歯科用CT
大阪市阿倍野区西田辺のえがしら歯科の設備に導入されている歯科用CTは、より正確で精密な診断をおこなうために今や欠かすことのできない診断用の医療機器です。
今回は術者そして患者様にも多くのメリットをもたらす歯科用CTとはどういうものなのか、レントゲン写真との違いなどと、合わせて詳しくご紹介したいと思います。
目次
1. 歯科用CTとは
CTはComputed Tomographyを省略したもので、日本語では「コンピューター断層撮影」と呼ばれています。
難しそうな単語が並んでいますが「断層」という文字通り、CTはある物体をいろんな角度から細かく輪切りにし、その断面をひとつひとつ撮影していく画像診断です。
断層撮影された画像をつなぎ合わせ、コンピューターのモニター上で立体(3D)としても見ることができます。
1-2. 通常のレントゲン写真と歯科用CTの違い
通常のレントゲン写真は立体的な物体を1つの平面に焼き付けたもので、前後の状態が重なって写しだされます。
歯科医師はその重なった画像の濃淡から、頭の中で立体的なイメージをつくりあげなければなりません。
そのためレントゲン写真での診断は知識や経験に左右されることも多く、歯科医師によって診断にばらつきでてしまう場合があります。
これはある建物を写した写真をイメージするともっとわかりやすいかもしれません。
その写真から得られる建物の形や高さ、色といった情報は見る人によってそれほど違いはないはずです。
しかし建物の奥行や中の様子などは頭の中で想像するしかなく、またその想像も見る人によって異なる場合があります。
歯科用CTの登場によって、このように今までは想像するしかなかった深部の細かい部分を正確な画像とし写しだすことが可能になりました。
歯科用CTがさらに素晴らしいのは、何枚も撮影した断層写真をコンピューターが処理し、立体画像(3D)として写しだしてくれることです。
今では歯科用CTによって歯科医師が得られる情報は各段に増え、より正確で精密な診断をおこなうことができます。
1-3. 医科用CTと歯科用CTとの違い
医科の分野では古くからCTによる画像診断がおこなわれています。
歯科治療においてもCT画像が必要な場合、以前はCT設備の整った病院に頭部CTの撮影を依頼していました。
ただ医科用のCTは輪切りにする間隔が1mmであるため、細部まで複雑な構造をした頭部ではどうしても画像の鮮明さに欠けてしまいます。
そこで歯科用CTでは輪切りの間隔をさらに0.1~0.35mmまで小さくすることで、細部まで鮮明な画像を写し出せるようになっています。
歯科用CTが医科用CTと異なる点としては他にも、
・医科用CTは寝ながら撮影するのに対し、歯科用CTは立ったり、座ったりした状態で撮影できること
・放射線の被ばく量が医科用の1/8~1/50であること
などが挙げられます。
2. 歯科用CTのメリット
歯科用CTの最大のメリットは、先にも述べたように通常のレントゲン写真ではわからなかった多くの情報が正確に得られることです。
レントゲン写真やCT画像で写し出される骨や歯といった硬組織(硬い部分)は体の中でも特に顔面に多く、とても複雑な構造をしています。
歯科用CTではひとつひとつの歯や骨の形や大きさ、位置などが画像として正確に再現されるため、歯が生えている方向や骨の厚み、神経までの距離などを正しく把握することが可能です。
これによって従来以上に精密な治療計画が立てられるようになり、また難しい治療も安全におこなえるようになりました。
また歯科用CTには、患者様にとってもご自身の現状がよりイメージしやすいというメリットがあります。
これまで歯科医師がレントゲン写真を指差しながら「ここが歯で、ここがアゴの骨で…」と説明されても、いまひとつピンとこなかった患者様も少なくないでしょう。
歯科用CTによって写し出されるリアルな立体画像は、レントゲン写真だけではイメージしづらかった歯や骨の状態を患者様にも把握しやすくするメリットがあります。
