歯ぎしりとは?歯や顎への悪影響について
歯をギリギリとこすり合わせる「歯ぎしり」。
こんにちは、阿倍野区の西田辺にある西田辺えがしら歯科です。
その多くは無意識に行ってしまうものであり、本人としてはあまり深刻に考えていないことも珍しくありません。
今回はそんな歯ぎしりの原因や歯や顎に与える悪影響について、阿倍野区の西田辺えがしら歯科がわかりやすく解説します。
目次
歯ぎしりの原因
歯ぎしりの主な原因は、ストレスです。
日常生活の中で精神的・肉体的ストレスを受けることで、歯ぎしりが誘発されます。
仕事や勉強などに集中している時も、歯ぎしりが起こりやすくなっています。
その他、噛み合わせや骨格の異常、飲酒・喫煙などによっても促されることがあります。
歯ぎしりによる悪影響
歯ぎしりを放置すると、さまざまな組織・器官に悪影響が及びます。
歯に与える悪影響
歯ぎしりでは、食べ物を介さずに歯と歯がこすれ合うため、歯の摩耗や欠損、亀裂などを誘発します。
長期にわたって歯ぎしりをしている人の歯は、激しく摩耗し、象牙質が露出していることも珍しくありません。
その結果、知覚過敏の症状も現れ、虫歯リスクも上昇します。
歯周組織に与える悪影響
無意識下に行われる歯ぎしりは、力をコントロールすることができません。
成人男性であれば100kg程度の咬合圧(こうごうあつ)がかかることもあり、歯を支える歯茎や歯槽骨にまで大きな負担が生じます。
その影響で歯並びが悪くなったり、歯茎・歯槽骨に炎症が起こったりすることもあるのです。
顎に与える悪影響
歯ぎしりの悪影響は、そしゃく機能の支点となる顎関節にまで波及します。
顎の関節が痛い、口を大きく開けられない、顎関節がカクカク鳴るといった症状が見られる場合は、顎関節症が疑われます。
そして、その背景には歯ぎしり・食いしばりといったブラキシズムが潜んでいるかもしれません。
歯ぎしりによる影響を改善する方法
歯ぎしりや食いしばりといった悪習癖は、治療などでいきなりゼロにすることは難しいです。
歯ぎしりを引き起こしている原因を一つひとつ取り除くことで、徐々に改善されていくものとお考えください。
自分で出来る改善方法
日常生活で強いストレスを受けている人は、それを減らす工夫や解消する努力を重ねていきましょう。
休みの日に趣味の時間を設けるだけでもストレスの解消に寄与します。
睡眠不足や疲れが原因の場合は、心と体をしっかり休めることが大切です。
飲酒や喫煙もご自身の努力で制限できますね。
歯科で受けられる改善方法
・噛み合わせの調整
噛み合わせの異常に由来する歯ぎしりは、歯科医院での咬合調整(こうごうちょうせい)で改善可能です。詰め物・被せ物の高さを調整するだけでも大きく変わります。修復物に故障や劣化が見られる場合は、再治療も検討する必要があります。
・ナイトガード
睡眠時の歯ぎしりによる歯や顎への悪影響は、「ナイトガード」と呼ばれる装置で改善できます。
保険で作ることができるマウスピースで、眠っている時に装着して歯や顎を守ります。
治療を始めて間もない時期は、装置による違和感・異物感が気になりますが、すぐに慣れますのでご安心ください。
まとめ
今回は、歯ぎしりの症状や原因、歯・歯周組織・顎に与える悪影響について、阿倍野区の西田辺えがしら歯科が解説しました。
歯ぎしりの改善方法も含めて参考にしていただけたら幸いです。歯科医院での歯ぎしりの治療についてもっと詳しく知りたいという方は、いつでもお気軽に阿倍野区の西田辺にある西田辺えがしら歯科までご相談ください。
阿倍野区の西田辺にある西田辺えがしら歯科
IDIA国際口腔インプラント学会 認定医
日本口腔インプラント学会 専修医
歯科医師 院長 江頭伸行