全身の健康を守るあいうべ体操とは!
歯科衛生士の井上です。
今日は、全身疾患のいろんなことに効果がある「あいうべ体操」についてお話させて頂きます。
あいうべ体操とは、口呼吸を予防し、鼻呼吸を促すものです。
口呼吸によって起こる可能性のある主な病気は以下の通りです。
①歯や口の病気
歯周病、虫歯、ドライマウス、口臭、口内炎、顎関節症など
②消化器の病気
胃炎、便秘、下痢、過敏性腸症候群、痔など
③精神の病気
うつ病、パニック障害、全身倦怠など
④呼吸器の病気
風邪、インフルエンザ、肺炎、器官支炎、上咽頭炎、蓄膿症(慢性副鼻腔炎)など
⑤アレルギー
アトピー性皮膚炎、ぜんそく、花粉症、鼻炎など
⑥膠原病
関節リウマチ、シェーグレン症候群など
⑦その他の病気
高血圧、睡眠時無呼吸症候群、イビキ、尋常性乾癬、頭痛、肩こり、パーキンソン病など
それ以外にも、
・顔や体のゆがみ
・歯並びの乱れ、口元の変形
・体の冷え、機能低下
・浅く早い呼吸
・学力、運動能力の低下
などにも、繋がります。
病気の約7割は口呼吸がもたらすものと、言われているそうです。
①口呼吸で口の中が乾燥すると、唾液による殺菌・洗浄・消毒作用などが発揮されないため、口の中の細菌が繁殖し、虫歯や歯周病が、起こりやすくなります。
②虫歯や歯周病が悪化すると、食べ物をしっかり噛めなくなるため、それに連動して、胃や腸の働きも悪くなります。
すると、便秘をはじめ、消化器の病気を発症しやすくなります。
③口の中が乾燥すると、不快に感じます。
話しにくいし、食事もしにくい。口の中がヒリヒリと痛むこともあります。
そのような状態が慢性化すると、ストレスから倦怠感やうつなどに繋がります。
④さらに唾液の分泌は自律神経に支配されているため、常に口の中が乾燥していると、活動時に働く交感神経の優位な状態が続き、自律神経のバランスが乱れます。
⑤そうなると、免疫力が低下して風邪やインフルエンザにかかりやすくなります。
⑥全身の免疫系に異常が起こると、アトピー性皮膚炎、関節リウマチといった難治性の病気も引き起こします。
⑦口呼吸で舌の位置が下がると気道が狭くなるため、中高年の突然死の一因とされる睡眠時無呼吸症候群を引き起こす恐れもあります。
睡眠時無呼吸症候群の人は、体が酸素不足になって、循環機能に負担がかかり、その影響で、不整脈や心筋梗塞などを、起こすこともわかっているそうです。
では、ここで、簡単なチェックを行います。
口を閉じている時に舌の先はどこに当たっていますか?
①口蓋(上あご)
②上の前歯の裏側の歯茎
③上下の歯と歯の間
④下の前歯の裏側の歯茎
答えは、、、
①の人は鼻呼吸といえますが、それ以外は口呼吸といえます。
年齢とともに舌の筋力も力も落ちて、重力によって下に下がりやすくなるのです。
でも心配しないでください。①以外の人も今から説明するあいうべ体操をすると、舌の当たる位置が?に近づくはずです。
これを、1日30回(3分間)を目標にスタートしてください。
※もしアゴに痛みのある場合は、「いーうー」だけでも、OK!それだけでも唾液腺を刺激し、虫歯、歯周病予防にもなります♪
資料もご用意しております。一つでも当てはまる!と、思った方は、スタッフまで是非お声かけして下さい。