歯科検診の役割と用語について
歯科検診の役割と用語について。阿倍野区の西田辺えがしら歯科の歯の豆知識ページです。
歯科検診は、お口の病気の早期発見や健康の維持に大きく寄与します。
高校生まで「学校歯科健診」という名目で1年に1回、専門家の診査を受けることができます。
成人してからはそうした機会がなくなることから、さまざまトラブルに見舞われやすくなります。
今回はそんな歯科検診の役割と用語について、阿倍野区西田辺の歯医者「西田辺えがしら歯科」がわかりやすく解説します。
健診と検診の違いをご存知ですか?
もうすでにお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、毎年学校で受ける歯医者さんの診察は「健診」という漢字が使われています。
歯医者さんで受ける歯科“検診”とは漢字が異なるので、意味にも違いがあるのか疑問に思われたかもしれませんね。
確かに、健診と検診には少し異なる意味が込められています。
健診は「スクリーング検査」
健診というのは、何らかの異常や病気がないかを調べるための診査で、スクリーニング検査と言い換えることも可能です。
例えば、学校歯科健診であれば、以下のような形で大まかな診断を下します。
【異常なし】
文字通り、歯や歯茎、顎の関節などに何も異常がない状態です。
引き続け健康な状態を維持して、口腔ケアも頑張っていきましょう。
【要観察】
要観察(ようかんさつ)は、すぐに治療が必要となる異常は認められないものの、学校での指導や学校歯科医による定期的な観察が必要な状態です。
具体的には「CO(初期の虫歯)」や「GO(歯石の付着のない歯茎の腫れ)」などが該当します。
【要精検】
要精検(ようせいけん)は、虫歯や歯周病などが認められるケースで、歯科医院での精密検査を受ける必要があります。
そのまま放置すると病気が進行していってしまうため、できるだけ早くお近くの歯医者さんで診てもらってください。
検診は特定の病気の検査
検診は、基本的に特定の病気について詳しく診査することを意味します。
胃がん検診や乳がん検診などがまさにそれですね。
胃がんや乳がんという特定の病気だけを調べるために行う検査です。
もちろん、その後に本当の意味での精密検査が待っていますが、健診とは根本的に異なるものといえます。
歯科検診では、歯周ポケット検査や歯茎からの出血(BOP)、動揺度検査などを実施して、歯周病の進行度まで評価しますよね。
虫歯が疑われる場合も探針を使った触診したり、必要に応じてレントゲン撮影を行ったりします。
学校歯科健診のその他の用語について
学校歯科健診では、その他にもいろいろな用語が使われます。
それぞれの意味を大まかにでも知っておくと、検査結果も理解しやすくなることかと思います。
【健全歯】虫歯になっていない健康な歯です。この歯が多くなるよう頑張りましょう。
【要観察歯】歯の表面に白濁・白斑が認められる、初期の虫歯です。
【う歯】虫歯のことです。歯医者さんでは「う蝕(しょく)」と呼ぶこともあります。
【未処置歯】虫歯が認められるにも関わらず、治療を受けていない状態です。
【処置歯】虫歯になっていたけれども、レジンなどで治療して、今は完治している歯を指します。
【喪失歯】虫歯や外傷などで抜けた、もしくは抜いた歯です。
まとめ
今回は、歯科健診・検診の役割や用語の意味について、阿倍野区西田辺の歯医者「西田辺えがしら歯科」が解説しました。
かなり難しい内容も含まれており、理解しにくい部分もあるかと思いますので、さらに詳しく知りたい方は、いつでもお気軽に阿倍野区西田辺の歯医者「西田辺えがしら歯科」までお尋ねください。
学校歯科健診で「要精検」と言われた場合の検査にも対応しております。
阿倍野区西田辺の歯医者「西田辺えがしら歯科」
IDIA国際口腔インプラント学会 認定医
日本口腔インプラント学会 専修医
歯科医師 院長 江頭伸行