歯周病になりやすい人の特徴
歯周病になりやすい人の特徴について、阿倍野区の西田辺えがしら歯科の歯の豆知識ページです。
歯周病は、日本人の国民病と呼ばれるくらい発症率の高い病気ですが、なりやすい人となりにくい人がいるのは確かです。
今回はそんな歯周病になりやすい人に焦点を当てて阿倍野区西田辺の歯医者「西田辺えがしら歯科」が詳しく解説します。
お口の衛生状態が悪い
歯周病は、虫歯と並ぶ口腔の二大疾患であり、お口の中の衛生状態によって発症リスクが大きく左右されます。
当然ですが、歯垢や歯石がたまっていて、細菌の活動が活発な環境では、歯周病のリスクも大きく上昇します。とくに歯周病では「歯石」に十分な注意が必要です。
歯石は歯周病菌の繁殖の場であり、歯ブラシによるブラッシングでは取り除けません。
一度形成されてしまったら、歯科医院でのスケーリングでなければ除去できないのです。
そうした歯石の形成が見受けられる人は、間違いなく“歯周病になりやすい”といえます。
糖尿病を患っている人
糖尿病にかかっていると、歯茎のような末梢の組織の血流が悪くなります。
重症化した糖尿病では、足の先が壊死するという話を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。
歯茎の血流が悪くなると、歯周病菌を排除する力が衰えてしまいます。
その結果、歯周病にかかると、今度は糖尿病の症状が悪化していきます。
歯周病菌が歯茎の血管に入り込んで「サイトカイン」と呼ばれる炎症性物質の産生を促すと、血糖値を下げるための「インスリン」の効果が減弱するからです。
つまり、歯周病と糖尿病には”負の相互関係“が成り立っているといえるのです。
喫煙習慣がある人
喫煙は、歯周病のリスク因子として有名です。
タバコの煙に含まれる「ニコチン」は、歯茎の血管を収縮させる一種の神経毒です。血管が縮まると血流が悪くなり、栄養素や免疫細胞などの供給が滞ります。
その結果、歯周病菌に感染しやすくなるのです。
タバコの煙に含まれる「一酸化炭素」は、血液中の酸素と結合する力が強く、歯茎を酸欠しがちです。
酸素の供給が滞ることでも、歯周病菌への抵抗力が低下します。
さらにタバコは口内乾燥を招き、唾液による自浄作用・殺菌作用・抗菌作用を弱めることから、歯周病の活動を活発化させてしまいます。
ストレスを受けやすい人
学校や職場などがストレスを受けやすい環境だと、全身の免疫力が低下します。
唾液の分泌も減少し、細菌が繁殖しやすい条件がそろうことで歯周病を発症します。
また、ストレスが原因で歯ぎしり・食いしばりなどが習慣化すると、歯茎や顎の骨に過剰な負担がかかって歯周病の症状を悪化させることがあるため十分な注意が必要です。
歯並びが悪い人
歯並びが悪いと、磨き残しが多くなります。
毎日一生懸命ブラッシングする真面目な人でも、乱ぐい歯のようなデコボコの歯並びではどうしても汚れが残ります。
そうして形成された歯垢や歯石を温床として、歯周病菌が繁殖していきます。
まとめ
今回は、歯周病になりやすい人の特徴について阿倍野区西田辺の歯医者「西田辺えがしら歯科」が解説しました。
上述した特徴にひとつでも当てはまるものがあれば、歯周病にかかりやすい状態となっていますので、まずは歯医者さんに診てもらいましょう。
歯周病は日本人の成人の約8割がかかっていると言われている病気なので、もうすでに歯茎の腫れや顎の骨の破壊などが見られるかもしれません。
まだ歯周病にかかっていなかったとしても、これからのために歯科医院での予防処置を定期的に受けていきましょう。
歯周病について不安なかたは阿倍野区西田辺の歯医者「西田辺えがしら歯科」まで、ご相談ください。
阿倍野区西田辺の歯医者「西田辺えがしら歯科」
IDIA国際口腔インプラント学会 認定医
日本口腔インプラント学会 専修医
歯科医師 院長 江頭伸行