阿倍野区 歯医者 虫歯 西田辺えがしら歯科 全身の病気

虫歯になりやすい全身の病気

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虫歯になりやすい病気について、阿倍野区の歯医者 西田辺えがしら歯科の歯の豆知識ページです。

皆さん、こんにちは。阿倍野区の西田辺えがしら歯科です。

今回は「虫歯になりやすい病気」について解説します。
虫歯は多くの人にとって避けたい病気ですが、特定の病気を持っていると特に虫歯になりやすいことがあります。

そのため、日常的な予防と適切な治療が重要です。

1. 糖尿病

糖尿病は、体の中の血糖値(血液中の糖の量)をうまくコントロールできなくなる病気です。
この病気になると、口の中の免疫(細菌と戦う力)が弱くなり、虫歯や歯周病になりやすくなります。
さらに、糖尿病は唾液の分泌を減らしてしまい、口の中が乾燥することで虫歯ができやすくなります。

糖尿病による虫歯のリスク

糖尿病の患者さんは、唾液の量が少なくなることで虫歯のリスクが高まります。
本来、唾液は口の中の汚れや細菌を洗い流してくれる役割がありますが、唾液が少ないと洗い流されなくなるので、虫歯になりやすくなります。
体の免疫が弱くなると、口の中の細菌と戦う力が弱くなり、虫歯になりやすくなります。

糖尿病の人ができる虫歯対策

血糖値をしっかりコントロールする:血糖値を安定させることで、体全体だけでなく、口の中の健康も守ることができます。
唾液を増やす工夫をする:ガムを噛んだり、水をこまめに飲んだりして、唾液の分泌を促すことで、虫歯のリスクを下げることができます。

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2. ドライマウス(口の中が乾く病気)

ドライマウスは、唾液が少なくなって、口の中が乾燥してしまう状態です。
ドライマウスになると、口の中を清潔に保つ唾液の働きが弱くなるため、虫歯や歯周病になりやすくなります。
ドライマウスの原因には、加齢による唾液腺の機能低下、薬の副作用(抗うつ薬や抗ヒスタミン薬など)、ストレスや緊張、さらには放射線治療による唾液腺のダメージなどがあります。

ドライマウスによる虫歯のリスク

口の中の汚れが取れにくい:唾液が少ないと、食べ物のカスや細菌が残りやすく、虫歯が進みやすくなります。
歯の修復ができない:唾液は、歯を修復する働きもありますが、唾液が少ないと歯が弱くなります。

ドライマウスの人ができる虫歯対策

水をこまめに飲む:水を飲んで口の中を潤すことで、虫歯のリスクを減らすことができます。
ガムを噛む:ガムを噛むと唾液が出やすくなるので、口の中を乾燥から守ることができます。

3. シェーグレン症候群

シェーグレン症候群は、体の免疫が自分自身の唾液腺(唾液を作るところ)を攻撃してしまう病気です。
その結果、唾液がほとんど出なくなり、口の中が非常に乾燥します。これにより、虫歯ができやすくなります。

シェーグレン症候群による虫歯のリスク

唾液が出ないと、口の中を守る力が弱くなり、虫歯が進行しやすくなります。
唾液の働きがないと、口の中の酸が強くなり、歯が溶けやすくなります。

シェーグレン症候群の人ができる虫歯対策

人工的に作られた唾液スプレーやジェルを使って、口の中を潤すことができます。
唾液腺もマッサージも効果があります。

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4. 胃食道逆流症(GERD)

胃食道逆流症は、胃酸が食道に逆流することで、口の中まで酸が上がってくる病気です。この酸が口の中に広がると、歯のエナメル質が溶けやすくなり、虫歯の原因になります。

胃食道逆流症(GERD)による虫歯のリスク

胃酸が口に逆流すると、歯が酸にさらされてエナメル質が弱くなり、虫歯ができやすくなります。
歯が弱くなる:胃酸の影響で歯が弱くなり、虫歯が進みやすくなります。

胃食道逆流症の人ができる虫歯対策

胃酸で弱った歯をすぐに磨くと、歯が傷ついてしまうので、まずは水やフッ素入りの洗口液で口をすすぎ、30分ほどしてから歯磨きをするのが理想です。
胃酸が逆流した後すぐに歯を磨かないでください。
酸性の強い飲み物や食べ物(炭酸飲料や辛い食べ物)を減らし、食後すぐに横にならないようにすると、胃酸の逆流を防ぎます。

5. 骨粗鬆症(こつそしょうしょう)

