親知らずが痛む原因は?抜歯が必要なケースは?
親知らずが痛む原因は?抜歯が必要なケースは?について、阿倍野区の西田辺えがしら歯科の歯の豆知識ページです。
親知らずはいろいろなトラブルの原因となりやすい歯です。
皆さんの周りにも親知らずの痛みや顎の腫れなどで悩まされた方がいらっしゃることでしょう。
今回はそんな親知らずうが痛む原因と抜歯が必要なケースについて、阿倍野区西田辺の西田辺えがしら歯科がわかりやすく解説します。
目次
親知らずとは?
「親知らず」というのはあくまで俗称で、専門的には「第三大臼歯(だいさんだいきゅうし)」や「智歯(ちし)」という名前が付けられた永久歯です。
成人する20歳前後に生えてくることが多いため、「親知らず」という変わった呼び名が付いたのでしょう。
その他の永久歯が生えそろうのが12歳くらいですので、かなり遅れて萌出してくることになります。その結果、いろいろな問題を抱えてしまうのです。
親知らずが痛む原因は?
親知らずが痛む主な原因は、以下の4です。
親知らずが虫歯になっている
親知らずは、斜めや半分埋まった状態で生えていることが珍しくありません。
皆さんもお口の中をチェックして、他の永久歯と生え方が違う場合は要注意です。
歯磨きしにくく、歯垢や歯石がたまって虫歯を発症しているかもしれません。親知らずが痛い場合にまず疑うべきは「虫歯」です。
親知らずが歯周病になっている
親知らずに歯垢・歯石がたまると、歯周病リスクも上昇します。
しかも親知らずには「智歯周囲炎(ちししゅういえん)」という特別な歯周病が存在しており、その他の永久歯より歯周病にかかりやすく、重症化率も高いです。
親知らずが痛いと思い込んでいたけれど、実際に調べてみたら歯周病だったということも珍しくないのです。
歯性感染症にかかっている
歯性(しせい)感染症とは、虫歯や歯周病などが原因で歯以外の部分に感染および炎症が広がる病気です。
具体的には、顎骨骨膜炎(がっこつこつまくえん)や化膿性リンパ節炎などで、特定の歯というよりは顎を中心とした広範囲に痛み・腫れが生じるようになります。
手前の歯を圧迫している
真横を向いている親知らずが、手前の歯(第二大臼歯)を圧迫することで痛みが生じる場合もあります。
これも親知らずというよりは、圧迫されている第二大臼歯に痛みが生じているのですが、患者さんご自身で痛みの出どころを見極めることは難しいです。
親知らずの抜歯が必要なケースは?
親知らずは、その他の永久歯よりも抜歯が必要となりやすいです。
それは生え方が異常であったり、その他の歯に迷惑をかけたりすることが多いからです。
そのため以下のケースでは、抜歯が第一選択となりやすいといえます。
- 親知らずが重度の虫歯、歯周病にかかっている
- 全体の歯並び、噛み合わせを悪くしている
- 手前の歯を圧迫して、歯根吸収などを引き起こしている
- 歯性感染症の原因になっている
これはあくまで目安であり、実際に親知らずを抜歯するかどうかは、精密検査を実施してみなければわかりません。
親知らずの状態によっては残して、将来的にブリッジの支台歯や移植歯として活用した方が良いこともあります。
とはいえ、今現在、親知らずが痛い場合は、積極的な治療が必要となることは間違いありませんので、まずは当院までご相談ください。
まとめ
今回は、親知らずが痛む原因と抜歯が必要となるケースについて、阿倍野区西田辺の西田辺えがしら歯科が解説しました。
親知らずはお口のトラブルメイカーと言っても過言ではないほど問題を起こしやすい永久歯であり、予防的に抜歯をすることもあります。
そんな親知らずの状態が気になるという方もお気軽に当院までご連絡ください。
阿倍野区 西田辺えがしら歯科
歯科医師 院長 江頭伸行