショナルケアも必須となっています。

セルフケアでは落とせない汚れもありますので、万全を期すのであれば定期検診・メンテナンスを受けるようにしましょう。

Q:歯垢と歯石の違いは何ですか?

【ANSER】

歯石は歯垢が石灰化を受けた物質です。

歯垢は大部分が水分で構成されており、歯ブラシによるブラッシングで容易に落とせます。

歯石は歯垢が石灰化作用を受けた物質で、文字通り石のように硬いです。

歯ブラシに強く磨いても取り除くことができません。

Q:シーラントは大人の歯にも効果がありますか?

【ANSER】

生えたばかりの永久歯にも効果があります。

シーラントの対象となるのは、乳歯および生えたばかり永久歯です。

とくに6歳臼歯とも呼ばれる第一大臼歯は、石灰化が不十分な時期に虫歯のリスクが高くなるため、シーラントで清掃性を向上させることは有用です。

その他、汚れがたまりやすい部位が認められる永久歯にもシーラントを行うことがあります。

Q:フッ素は身体に悪くないですか?

【ANSER】

過剰な量を身体の中に取り込まない限り、健康に害はありません。

過剰な量のフッ素を一度に摂取すると、急性中毒を起こします。

少量でも習慣的に摂取することで、慢性中毒を起こすリスクが生じますが、歯科で行うフッ化物の応用法は、原則として身体の中にフッ素を取り込みません。

フッ素入り歯磨き剤やフッ素塗布は、あくまでフッ化物を歯の表面に作用させるだけであり、薬剤を飲み込んで身体に取り込むことはしないので、健康被害のおそれもありません。

仮に、フッ化物を誤って飲み込んだとしても、即座に中毒症状が現れるようなこともありませんのでご安心ください。

Q:フッ素が虫歯予防に効果がある理由を教えてください。

【ANSER】

フッ素には、歯の再石灰化を促す作用、歯質を強化する作用が期待できます。

私たちの歯は、食事をするたびに酸性の刺激にさらされ、歯が溶ける「脱灰(だっかい)現象が起こります。

同時に、唾液による再石灰化作用によって歯元の状態に戻るのですが、フッ素にはこの現象を促進する効果が期待できます。

また、歯が再石灰化の際にフッ素が取り込まれ、「フルオロアパタイト」という特別な構造を作り上げます。

フルオロアパタイトは、本来の歯の構成成分である「ハイドロキシアパタイト」よりも酸への対抗力が高いことから、“歯質の強化”につながるのです。

Q:子どもの予防は学校歯科検診だけでは不十分ですか?

【ANSER】

学校歯科検診はスクリーニング検査なので十分とはいえません。

学校では、健康診断と同様、年に1回の頻度で歯科検診を受けることができますが、お口の中の異常の有無を発見するスクリーニング検査にとどまります。

1人あたりにかけられる時間も限られているため、虫歯や歯の異常があったとしても、見逃してしまう可能性も十分にあります。

また、発育期の子どもの口腔内は日々大きく変化するため、3~6ヶ月に1回くらいの頻度で専門家によるチェックを受けた方が良いといえます。

Q:定期検診を受けていても虫歯になることはありますか?

【ANSER】

セルフケアが不十分だと虫歯になることがあります。

歯科の定期検診やメンテナンスは、虫歯を予防する上で非常に有用ですが、決して万能ではありません。

虫歯予防で最も重要なのは毎日の歯磨きであり、セルフケアが不十分だと定期的なプロケアを受けていても虫歯なります。

ですから、定期検診で受けたブラッシング指導を毎日の歯磨きでしっかり実践することが大切なのです。

Q:症状がないのに歯科医院を受診することに抵抗があります。

【ANSER】

まずは予防の大切さを知ることから始めましょう。

確かに、予防のために通院する病気というのは、口腔疾患以外ではなかなかありません。

それだけに、日本では昔から「歯医者は痛くなってから行くところ」という考え方が広く根付いているのですが、欧米では「虫歯・歯周病は予防するもの」と考えられています。

歯は再生することのない器官であり、治療を繰り返すほど、その寿命も縮まるからです。

定期検診を受けて、虫歯・歯周病を予防できれば、生涯医療費の抑制につながります。

Q:歯ブラシはどのくらいの頻度で交換すべきですか?

【ANSER】

1ヶ月に1回は交換しましょう。

歯ブラシは、汚れが目立ちにくいため、2~3ヶ月使い続けている人も少なくありません。

けれども実際は、細菌が繁殖していたり、毛先がボロボロで清掃効率が大きく低下していたりします。

ですから、歯ブラシは少なくとも1ヶ月に1回は交換するようにしましょう。

状態の悪くなった歯ブラシを使い続けると、歯やお口の健康を害することもあります。

Q:デンタルフロスと歯間ブラシはどちらを使うべきですか?

【ANSER】

歯のすき間が狭い人はデンタルフロス、広い人は歯間ブラシを使いましょう。

デンタルフロスと歯間ブラシは似たような補助的清掃器具ですが、歯間距離によって使い分ける必要があります。

デンタルフロスは極めて細く、ほとんどの人の歯間に挿入できます。

若い人でも積極的に使うようにしてください。加齢や歯周病によって歯間距離が広がっている人には、歯間ブラシの方が適しています。

予防歯科を自宅でも実践 歯周病編

 

フッ素による3つの虫歯予防法

高濃度フッ素配合の歯磨き剤の使い方・注意点

プロバイオティクスによる菌活と虫歯・歯周病予防