虫歯の原因とならない代用甘味料の利用法|甘いものを楽しみながら虫歯予防

こんにちは。西田辺えがしら歯科の院長 江頭です。
日常、診療をしていると、
「甘いものが好きなんですけど、やっぱり虫歯が心配で…」と相談されることがよくあります。
なかには、
「そんなに食べているつもりはないんですけど、気づくと虫歯になってしまって」とおっしゃる方もいらっしゃいます。
甘い飲み物やお菓子をまったく口にしない生活は、現実にはなかなか難しいですよね。
でも、甘いものを食べたらすぐ虫歯になる、というわけでもありません。
実際には、「何を食べるか」だけでなく、「どう食べるか」「どんなタイミングで口にするか」が虫歯のリスクに関わってきます。
そうした工夫のひとつとして知っておいていただきたいのが代用甘味料です。
今回は、厚生労働省が発信している生活習慣病などの情報「う蝕の原因とならない代用甘味料の利用法」をもとに、虫歯の原因となりにくい代用甘味料の取り入れ方について、西田辺えがしら歯科ができるだけわかりやすくお話しします。
目次
虫歯はなぜできるのか
まず、虫歯がどうしてできるのかを簡単に整理しておきます。
虫歯は、甘いものを一回食べたからすぐにできる、というものではありません。
口の中にはいろいろな細菌がいて、その一部が糖を利用して酸をつくります。
よく知られているのが、ミュータンス菌やラクトバチルス菌です。
この酸によって歯の表面が少しずつ溶かされ、それが何度も繰り返されると虫歯になっていきます。
ここで気をつけたいのは、量だけではなく回数です。
たとえば、甘い飲み物を長い時間かけて飲んでいたり、間食が何度も続いていたりすると、口の中が酸性に傾いている時間が長くなります。
診療でも、
「お菓子はそんなに食べないんです」
という方のお話をよく聞いてみると、飴を何度も口にしていたり、甘い飲み物を少しずつ飲み続けていたりすることがあります。
例として30代〜40代のデスクワークの方で仕事中に、砂糖いりの甘いカフェオレを午前中ずっと少しずつ飲んで仕事をしているというケースは意外と少なくありません。
また、長距離トラックの運転手さん、タクシーの運転手さんも砂糖入りの缶コーヒーを少しづつ飲みながら、運転をされる方もいらっしゃいます。
ご本人としては“たまに飲んでいるだけ”という感覚でも、歯にとっては酸にさらされる時間が長くなってしまいます。

代用甘味料とは?
そこでひとつの選択肢になるのが、代用甘味料です。
代用甘味料は、砂糖の代わりに甘みをつけるために使われる甘味料のことです。
そのなかには、虫歯の原因になりにくいものや、う蝕の原因とならないものがあります。
厚生労働省でも、スクロース(砂糖)などの発酵性糖質の代わりに、こうした代用甘味料を利用することが虫歯予防に役立つとされています。
実際には、ガムやタブレット、キャンディー、清涼菓子、飲み物などに使われています。
普段何気なく選んでいる商品のなかにも、入っていることがあります。
「甘味料」と聞くと、少し人工的なイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、虫歯予防の観点から見ると、印象だけで決めるよりも、実際にどんな成分が使われているかを知っておくほうが参考になります。
どう取り入れるとよいのか
代用甘味料は、「甘いものを我慢しなくていい便利なもの」と考えるより、普段の食習慣を少し整えるための工夫として使うほうが現実的です。
厚生労働省では、こうした代用甘味料を使った食品を、とくに食間で上手に活用することが望ましいとしています。
たとえば、仕事の合間に少し口寂しくなるときがありますよね。
そんなときに、砂糖の多いお菓子や飲み物を何となく選ぶのではなく、代用甘味料を使った製品に置き換えてみる。こうした小さな工夫でも、お口の中への負担は変わってきます。
間食の内容と回数を見直す
虫歯予防では、何を食べるかと同じくらい、どれくらいの頻度で食べるかも関係します。
甘いものを口にするたびに、口の中は酸性に傾きます。
ですから、食間に何か食べることが多い方は、まずその内容を見直してみる価値があります。
実際に、
「食事は気をつけているんですけど、仕事中につい何か口にしたくなって…」
と話される方は少なくありません。
そういう場合は、いきなり全部やめようとするより、まずは選ぶものを変えてみるほうが続けやすいこともあります。

