歯が黒くなる原因は虫歯!?
歯が黒くなる原因は虫歯!?について、阿倍野区の西田辺えがしら歯科の歯の豆知識ページです。
私たちの歯は、白い状態が正常です。
エナメル質は半透明の組織なので、すぐ下に分布している象牙質の黄色を少し透過することもありますが、歯が黒くなることはありません。
もしも皆さんの歯が黒くなっている場合は、何らかの異常が疑われます。
今回はそんな歯が黒くなる原因について、阿倍野区の西田辺えがしら歯科がわかりやすく解説します。
目次
歯に穴が開いていたら虫歯の可能性が高い
歯が黒くなっていて、その部分に穴が開いている場合は、虫歯である可能性が高いです。
虫歯になると、細菌が作り出す酸によって歯質が溶かされていくからです。
ただ、虫歯になるとなぜ歯が黒くなるのかは、よくわかりませんよね。
軟らかくなった象牙質に色素が沈着する
歯が黒くなっている虫歯は、それなりに進行しているものと考えられます。
なぜなら、歯の一番外側を構成しているエナメル質は、酸によって溶かされても歯が黒く、黒変することがほとんどないからです。
歯の穴に黒い食べカスなどが詰まっている場合は例外ですが、歯が黒く変色、もしくは着色しているように見えるのなら、象牙質にまで虫歯が進行しているものとお考えください。
象牙質は虫歯菌の酸で溶かされると「軟化象牙質(なんかぞうげしつ)」という、文字通り軟らかい状態へと変化します。
そこには食品に含まれる色素が沈着しやすく、歯の穴の中が黒く見えるようになるのです。
これが虫歯で歯が黒くなるメカニズムです。
歯に穴が開いていない黒ずみは?
歯の黒い部分が平坦もしくは隆起している場合は、汚れの付着が考えられます。
歯垢や歯石が堆積して、そこに色素が沈着して歯が黒くなっているのです。
そうした歯の黒ずみは、歯科医院でクリーニングやスケーリングを受けることで容易に改善できます。
ただ、歯に穴が開いていなくても、歯面の汚れではなく、先天的な変色の可能性も否定できないため、気になる方は歯医者さんに診てもらいましょう。
歯が全体的に黒くなっている場合
歯の一部分ではなく、全体的に歯が黒ずんでいる場合は、虫歯でも汚れでもなく、「歯髄の失活」が疑われます。
歯の神経と血管で構成される歯髄が死んでしまうことで、歯が全体的に時間をかけてゆっくりと黒ずんでいきます。
これは歯の中で神経や血管が分解され、内側から歯質に沈着していくためです。
こうした症状は、歯を強打した時に現れやすいです。
一見すると歯は健康に見えるのですが、もうすでに歯髄が死んでしまっているというケースは珍しくありません。
虫歯による黒ずみを改善する方法
虫歯によって黒くなった歯質は、ドリルで削ることで改善できます。
黒くなっている部分は細菌に感染しているので、ブラッシングやクリーニングで取り除くことはできません。虫歯菌と一緒に、黒ずんだ歯質も削り取らなければなりません。
その後は白い材料であるコンポジットレジンを充填したり、詰め物などの修復物を装着したりすることで、見た目や機能を回復できます。
歯髄の失活による黒ずみを改善する方法
歯の神経が死んだことで黒ずみが生じている場合は、歯の内部からホワイトニングする「ウォーキングブリーチ」や歯の表面にセラミック製のチップを貼り付ける「ラミネートベニア」、白い被せ物を装着する「セラミッククラウン」などで改善できます。
通常のホワイトニングは、生活歯のみに効果がある点にご注意ください。
まとめ
今回は、歯が黒くなる原因について、阿倍野区の西田辺えがしら歯科が解説しました。
歯が黒くなっている原因が虫歯である場合は、早急に治療を受けた方が良いと言えます。
歯に穴があいていない黒ずみは、ステインである可能性が高いので、定期検診の際に相談してみると良いでしょう。
阿倍野区 西田辺えがしら歯科
歯科医師 院長 江頭伸行