歯周病 大腸がん 関係 細菌 西田辺えがしら歯科 歯医者

歯周病と大腸がんに関係はあるの?

歯周病 大腸がん 関係 細菌 西田辺えがしら歯科 歯医者

大阪市阿倍野区の西田辺えがしら歯科の院長 江頭です。

歯周病と大腸がんに関係はあるのですか?」

このような疑問を持って検索される方は、歯茎の腫れや出血が気になっていたり、健康診断やがん検診をきっかけに全身の健康について考え始めたりしているのではないでしょうか。

歯周病は、お口の中だけの病気と思われがちですが、近年は全身の健康との関わりについて多くの研究が行われています。

その中でも、歯周病と大腸がんの関連については関心が高く、実際に関連を示した研究報告もあります。

一方で、現時点では「歯周病が大腸がんの直接の原因である」とまでは言えず、正確な理解が必要なテーマでもあります。

このような話題は、断片的な情報だけを見ると不安が大きくなりやすいものです。
しかし本当に大切なのは、怖がることではなく、歯周病を放置せず、お口の状態をきちんと確認し、必要に応じて歯周病治療や歯のメインテナンスにつなげていくことです。

歯茎の炎症や出血は、単なる一時的な不調ではなく、体からのサインである場合があります。

この記事では、歯周病と大腸がんの関係について、一般の方にもわかりやすい言葉で整理しながら、研究でわかっていることと、まだ断定できないことを分けて解説します。

そのうえで、なぜ歯医者での定期的なチェックやメインテナンスが大切なのか、大阪市阿倍野区で歯周病治療をご検討中の方にも参考になるようにお伝えしていきます。

歯周病と大腸がんに関係はあるのか

歯周病と大腸がんの関係については、近年さまざまな研究が行われています。
その中には、歯周病がある方のほうが大腸がんを含む消化器のがんのリスクが高かったとする報告があります。

ただし、ここで大切なのは、「関連が報告されていること」と、「歯周病が大腸がんを引き起こすこと」が同じではないという点です。

研究でわかっているのは、両者の間に関係がみられる場合があるということであって、歯周病さえなければ大腸がんにならない、あるいは歯周病があると必ず大腸がんになる、という話ではありません。

医学の分野では、ある病気同士に関連がみられても、その背景に生活習慣や年齢、喫煙、食生活、体質など、さまざまな要因が重なっていることがあります。
そのため、歯周病と大腸がんについても、今後さらに研究が進むことが必要だと考えられています。

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歯周病と大腸がんの関連が注目されている理由

では、なぜ歯周病と大腸がんの関係が注目されているのでしょうか。理由の一つは、歯周病が慢性的な炎症を伴う病気だからです。

歯周病は、歯と歯茎の境目にたまった汚れの中の細菌が原因となり、歯茎に炎症を起こす病気です。
初めのうちは歯みがきの時に血が出る程度でも、進行すると歯茎の腫れ、口臭、歯を支える骨の吸収、歯のぐらつきへとつながっていきます。

炎症が長く続く状態は、お口の中だけで見ても好ましいものではありません。

さらに、歯周病に関連する細菌の中には、全身との関わりが研究されているものもあります。
特にFusobacterium nucleatum(フソバクテリウム・ヌクレアタム)という細菌は、歯周病との関連が知られているだけでなく、大腸がんとの関連についても研究が進められています。

歯周病菌と大腸がんの研究でよく取り上げられる細菌

歯周病菌のすべてが大腸がんと関係しているわけではありませんが、研究でたびたび名前が挙がるのが、先ほど触れたFusobacterium nucleatumです。この細菌は口の中に存在することがあり、歯周病のある部位で見つかることがあります。

一方で、この細菌が大腸の病変部位からも検出されることがあり、そのことから、歯周病と大腸がんの関係を考える上で注目されています。

ただし、これも現段階では「見つかることがある」「関連が研究されている」という話であって、この細菌がいるから大腸がんになると断定できるわけではありません。

患者さんにお伝えしたいのは、怖い話として受け取ることではなく、お口の中の状態を整えておくことは、全身の健康を考えるうえでも無駄にならないということです。

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慢性的な炎症が全身の健康に与える影響

歯周病は、静かに進行する慢性炎症の病気です。痛みが少ないため放置されやすいのですが、炎症が続いているということ自体が健康管理の面では見過ごせません。

また、歯周病が進みやすい方には、喫煙習慣がある、生活リズムが乱れている、糖分の多い食生活が続いている、セルフケアが不十分であるといった背景が重なることがあります。

