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歯周病の原因と発症のメカニズム

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なぜ歯周病原因について、阿倍野区の西田辺えがしら歯科の歯の豆知識ページです。

歯周病は虫歯よりも軽視されがちな口腔疾患です「日本人が歯を失う原因第一位」です。

そしてまた、「さまざまな全身疾患の誘因となる」点を見過ごしてはいけません。

歯周病はある意味で虫歯以上に危険な病気なので、積極的に予防すべきといえます。

今回はそんな歯周病になる原因について詳しく解説し、この病気の発症メカニズムを深く理解していただけたらと思います。

歯周病原因菌への感染が根本的な原因

歯周病は、虫歯と同じ細菌感染症の一種です。

何もない状態から発症することはなく、その前段階で必ず歯周病原因菌への感染が起こっています。

歯周病原因菌にはいくつかの種類があり、年齢やお口の中の状態によって繁殖しやすいものが変わってくるのですが、ほとんどの人のお口の中に生息しているのは「P.g菌」です。

「Porphyromonas Gingivalis(ポルフィロモナス ジンジバリス)」の略称で、歯周病特有の口臭は、この細菌が作り出すメチルメルカプタンが原因となっています。

妊婦さんがかかりやすい「妊娠性歯肉炎」は、「Prevotella intermedia(プレボテラインターメディア)」という歯周病原因菌の活動が関係しています。

この細菌は、女性ホルモンの一種であるエストロゲンが大好物であり、その分泌量が上昇する妊娠期に異常繁殖する傾向があるからです。

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歯周病の進行

歯周病菌の温床となる「バイオフィルム」「歯垢」「歯石」

歯周病菌は、お口の中が清潔だと定着することができません。

何かの拍子に口腔内へと侵入したとしても、お口の中に汚れがなければ、唾液の自浄作用によって洗い流されてしまいます。

ただ、私たちの歯の表面には「バイオフィルム」と呼ばれる薄い皮膜が形成されており、そこを足場として定着・繁殖する歯周病原因菌も存在しているため、その数をゼロにすることはできません。

バイオフィルムは歯ブラシによるブラッシングで落とすことはできないため、歯科医院のクリーニングで定期的に除去することをおすすめします。

その他、プラーク(歯垢)や歯石なども当然ですが歯周病原因菌の温床となりますので、歯周病をしっかり予防したい方には定期検診・メンテナンスが必須といえます。

歯周ポケットにも要注意

歯周病が進行すると、歯と歯茎の境目にある溝がどんどん深くなっていきます。

専門的には歯周ポケットと呼ばれるもので、正常な人でも1~2mm程度の溝があるのですが、歯周病になると3~4mm、重症化すると6~10mm程度まで深くなることもあります。

そんな歯周ポケットは、酸素を嫌う歯周病原因菌にとって最高の環境であり、この病気を慢性化・重症化させる原因にもなるため十分な注意が必要です。

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歯と歯茎の境目をしっかり磨きましょう

歯周病を予防したい方は、歯と歯茎の境目をしっかり磨くよう心掛けてください。

歯ブラシを歯面に対して斜め45度に傾けて、毛先が歯周ポケットの中に入るようにブラッシングしましょう。

歯磨きの際に歯茎から出血する場合は、もうすでに歯周病を発症しています。

プラーク(歯垢)や歯石、歯周ポケットの中で歯周病原因菌が繁殖していますので、できるだけ早く歯科を受診するようにしてください。

歯周病は早期に治療を開始すれば、比較的簡単に治すことができますが、そのタイミングが遅くなるほど治すのが難しくなります。

まとめ

今回は、お口の2大疾患のひとつである歯周病の原因について解説しました。

歯周病は細菌感染症であり、P.g菌に代表される歯周病原因菌への感染によって引き起こされますので、それらの温床となるバイオフィルムや歯垢、歯石などをしっかり取り除くことが予防への近道となります。

そんな歯周病予防に関心のある方はいつでもお気軽に当院までご相談ください。

阿倍野区 西田辺えがしら歯科
歯科医師 院長 江頭伸行

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