歯ぎしり、食いしばりの痛み方と治療
阿倍野区の西田辺の歯医者、西田辺えがしら歯科の歯ぎしりと食いしばりの痛みと治療法についての豆知識です。
歯が痛む原因は、虫歯だけではありません。
歯ぎしりや歯の食いしばりといった悪習癖によっても歯の痛みは引き起こされることがあります。
ただ、そうした歯痛の原因は、一般の人が見分けることは難しく、虫歯と勘違いしてしまうケースも少なくありません。
今回はそんな歯ぎしりと歯の食いしばりが原因で生じる痛みと治療法について、阿倍野区の歯医者の西田辺えがしら歯科が詳しく解説をします。
目次
歯ぎしりで痛みが出るのはなぜ?
私たちは普段の食事で、硬い食べ物をしっかりと噛むことがあります。
おせんべいやナッツなどを好んで習慣的に食べている人もいらっしゃるかと思いますが、それだけで歯が痛くなることはありませんよね。
それなのになぜ歯ぎしりや歯の食いしばりでは強い痛みが生じるのか。
咀嚼(そしゃく)力は厳密にコントロールされている
食べ物を咀嚼(そしゃく)する時は、顎の力は意識的にも無意識的にも圧力が厳密にコントロールされています。
それ以上、強く噛んだら歯が割れたり、顎を傷めたりする、ということを感覚的にわかっているので、私たちはそしゃくの時に必ず手加減しているのです。
歯ぎしりや歯の食いしばりでは、そのような手加減がなされないため、成人男性の場合は60~100kgくらいの圧力が発生するといわれています。
食事では食べ物がクッションの役割を果たす
食事のときは歯と歯の間に食べ物が介在していますが、歯ぎしりにはそれがありません。
歯と歯が直接、ものすごい力で接触するため、その分、歯や歯茎、顎の骨にも大きな負担がかかるのです。
食べ物を噛んでいる時間は数十分程度
通常、何もしていない時は上下の歯の間には1~3mmほどの空隙があります。
食事で食べ物を噛んでいる時間というのは、3食合わせたとしても歯に力がかかっているのは一日で約20分程度です。
一方、歯ぎしりや歯の食いしばりがある方は、歯に力がかかっている時間はもっと長いです。
とくに睡眠中の歯ぎしり、食いしばりは長時間に及びます。
歯ぎしりの痛みを改善する「スプリント療法」
歯ぎしりや歯の食いしばりは、歯科医院でのスプリント療法で改善することができます。
スプリント療法とは、患者さま専用のマウスピースを作って、就寝中に装着する治療法です。
ナイトガードとも呼ばれる治療用のマウスピースは、比較的硬いプラスチック素材で作られているので、歯ぎしりによる圧力を受け止めることができます。
また、ナイトガードは顎を適切な位置に誘導することで歯ぎしりが起こりにくい環境を作ることが可能です。
主にこの2つの作用によって歯ぎしりによる悪影響を取り除きます。
朝、目覚めた時に歯が痛む症状が出やすい人には、大きな効果が期待できる治療法となっています。
歯並び・噛み合わせの異常にも要注意
歯ぎしりや歯の食いしばりは、歯並び・噛み合わせの異常が原因で起こることもあります。
いずれも上下の歯が適切に噛み合っていないことで、歯ぎしりや歯の食いしばりが誘発されます。
ですから、歯並び・噛み合わせが悪い場合は、矯正治療や詰め物・被せ物の修整もしくは再製作で対処することが望ましいです。
実際にどの部分が正常に噛み合っていないのかは診査してみなければわかりませんので、気になる症状がある方はいつでもお気軽に阿倍野区の西田辺えがしら歯科までご相談ください。
まとめ
今回は、歯ぎしり・食いしばりによる痛みと治療法について、阿倍野区の西田辺えがしら歯科が解説しました。
歯ぎしりや歯の食いしばりによる痛みは、歯科医院でのスプリント療法や矯正治療、詰め物や被せ物の再治療などで改善できる場合があります。
大切なのはなぜ歯ぎしりや歯の食いしばりが起こっているのかを調べることです。
根本的な原因を突き止めることができれば、改善する方法も自ず見えてきます。
阿倍野区の西田辺の歯医者 西田辺えがしら歯科
IDIA国際口腔インプラント学会 認定医
日本口腔インプラント学会 専修医
歯科医師 院長 江頭伸行