成分表示を見て選ぶ
市販の商品を選ぶときは、パッケージの表示を見る習慣があると役立ちます。
「体によさそう」「何となく歯によさそう」という印象だけでは、なかなか判断しにくいものです。
実際にどの甘味料が使われているかを見てみると、選び方がかなり変わってきます。
厚生労働省の関連情報では、砂糖や果糖を含む甘味食品と比べて、キシリトールを含む甘味食品を食べた群で虫歯の発症が抑えられていたことが紹介されています。
そのため、ガムやタブレットなどを選ぶときには、キシリトールなどが使われているかをひとつの目安にしてもよいと思います。
表示を参考にする方法もある
どれを選べばよいか迷う場合は、表示を参考にする方法もあります。
この厚生労働省の資料では、虫歯の原因とならない代用甘味料が、特定保健用食品(トクホ)や国際トゥースフレンドリー協会認定食品に使われていることにも一部触れています。
もちろん、表示があるからそれだけで十分というわけではありません。
ただ、商品選びで迷ったときの手がかりにはなります。
キシリトールがよく知られている理由
代用甘味料のなかでも、よく知られているのがキシリトールです。
歯科医院でも話題にのぼることが多く、ガムやタブレットでもよく見かけます。
厚生労働省の関連情報では、砂糖や果糖を含む食品と比べて、キシリトールを含む食品を摂取した群で虫歯の発症が抑えられていたことが示されています。
そのため、甘いものを選ぶ必要があるときに、キシリトールを使った製品を選ぶのはひとつの方法です。
ただ、ここは誤解のないようにお伝えしたいのですが、キシリトール入りのものを使っているから絶対安心、というわけではありません。
実際には、歯みがきの状態、歯と歯の間の清掃、被せ物の境目、唾液の状態など、虫歯に関係する要素はいくつもあります。
代用甘味料はあくまで予防の一部であって、それだけですべてが解決するわけではありません。

代用甘味料だけでは足りない理由
虫歯予防は、ひとつの方法だけで完結するものではありません。
厚生労働省でも、砂糖の摂取を控えるだけでは不十分で、フッ化物配合歯磨剤の利用などをあわせて行う必要があるとされています。
つまり、食生活の見直しと毎日のセルフケア、それに歯科医院での定期的な管理を組み合わせていくことが基本になります。
実際の診療でも、
「キシリトールのガムを噛んでいるので、それでだいぶ予防できていると思っていました」
とおっしゃる方がいらっしゃいます。
もちろん、それ自体はよい習慣です。
ただ、よく見ていくと、歯と歯の間の汚れが残りやすかったり、被せ物のまわりにリスクがあったりすることは珍しくありません。
自分では気づきにくいこともある
毎日きちんと歯を磨いているつもりでも、磨き残しが出やすい場所はあります。
奥歯の溝や歯と歯の間、詰め物や被せ物のまわりなどは、どうしても汚れが残りやすい部分です。
また、初期の虫歯は痛みがほとんどなく、気づかないまま進んでしまうこともあります。
このあたりは、セルフケアだけでは判断しにくいところです。
だからこそ、定期的にチェックする意味があります。
西田辺えがしら歯科でお手伝いできること
西田辺えがしら歯科では、予防歯科と定期的なメインテナンスに力を入れています。
定期的に通っていただくことで、虫歯の早期発見だけでなく、磨き残しの確認、セルフケアの見直し、食習慣についてのご相談もしやすくなります。
診療のなかでも感じますが、患者さんそれぞれで虫歯になりやすいポイントは違います。
甘いものの摂り方が影響している方もいれば、磨きにくい場所が原因になっている方、唾液の量や被せ物の状態が関係している方もいます。
ですから、「甘いものを減らす」だけで終わらせず、ご自身のお口の状態に合わせて考えていくことが必要です。
「自分では気をつけているつもりなのに虫歯になりやすい」
「キシリトール製品の選び方も含めて相談したい」
「この食べ方でいいのか確認したい」
そんなときは、どうぞお気軽にご相談ください。

まとめ
甘いものを楽しみながら虫歯を防ぐには、ただ我慢するだけではなく、選び方や摂り方を少し見直すことが役立ちます。
代用甘味料は、そのための方法のひとつです。
とくに、食間に何か口にしたくなる場面で、砂糖の多いものではなく、代用甘味料を使った製品を選ぶことは、お口への負担を減らす工夫になります。
ただし、虫歯予防はそれだけでは十分ではありません。
毎日の歯みがき、フッ化物配合歯磨剤の使用、食習慣の見直し、そして歯科医院での定期的なメインテナンスを組み合わせていくことが、結果的にはいちばん現実的です。
甘いものは好きだけれど、虫歯はできるだけ防ぎたい。
そのようにお考えの方は、西田辺えがしら歯科までお気軽にご相談ください。お口の状態に合わせて、無理なく続けやすい予防法を一緒に考えていきます。
参考元
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厚生労働省 生活習慣病などの情報「う蝕の原因とならない代用甘味料の利用法」
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厚生労働省 生活習慣病などの情報「甘味(砂糖)の適正摂取方法」
阿倍野区の西田辺の歯医者 西田辺えがしら歯科
IDIA国際口腔インプラント学会 認定医
日本口腔インプラント学会 専修医
歯科医師 院長 江頭伸行


