ダイアグノデント
虫歯の有無や大きさを調べる時、歯科医師は自身の目で確認(視診)し、器具を使って歯に触れ(触診)、さらに怪しい部分はレントゲンを撮って確認するという手順を経て診断を行っています。
そして近年ではレーザーの光を用いて虫歯を診断する新たな機器が誕生し、より精密な診断が可能になりました。
今回は大阪市阿倍野区西田辺のえがしら歯科でも設備に導入している新たな虫歯診断機器「ダイアグノデント」を皆様にご紹介したいと思います。
1. ダイアグノデントとは
ダイアグノデントはレーザーの光を歯に直接当て、その光の反射具合で虫歯の有無や大きさなどを判別する虫歯診断機器です。
歯は虫歯になると歯質が柔らかくなります。
ダイアグノデントから発せられたレーザー光はこの歯質の微妙な変化をキャッチし、それを数値化することで虫歯の状態や深さなどを診断することができます。
〇 目には見えにくい小さな虫歯も見逃さない
歯はひとつひとつが小さく、また奥歯は形も複雑なため目で見ただけでは小さな虫歯を見逃してしまいます。
そのため探針という先のとがった器具で直接歯に触れながら細かく探っていくのですが、この方法は術者の感覚に左右されるという欠点があります。
また虫歯で柔らかくなった歯質に探針で触れてしまうと、歯にさらなるダメージを与えかねません。
ダイアグノデントは約2mm下の歯質の状態まで正確に診断できるほか、機器で歯を傷つける心配もありません。
またレントゲンにも写らず治療するか否かの診断が非常に難しい小さな虫歯も、ダイアグノデントは数値化してその基準を明確にすることができます。
2. ダイアグノデントの使用法
ダイアグノデントの使用法は非常に簡単で、痛みを感じることはありません。
まず診断の前に歯の表面ついている汚れをきれいにし、そして個々の歯にプローブとよばれる機器の先端を向け、レーザー光を当てていきます。
あとは機器に表示される数値をもとに、虫歯の大きさや治療の要否を診断していきます。
メーカーが示す数値の基準は以下の通りです。
・0~15:健全な歯質で治療の必要はなし
・15~40:経過観察や予防処置が必要
・40以上:虫歯の治療が必要
ただこれはあくまで1つの基準であり、患者様の口腔内の状態や他の検査結果などを総合的に診断して治療の要否を決定していきます。
3. ダイアグノデントを使用するメリット
ダイアグノデントは小さな虫歯の見逃しを防ぐ以外にも、様々なメリットがあります。
〇 ムダに歯を削らずにすむ
私たち歯科医師が判断を悩まされるものの1つに、虫歯をどの段階で削って治療するかという点が挙げられます。
レントゲンに写るような大きな虫歯であれば、歯を削って治療するほうが良いことは明白なのですが、ごくわずかな虫歯だと必ずしもそうだとは限りません。
歯は一度削ってしまうと元に戻すことはできません。
その一方でエナメル質の表面は唾液の成分などで細かい傷や目には見えないような穴を修復する再石灰化という能力を持っています。
つまり初期虫歯(CO)や小さな虫歯(C1)は再石灰化という機能によって修復できる可能性を秘めているわけです。
このような場合にダイアグノデントを使用すれば治療をすべきか否かの判断材料になり、無駄に歯を削ってしまうリスクを回避することができます。
また経過観察と診断した歯も定期的にダイアグノデントで数値の測定を行えば、万が一虫歯が進行しても早い段階で治療を行うことが可能になります。
〇 歯科医師と患者様が同じ認識を共有できる
ダイアグノデントは虫歯の有無や大きさを数値化できるため、歯科医師と患者様とが虫歯に対して同じ認識を共有できるメリットがあります。
私たち歯科医師でも判断を悩まされる小さな虫歯は、患者様にとっても「本当に削る必要があるのか?」または「本当に削らなくて大丈夫なのか?」という疑念を生じさせます。
ダイアグノデントは虫歯を0~99までの数字で表示するので、虫歯の大きさを実際に目で確認することが可能です。こ
れによって歯科医師と患者様が同じ視点にたって虫歯を確認することができます。
〇 小さなお子様や妊婦の方でも安心して使用できる
虫歯を正確に診断するためにはレントゲン撮影が必要な場合があります。
しかし小さなお子様の場合、じっとできずにうまくレントゲンが撮れないこともしばしばです。
また歯科のレントゲンが安全とわかっていても、やはり妊娠中のレントゲン撮影に不安を感じる妊婦の方も少なくありません。
ダイアグノデントはこのような小さなお子様や妊婦の方にも安心して使用できるため、レントゲン撮影が難しい場合の診断基準として応用することができます。
4. 最後に…
この度はホームページをご覧頂きありがとうございます。
私たちは「健康な歯」は何よりも代えがたいものだと考えています。
虫歯の治療は、詰め物や被せ物などの歯科材料には一生涯もつものではありません。
耐久年数があり、寿命があります。
いつか詰め替える時期が来るのです。
再度、詰め替える時は今まで以上の穴の大きさ以上になってしまいます。
これを繰り返すと、歯はどんどん失われていくことになります。
先ほど申し上げたように、初期虫歯(CO)や小さな虫歯(C1)で歯が溶けても、歯のエナメル質は再度硬くなる(再石灰化)可能性を秘めています。
また、フッ素塗布も効果的に歯を固めます。
虫歯を削って詰める前に、しっかりとした診断が必要だと思っています。
当院では安心してご来院、治療して頂けるように、お口の状況よりダイアグノデントを使い詳しく検査しております。
痛みの少ない治療を行い、歯が長持ちする最大限の治療を進めています。
皆様と笑顔で楽しい毎日、そして何でも食べられる喜びを分かち合えるよう、スタッフ一同しっかりサポートさせて頂きます。
お口に関するお悩みやご質問などございましたら、お気軽にご相談ください。
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