唾液不足について
大阪市阿倍野区西田辺えがしら歯科
院長 歯科医師 江頭伸行
最近、口が乾きやすい。
唾液が出にくくなったかも?!
家族に口臭があると言われる。
そんなことありませんか?
年齢とともに知らず知らずに起きてくるお口の中の唾液不足。
唾液が不足すると、お口の中がパサパサしたり、虫歯が増えたり、口臭が強くなったりします。
えっ、たかが唾液で?!と驚いた方もおられるのではと思います。
まずは、唾液が減る原因についてお話します。
①薬の副作用や病気によるもの
・一部の風邪薬や血圧降下剤、抗うつ剤、花粉症の薬などは薬の副作用で口が乾くものもあります。
・唾液腺の病気やシェーグレン症候群が原因の場合があります。
②身体的な変化によるもの
・加齢による唾液分泌低下により口が乾くことがあります。
・筋力が低下し、噛む筋肉が衰えると唾液が出にくくなります。
・極度な緊張なども口の乾きを引き起こすことがあります。精神的なストレスもドライマウスの原因になります。
③生活習慣
・口呼吸をしていると、口の中が乾燥しやすくなります。
・喫煙や飲酒も唾液分泌を減らす一因です。
でも、大丈夫!
今日は改善策をご紹介します。
①よくおしゃべりをする
お口の周りの筋肉を動かすことで、唾液の分泌がよくなります。家族や友人とたくさんおしゃべりしましょう♪
②食べ物をなるべくたくさん噛む
よく噛むと、お口の周りの噛む筋肉や舌が活発に動き、唾液腺が刺激され唾液の分泌が増えます。
③カラオケに行く
歌を歌うのも良いお口の運動です。
友人とまたは1人カラオケもいいですね♪
④キシリトールガムを噛む
お口の周りの筋肉を動かすので、唾液分泌が増える+虫歯の原因菌ミュータンス菌を減らすことにもつながります。
⑤歯磨きはていねいに時間をかけて行う
歯ブラシが唾液腺にふれて良い刺激になります♪もちろん、キレイにすることでお口の細菌も減らし、虫歯、歯周病予防にもなります。
電動ブラシも良いですね。
⑥歯磨き剤は発泡剤の入っていないものを選ぶ
市販の多くの歯磨き剤に含まれている発泡剤(ラウリル硫酸ナトリウム)は、口腔粘膜を保護する唾液成分『ムチン』を破壊し、ドライマウスを引きおこしやすいと言われといます。
当院では、発泡剤無配合の歯磨き剤『コンクールF』を扱っています。
⑦唾液腺マッサージを行う
唾液腺は全部で三つあります。
優しい力で行うようにしましょう。
・耳下腺への刺激
人差し指から小指までの指4本を頬に当て、上の奥歯の辺りを後ろから前に円をかくように回します。(10回)
・顎下腺への刺激
親指を顎(あご)の骨の内側の柔らかい部分に当て、耳の下から顎の下
まで5箇所くらいを順番におします。(各5回ずつ)
・舌下腺への刺激
両手の親指を揃えて、あごの真下から指を突き上げるようにゆっくりグッと押し上げます。(5回)
お口の潤いに効く生活習慣は美容にも効果的です。お口の周りの筋肉をよく動かせば頬のたるみに、また舌をよく動かせばあごのたるみにも効きます!
さぁ、健康にも美容にも役立つ習慣を身につけましょう♪
大阪市阿倍野区西田辺えがしら歯科
院長 歯科医師 江頭伸行