iPS細胞と歯科治療
京都大学の山中伸弥教授が、iPS細胞研究で日本人19人目のノーベル賞に決まりましたね。
医療分野で様々な応用が期待されているようで、とても素晴らしいことです!
すでにニュースなどでご存知の方が多いかとは思いますが、iPS細胞について簡単に説明しますと、induced Pluripotent Stem cellの略で、万能細胞の一種です。
2006年に山中伸弥教授(京都大学)らが皮膚の細胞から作れる、あらゆる細胞に変化する万能細胞を発見しました。
自分の体の細胞から臓器などを作れば拒絶反応を回避できるため、病気の原因の解明、新しい薬の開発、細胞移植治療などの再生医療への応用が期待されている研究です。
歯科治療においても期待されていることがあります。
iPS細胞で歯を作ることができるようになると、インプラントやブリッジ、入れ歯など入れる必要がなくなり、歯を失っても、自分の歯を再生することができるようになるかもしれないのです!
iPS細胞を試験管で育てた歯を移植するのか?歯茎に直接iPS細胞を注射するのか?いつ、どんな形で実現するのか、まだ予測はつきませんが、今後関心を持って見守っていきたいですね。
ところで、ひょっとしたら、「自分の細胞で歯を作り出せることができるんだったら、そんなにお手入れせずに歯を失っても大丈夫なんだ♪」と思う方が出てくるかもしれません。
しかし、その技術を使っての歯の再生は臨床応用できたとしても、保険がきかず、とても高額な治療となるはずです。
歯に限らず、自分の細胞で別の自分が作り出せてしまうということから、倫理面での問題も多く出てくるようですから、ゲームでアイテムを交換するような感覚で、となってしまうと困りますよね。
例え数十年後に歯の再生が実現したとしても、やっぱり自分の歯が一番です。
歯の早期治療や予防を心がけて欲しいと思います。
この度はホームページをご覧頂きありがとうございます。
当院では、安心してご来院頂けるようお口の状況・治療内容など、詳しくご説明した上で治療を進めていきます。また、小さなお子様の不安を少しでも解消できるよう、アットホームな雰囲気づくりを心がけております。
地域の皆様と笑顔で楽しい毎日、そして何でも食べられる喜びを分かち合えるよう、スタッフ一同しっかりサポートさせて頂きます。
お口に関するお悩みやご質問などございましたら、お気軽にご相談くださいませ。
大阪市 阿倍野区 西田辺 医療法人優伸会 えがしら歯科
院長 江頭伸行