虫歯の治療のQ&A

大阪市 阿倍野区 西田辺 虫歯

虫歯の治療についてのQ&A

当院で実際に患者さんから虫歯治療について受けた質問をQ&A形式で記載しました。

Q:虫歯は自然に治りますか?

【ANSER】

虫歯は自然に治らない病気です。

感染症の多くは、自然に治る可能性のある病気ですが、虫歯は例外です。歯が一度、虫歯菌に感染すると、自然に治ることはまずありませんので、必ず歯科を受診するようにしましょう。

ただし、「初期う蝕」と呼ばれる発生して間もない虫歯は、フッ素塗布で再石灰化を促すことで、歯を削らずに治すことも可能です。

Q:虫歯があるのに痛くないのですがなぜですか?

【ANSER】

軽度の虫歯に痛みは伴いません。

虫歯は進行度に応じて、症状が大きく変化する病気です。

虫歯の進行段階は、CO、C1、C2、C3、C4に分けられ、エナメル質の虫歯C1までは痛みが生じることはありません。

虫歯が象牙質にまで達したC2では、一時的に冷たいものがしみることがあります。

C3になると、歯の神経まで侵されることから、安静時にもジンジン痛むようになります。

Q:虫歯を放置し続けるとどうなりますか?

【ANSER】

歯がボロボロになり、周囲の組織に感染が広がります。

虫歯を放置し続けると、歯冠が崩壊し、歯の神経が死にます。

さらには、歯の根の先から汚染物質が漏れ出て、歯茎・歯槽骨にまで感染が広がっていくのです。

重症化すると顎骨骨髄炎などを併発するため十分注意しましょう。

Q:虫歯になる原因は何ですか?

【ANSER】

不十分な口腔ケアと糖質の過剰摂取が主な原因です

虫歯の原因は「細菌」「糖質」「歯質」の3つに分けられます。

口腔ケアが不十分だと、お口の中虫歯菌が繁殖します。糖質を過剰に摂取すると、虫歯菌の活動が活発化し、虫歯のリスクが上昇します。

歯質は酸に対する抵抗力を意味し、歯科医院でフッ素塗布を受けることで強くできます。

Q:ある時から虫歯の痛みがなくなったのですが自然に治ったのでしょうか?

【ANSER】

歯の神経が死んだだけで虫歯が治ったわけではありません。

虫歯の末期症状では、歯の神経が死にます。

細菌によってボロボロに破壊され、痛みを感じることがなくなりますが決して治ったわけではありません。

病変は依然として存在しているので、早急に治療を受けるようにしましょう。

Q:同じ歯ばかり虫歯になるのですが詰め物・被せ物のせいですか?

【ANSER】

口腔ケアと被せ物のいずれかに問題があるものと思われます。

もうすでに詰め物・被せ物を装着しているということは、その歯の衛生状態が悪かったことを意味します。

治療前と同様の口腔ケアを続けていては、虫歯のリスクも高いままです。ブラッシング指導を受けて、正しいケア方法を身に付けましょう。

詰め物・被せ物の精度が低かったり、接着操作が不適切であったりした場合も繰り返し虫歯となることがあります。

Q:チョコレートを食べると虫歯になりやすいのは本当ですか?

【ANSER】

砂糖を使ったチョコレートは虫歯になりやすいです。

虫歯菌の代名詞ともいえるミュータンス菌は、砂糖であるスクロースをエサとして、酸を作り出します。ですから、砂糖を使った従来のチョコレートは、虫歯になりやすい食品といえます。

また、チョコレートは粘性が高く、食べた後も歯に残りやすい点にも注意が必要です。

ただし、虫歯菌のエサとならない代用糖を使ったチョコレートであれば、虫歯のリスクを大幅に減少できます。

Q:虫歯と喫煙に関連はありますか?

【ANSER】

タバコの煙は間接的に虫歯を誘発します。

タバコを吸うと、煙によってお口の中が乾きます。

口腔内の乾燥は唾液による自浄作用・殺菌作用・抗菌作用を弱めることから、細菌の繁殖を促し、虫歯・歯周病のリスクを上昇させます。

ちなみに、タバコの煙に含まれるニコチンや一酸化炭素は、歯茎の血流を悪くして、歯周病の症状を悪化させることがわかっています。

Q:歯の根の治療はどうしてなかなか終わらないのですか?

【ANSER】

根管はとても複雑な形をしており、無菌化するのに時間がかかるからです。

虫歯治療は、数週間で終わるのが一般的ですが、歯の根の治療である根管治療は、数ヶ月に及ぶことも珍しくありません。

これは根管がとても細く、暗く、複雑な構造を呈していることに加え、とても繊細な器官でもあるからです。

そんな根管内を無菌化するには、そうれ相応の期間が必要となります。

Q:虫歯治療ではなぜ神経を抜かなければならないのですか?

【ANSER】

細菌に感染した神経は治せないからです。

虫歯菌に感染した歯質は、病変部だけを削り取ることで治せますが、軟組織である歯の神経は、一部分だけを取り除いても感染源が残ってしまいます。

そのため、少しでも感染が疑われる場合は、そのすべてを取り除くことになります。

例外的に、感染した部分だけ切り取ることもありますが、それは極めて稀なケースといえます。

Q:根管治療はどんな時に必要になりますか?

【ANSER】

細菌感染が歯の神経にまで到達した虫歯に適応されます。

根管治療は、歯の神経と血管で構成される歯髄(しずい)が汚染された場合に適応されるものです。基本的には、重症化した虫歯で必要となります。

Q:歯を削らずに治せる虫歯があると聞いたのですが本当ですか?

【ANSER】

初期の虫歯ならフッ素塗布で治せることがあります。

発生して間もない初期の虫歯は、歯の表面に穴があいていません。

白いシミが生じる「表層下脱灰(ひょうそうかだっかい)」と呼ばれる現象のみ起こっているので、フッ素塗布によって治すことが可能です。

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