歯科で行うヒアルロン酸注入とは?
ヒアルロン酸は、もともと人間の皮膚や眼球、軟骨などに含まれている成分です。
ヒアルロン酸は保水力に優れているため、化粧品や保湿クリーム、健康食品などに使用されている他、膝や肩などの関節痛を緩和させるための医薬品の原料などにも使われています。
またヒアルロン酸は、シワ取りやフェイスライン形成などの美容外科の分野でも広く使用されています。
ヒアルロン酸はもともと体内に存在する成分ですが、年齢とともに減少してしまうため、肌の機能低下(たるみやシワの原因)に繋がります。
そこで、このヒアルロン酸をボリューム減でお悩みの部位に定期的に注入することで、審美回復をすることができるのです。
このヒアルロン酸注入療法を美容外科だけでなく歯科医院でもを行うことができます。
下記のようなお悩みをおもちの方は、ぜひ一度ご相談ください。
*抜歯して口元のボリュームがなくなり、年寄りぽくなった感じがする *口元、鼻の下のシワや「ほうれい線」が気になる *口角が下がって老けて見える *歯周病で歯ぐきがやせて口元が気になる
歯科でおこなうヒアルロン酸注入のメリット
(歯科医だからできるエイジングケア)
歯科医院でのヒアルロン酸注入療法は、美容外科などで行われるものとほとんど変わりませんが、歯科医師というお口のプロが、あなたのお口の中の状態も含めてトータルサポートいたします。
せっかく歯をきれいにしても、口元のシワが気になって笑顔に自信がもてない方や、マスクを外したときのお顔が気になる方など、お口まわりのお悩みごとがございましたらお聞かせください。
注射によるヒアルロン酸注入のため、メスを使わずに改善できることも、歯科医院でのヒアルロン酸注入治療の特徴です。
メスを使わず極細い針を用いた注射器で注入しますので、お仕事や日常生活に支障が出ることもありません。
また歯科医師は日常から麻酔注射を扱っているので、慣れており正確な痛みを少なく、正確なヒアルロン酸注入が可能です。
【費用】40,430円(1.0ml)
【通院回数】 1回
【メリット】 速攻性があり注入後すぐにボリュームを得ることができます。
【デメリット】 効果には個人差があり、ほうれい線が深い方は、よりヒアルロン酸注入量が多く必要な場合があります。
当院のヒアルロン酸はテルナジャパンが取り扱うMONALISA Mild (ミドルタイプ) なので安心です。
一部の美容外科の格安のヒアルロン酸は、ほとんどが中国製の可能性があります。(不純物が入っている可能性が高く、非常に危険です。)
ヒアルロン酸注入 Q&A
Q:痛みや副作用はありますか?
A:表面麻酔を使用しますので、痛みはあまり感じません。まれに、ヒアルロン酸を注射したところに痛みを感じたり、赤みや小さな腫れ、内出血が起こることがありますが、時間の経過とともになくなっていきます。
Q:当日すぐに受けることはできますか?
A:当日の診療の予約状況によりますが可能です。歯科医師やカウンセラーによるカウンセリングで患者様の口元やお口の中の状態を診察し、ご希望をおうかがいし、すぐに受けていただくことができます。
Q:治療時間はどのくらいですか?
A:カウンセリングの時間も含めて約1時間程度です。
Q:ダウンタイム(休息時間)は必要ですか?
A:注入部位に、突っ張りや赤みや腫れが出る場合がありますが、普通に日常生活を送っていただけます。当日にお化粧をすることも問題ありません。
Q:効果はどれくらい持続しますか?
A:ヒアルロン酸注入する量や、個人差がありますが、おおよそ6ヵ月〜1年程度です。効果を持続させるためには、定期的にご来院いただき、状況をみながら追加の注入が理想です。
Q:ヒアルロン酸投与後に気をつけることはありますか?
A:痛みや腫れが出た場合、気になってしまうかもしれませんが、触らないように気をつけてください。代謝や血行が良くなりすぎてしまうと、腫れや内出血が強く出てしまうことがあるので、運動、飲酒、長時間の入浴、マッサージなどは避けてください。シャワー浴は可能です。
Q:ヒアルロン酸注入ができない場合はありますか?
A:妊娠中、授乳中の方、ヒアルロン酸の注入するところの周辺に炎症や化膿がある方、ケロイド体質の方はお控えください。
また、持病がある方、他院に通院中の方、服用中のお薬がある方は必ず歯科医師に申し出てください。
歯と歯の間のブラックトライアングルと呼ばれる歯茎の痩せた部分へのヒアルロン酸の注入は、おすすめしておりません。
Q:健康保険できますか?
A:ヒアルロン酸注入療法は健康保険適用外です。
Q:体への影響はありませんか?
A:ヒアルロン酸は、もともと人間の体内にある成分ですので、安心です。
ヒアルロン酸注入の費用
Mild (ミドルタイプ): 40,430円(1.0ml)
※用いるヒアルロン酸によって効果の持続期間は異なります。1ヶ月~6ヶ月が目安となります。
歯医者でのヒアルロン酸の注入療法について
平成8年に厚生労働省において歯科口腔外科に関する検討会が開かれました。その中で「歯科口腔外科の診療領域について」という議題で、歯科医師が単独で診療することができる領域として、以下の領域が意見として取りまとめられました。
「歯科口腔外科の診療領域の対象は、原則として口唇、頬粘膜、上下歯槽、硬口蓋、舌前3分の2、口腔底に、軟口蓋、顎骨(顎関節を含む)、唾液腺(耳下腺を除く)を加える部位とする」。
口唇とは部位でいうと、鼻唇溝(ほうれい線)、上唇(うわくちびる)と鼻の下縁までの部分、口角溝下唇(したくちびる)と顎先までの上約半分です。
この検討会により、「ほうれい線」や「マリオネットライン」「口唇」へのヒアルロン酸注入治療が歯科医の口腔外科の治療領域であるということが、厚生労働省の検討会の議事要旨に明文化されています。きちんとした知識と治療技術をもって治療すれば、何の法的な問題はないことになっています。
当院では患者様のQOL(生活の質の向上)を目的として、歯周病治療をベースとして歯科治療を行っております。
歯や歯茎の治療にとどまらず「ヒアルロン酸注入」を、より皆様のQOL(生活の質の向上)させる歯科の治療として行っております。