骨粗鬆症は、骨がもろくなってしまう病気です。この病気にかかると、歯を支える顎の骨も弱くなり、歯がぐらぐらしやすくなり、歯周病が進みやすくなります。
また、歯が揺れてくると、歯ブラシが当たっても痛いため、歯磨きがおろそかになり虫歯の原因医なる可能性があります。
インプラント治療も治療できなくなる可能性が高くなります。

骨粗鬆症による虫歯のリスク

歯を支える骨がもろくなることで、歯茎が下がり、歯の根が見えるようになります。
歯の根には硬いエナメル質がなく象牙質という組成になり、硬さもエナメル質の役1/5程度の硬さにでても弱く、虫歯になりやすいです。

骨粗鬆症の人ができる虫歯対策

カルシウムとビタミンDを摂る:骨を丈夫にするカルシウムやビタミンDをしっかりと摂取することが大切です。
歯茎や歯を守るために、定期的に歯科医に相談して、歯の状態をチェックしてもらいましょう。

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6. 摂食障害(過食症・拒食症)

摂食障害は、食べることに関する精神的な問題で、過食症や拒食症が含まれます。
過食症では、食べ過ぎた後に嘔吐することが多く、これにより胃酸が口に逆流し、歯を溶かしてしまいます。拒食症では、栄養不足により歯が弱くなります。

摂食障害による虫歯のリスク

嘔吐による胃酸の影響で歯が溶けたり、もろくなることで虫歯ができやすくなります。
また、必要な栄養が足りないと、歯や歯茎が弱くなり、虫歯になりやすくなります。

摂食障害の人ができる虫歯対策

嘔吐後すぐに歯を磨くのは避けましょう。
胃酸で弱った歯を磨くと、エナメル質がさらに傷つく可能性があります。
まずは水やフッ素入りの洗口液で口をよくすすいでから、30分ほど経ってから歯磨きを行うようにしましょう。
摂食障害の治療を受けつつ、歯や体全体に必要な栄養素をきちんと摂ることが大切です。栄養不足を補うことで、歯の健康も改善されます。

7. 免疫不全症

免疫不全症は、体の免疫機能が低下して、細菌やウイルスに対する抵抗力が弱くなる病気です。この病気を持っていると、口の中の免疫力も低下し、虫歯や歯周病にかかりやすくなります。

免疫不全症による虫歯のリスク

免疫不全症の患者は、口の中で増殖する細菌に対抗する力が弱くなるため、虫歯が進行しやすくなります。
免疫不全症の治療に使われる薬の中には、口の中が乾燥する副作用があるものもあり、唾液が減ることで虫歯ができやすくなります。

免疫不全症の人ができる虫歯対策

免疫不全症の患者は、通常よりも頻繁に歯科検診を受けることが勧められます。
早期に問題を発見し、適切な治療を行うことで、口の中の健康を守ることができます。
フッ素が含まれた歯磨剤や洗口剤を使うことで、虫歯を予防し、免疫が弱っている間も歯を守ることができます。

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まとめ

虫歯になりやすくする病気は、糖尿病、ドライマウス、シェーグレン症候群、胃食道逆流症、骨粗鬆症、摂食障害、免疫不全症など、いくつかの全身の病気があります。これらの病気が原因で、口の中が乾燥したり、免疫力が低下したりして、虫歯ができやすくなります。

これらの病気を持っている人は、日常的に口の中のケアをしっかり行うことがとても重要です。定期的に歯科検診を受けることで、虫歯や歯周病の早期発見と予防ができます。
また、唾液を増やす工夫やフッ素入りの製品を使うことも効果的です。

全身の健康と口の中の健康は密接に関わっているため、体全体の健康を守ることが、歯の健康を守るためにも大切です。

虫歯は、多くの人にとって避けたい病気ですが、特定の病気を持っていると特に虫歯になりやすくなります。糖尿病やシェーグレン症候群、胃食道逆流症などは、虫歯のリスクを高める病気です。しかし、適切な予防と治療を行うことで、虫歯を防ぐことができます。定期的な歯科検診や正しい歯磨き、バランスの取れた食事、唾液の分泌を促す工夫、フッ素の使用などを心がけましょう。

虫歯になりやすい病気について知識を深めることで、より健康な歯を保つための対策ができます。皆さんの歯の健康を守るために、日々のケアを大切にしてください。西田辺えがしら歯科は、皆さんの口腔内の健康をサポートするために、いつでもお手伝いいたします。

阿倍野区の西田辺の歯医者 西田辺えがしら歯科
IDIA国際口腔インプラント学会 認定医
日本口腔インプラント学会 専修医
歯科医師 院長 江頭伸行

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