歯が変色する原因と治療法
歯が変色する原因と治療法について解説、阿倍野区西田辺の歯医者 西田辺えがしら歯科の歯の豆知識ページです。
歯の黄ばみや黒ずみは、口元の審美性を大きく低下させます。とくに前歯が黄ばんでいると、その人に対してネガティブな印象を持ってしまうものです。
そんな歯の汚れが「着色」なのか「変色」なのかによって、改善する方法も大きく変わってきます。
今回も主に歯の変色に焦点を当てて、その原因や治療法を阿倍野区の歯医者、西田辺えがしら歯科が詳しく解説します。
歯の着色と変色の違い
はじめに、歯の着色と変色の違いを確認しておきましょう。歯の着色は、歯面に付着した歯垢や歯石、ステインなどが原因となるため、ブラッシング・クリーニング・スケーリングといった歯の清掃で改善することが可能です。
一方、歯の変色は、エナメル質自体の色が変わっていることから、歯面を清掃するだけでは改善が見込めません。その点を理解した上で、歯の変色の原因と治療法を考えていきましょう。
歯の変色の原因
歯の変色の原因は、先天性と後天性の2つに分けられます。
先天的な原因
【原因1】エナメル質形成不全症
エナメル質形成不全症とは、歯の表面を覆っているエナメル質が正常に形成されない異常で、特定の全身疾患の症状のひとつとして現れることが多いです。
エナメル質が均一な白色ではなく、濃い白色や茶褐色がまだらに見られることから、歯の審美性を大きく低下させる原因になります。
【原因2】歯のフッ素症
歯が形成される時期に、フッ化物を過剰に摂取することで発症する病気です。エナメル質が白濁して審美障害をもたらします。
【原因3】テトラサイクリン歯
抗菌薬の一種であるテトラサイクリンを歯の形成期に服用すると、「テトラサイクリン歯」という歯の変色を引き起こすことがあります。
テトラサイクリンによる歯の変色は4段階に分類され、重症度が最も高いレベルでは複数の歯に渡って灰色の強い変色が見られます。
後天的な原因
【原因1】虫歯
虫歯になると、酸によって溶かされ、軟らかくなった象牙質に色素が沈着して歯が黒ずみます。
【原因2】外傷による神経の失活
転倒や交通事故で歯を強く打ち付けると、その衝撃で歯の神経が死んでしまうことがあります。これを歯髄の失活といいます。死滅した神経や血管は、分解されたあとに象牙質へと沈着して、歯を内部から黒ずませます。
【原因3】加齢・歯の摩耗
私たちの歯は、年齢を重ねるごとにエナメル質がすり減っていきます。象牙質はもともと黄色味を帯びていることから、エナメル質が薄くなるとその色が透けて見えるようになるため、歯が黄ばんだような印象を与えます。
歯の変色を改善する方法
歯の変色は、原因によって改善できる方法が異なります。
先天的な歯の変色の多くは、ラミネートベニアやセラミッククラウンなどを装着することで、審美性を回復できます。
後天的な歯の変色も主に修復治療で改善することになりますが、失活歯はウォーキングブリーチというホワイトニングの一種で審美性を回復させることが可能な場合もあります。
まとめ
今回は、歯が変色する原因について、阿倍野区の歯医者、西田辺えがしら歯科が解説しました。
歯の着色は、歯垢や歯石、ステインなどが原因となりますが、歯の変色となると、エナメル質形成不全症やテトラサイクリン歯など、深刻な病気・異常が背景にあることが多いです。
そんな歯の変色も歯科治療で改善することができますので、歯の黄ばみ・黒ずみにお困りの方はいつでもお気軽に当院までご相談ください。
患者さんそれぞれのケースに最善といえる治療法をご提案します。
阿倍野区の西田辺の歯医者 西田辺えがしら歯科
IDIA国際口腔インプラント学会 認定医
日本口腔インプラント学会 専修医
歯科医師 院長 江頭伸行