お天気と歯の痛み

今年は、例年以上に日本に接近した台風の数が多かったそうです。
例年は15個程度なのですが、今年はすでに23個も台風が接近し、過去最高の個数になると言われています。

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さて、「台風がくると歯が痛くなる」
こんな話を聞いたことがあるでしょうか?

時々、女性が「気圧の影響で頭が痛い」「低気圧で気分がすっきりしない」と口にするのを聞くことがありますが、実は歯も痛くなることがあるんです。

そして、台風の翌日は、急患の患者様の来院が増えます。

今年は台風の個数が多いからなのか、急患の方がように思います。

では、台風と歯痛、何の関係があるのでしょう?

台風とは熱帯低気圧のこと。その接近とともに急激に気圧がさがることが、歯の痛みに起因します。

気圧とは、空気(気体)による圧力のことです。

日常ではあまり感じませんが、空気にも重さがあるので、私たちはいつも空気に押されています。

そして、気圧は空気の重さによる圧力なので、上にのっている空気の量により変わります。

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高所にいけば気圧は下がることになります。

例えば飛行機に乗った時、ホテトチップスの袋がパンパンに膨れているのを見たことがありませんか?

これは、元々平地の気圧で作られたものが、密封されたまま気圧の低い所へ持っていかれることで、容器の中から外へ圧がかかっている状態となるためです。

今度は歯を考えてみましょう。

1本の歯の中には歯髄(神経)の入っている「歯髄腔」という空洞があり、その空洞は平地の圧力と等しくなっています。

ところが短時間に外気の気圧が下がると、その変化に対応しきれず、一時的にホテトチップスの袋と同じ状態なってしまい、その外に向かう圧力が痛みを引き起こしてしまうことがあるのです。

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特に、虫歯を放置していると虫歯の空洞ができ、虫歯の穴から歯髄(神経)に空気が入っていると膨張しますので、歯髄(神経)が圧迫され歯が痛くなるのです。

歯はとても敏感なところですから、環境条件の急激な変化にすぐ反応を示します。

強力な低気圧である台風は、飛行機よりもっと気圧の変化が大きく起こるため、痛みも強くなるのです。

気圧のちょっとした変化などたいしたことではないと思いがちですが私たちが考えているより、はるかに重大な影響を歯に与えることもあるのです。

台風や飛行機がその典型ですが、登山やスキューバーダイビングなどでも気圧の変化がおこるので、同じような変化が歯に起こってしまう可能性があることになります。

こうした急な歯の痛みに悩まされないためにも、普段から虫歯の治療や定期的な検診をお勧めします。

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大阪市 阿倍野区 西田辺 医療法人優伸会 えがしら歯科

院長 江頭伸行