3. CT撮影の費用について
費用については、CT撮影は一部ですが健康保険適応となっています。窓口負担金(3割の場合)は3510円です。
〇 CT撮影が保険適応となる場合
・抜歯(親知らずなど)の時に下顎管(下顎の神経)や上顎洞(副鼻腔)に近いとき
・通常のレントゲンで確認できない位置関係や病巣の広がり等を確認する必要性があるとき
・顎関節症等、顎関節の形態の把握
・重度の歯周病で、複雑に痩せたな骨、歯根の形態をより正確に把握し、 歯周外科手術に必要性があるる場合
・上顎洞炎、顎骨のう胞などの検査
〇 CT撮影が保険適応とならない場合
・インプラント治療
・普通に抜歯が可能な時
・他院で治療予定の時
当院では、インプラント治療の診断のためのCT撮影は無料となっています。
4. CT画像のインプラント治療への応用
歯科用CTが最も広く利用されるのがインプラント治療です。
インプラント治療を成功させるためには、インプラントを埋め込む部位の骨の形を正確に把握することが重要となります。
またインプラントを埋め込む骨の周囲には、歯や口周りの感覚を支配する神経や鼻の空洞(上顎洞)があるなどその構造も複雑です。
インプラント治療ではこのような解剖学的要素を正しく把握しておかなければ、インプラントが早期に脱落するほか、術後に後遺症を残す危険もあります。
歯科用CTでは骨の幅や厚み、重要な組織までの距離といったインプラント治療では非常に重要な情報を0.01mm単位で正確に測定することが可能です。
つまり0.1mm単位という精密さが求められるインプラント治療において、歯科用CTはなくてはならない診断機器なのです。
当院のCT設備には、インプラント・シュミレーション用ソフトがインストールされていています。
先ほども述べました用に寸法はとても正確なので、具体的なシュミレーションができるようになっています。
最近では、インプラント治療法のガイデッドサージェリーとしても有効で多く用いられるようになってきています。
ガイデッドサージェリーとは、あらかじめ撮影したCTデータを3Dシミュレーションソフトにより解析し、最良の位置にインプラントを埋入するガイド月のマウスピースのことです。
お口の中にサージカルガイドを固定し、この金属のリングの中に専用ドリルが入り、顎の骨にインプラント埋入用の穴をあけます。
位置と深さをこのガイドが誘導してくれるわけです。
これがあるとインプラント治療で、複数のインプラントを最良の位置や埋入方向できたり、初心者の歯科医師でも容易にインプラント治療を行うことが可能性となります
5. 最後に…
この度はホームページをご覧頂きありがとうございます。
歯の豆知識ページの歯科治療において、皆様へ何かしらの参考やお役に立てればと思い作成させていただいております。
「健康な歯」は何よりも代えがたいものがあります。
一度悪くしてしまっても、最善の治療を行えば「健康な歯」は取り戻すことができるでしょう。
大阪市阿倍野区西田辺のえがしら歯科で、最善の治療を行えるように、複雑な親知らずの抜歯や歯周病の診断、根尖病巣(歯の根っこにできた病巣)の確認など、さまざまな治療で歯科用CTが活躍しています。
また、当院では安心してご来院頂けるように、お口の状況・治療内容など詳しく検査し、歯科カウンセラーがご説明した上で、極力、痛くない治療を進めています。
皆様と笑顔で楽しい毎日、そして何でも食べられる喜びを分かち合えるよう、スタッフ一同しっかりサポートさせて頂きます。
お口に関するお悩みやご質問などございましたら、お気軽にご相談ください。
厚生労働省認可 再生医療施設
医療法人 優伸会 えがしら歯科 審美・歯周・インプラントセンター併設
院長 江頭伸行 スタッフ一同
大阪市阿倍野区西田辺駅前にある医療法人優伸会 えがしら歯科 審美・歯周・インプラントセンター
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