こうした要因は、お口の健康だけでなく、全身の病気の予防という面でも見直していくことが大切です。

歯周病があると大腸がんになるのか

ここは特に誤解しやすいところですが、歯周病があるから大腸がんになる、とは言えません。
また、歯周病がないから大腸がんにならない、とも言えません。

歯周病と大腸がんについては関連を示した研究がある一方で、明確な関連を支持しなかった研究もあります。

つまり、現在わかっているのは、「歯周病と大腸がんの間には一定の関連がある可能性があり、研究が続いている」という段階です。

そのため、歯科医院で患者さんにお伝えする際には、歯周病を放置しないことの大切さはしっかり伝えながらも、大腸がんについて過度な不安をあおるような説明は避けるべきだと考えています。

大切なのは、歯茎の状態が気になるなら歯医者で診てもらうこと、そして年齢や自治体の案内に応じて大腸がん検診も受けることです。

大腸がんの予防と早期発見のために大切なこと

大腸がんは、早期の段階では症状がほとんどないこともあります。
そのため、「お腹が痛くないから大丈夫」「便に異常がないから大丈夫」と自己判断せず、必要な年齢になったら検診を受けることが大切です。

歯科医院で大腸がんそのものを見つけることはできませんが、お口の健康を守ることと、全身の病気の早期発見を意識することは、どちらも健康管理として重要です。

歯茎の腫れや出血があるのにそのままにしてしまう方は少なくありませんが、同じように全身の検診も後回しにせず、きちんと受ける意識が大切です。

40歳を過ぎたら大腸がん検診も意識したい

一般的に、大腸がんは40歳代から増えてくるとされています。
自治体の検診案内が届いたまま受けていない方もおられますが、症状がないうちに確認することに意味があります。

歯周病のチェックも、大腸がん検診も、「何か起きてから」ではなく「問題が大きくなる前に行う」という点で共通しています。

お口のメインテナンスを習慣にしている方は、全身の健康管理にも意識が向きやすくなります。

お口のケアと全身の検診は別々ではなく両方大切

歯周病と大腸がんの関係を考える時に大切なのは、どちらか一方だけに注目しないことです。
歯周病の治療を受けることは、お口の健康を守るために必要です。
そして、年齢に応じたがん検診を受けることは、全身の健康を守るために必要です。

この二つは別のものではありますが、「自分の体を定期的に確認する」という意味ではつながっています。
毎日忙しいと、つい後回しになりがちですが、だからこそ習慣として続けることが大切です。

歯周病を放置しないほうがよい理由

歯周病と大腸がんの関係が研究されているからという以前に、歯周病はそれ自体が治療すべき病気です。
歯茎からの出血くらいなら大したことはないと思っている方も多いのですが、出血は炎症のサインです。

歯周病を放置すると、歯を支える骨が少しずつ減っていき、気づいた時には歯を残すのが難しくなっていることもあります。
また、歯を失うとしっかり噛めなくなり、食事のしやすさや会話、見た目、生活の質にも影響します。

歯周病は、早い段階で見つけて対応するほど、治療の負担を抑えやすくなります。症状が強く出る前に受診することが、結果として歯を守る近道になります。

歯周病を放置したらどうなる?のコラム記事はコチラ

歯周病治療と歯のメインテナンスでできること

歯周病治療というと、大がかりなことをされるのではないかと心配される方もおられます。
しかし、実際にはまず現在の歯茎の状態をきちんと確認し、歯石や汚れを取り除き、磨き残しが出やすい部分を一緒に確認していくことが基本です。

歯周病は、治療したらそれで終わりというものではありません。
再発しやすい病気だからこそ、治療後のメインテナンスがとても重要です。

定期的に歯医者でチェックを受けている方は、悪化する前に変化に気づきやすくなります。

特に、歯みがきのたびに血が出る、口臭が気になる、歯茎が下がってきた気がする、以前より食べ物がはさまりやすいといった変化がある方は、一度歯周病の状態を確認することをおすすめします。

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歯周病と大腸がんが気になる方はまずお口のチェックから

歯周病と大腸がんの関係を調べている方の多くは、すでにお口の状態や全身の健康に何らかの不安を感じているのだと思います。
だからこそ大切なのは、ネットの情報を見て不安だけを大きくするのではなく、まず今の歯茎の状態をきちんと把握することです。

現時点では、歯周病と大腸がんに関連を示す研究はあるものの、歯周病が大腸がんの直接の原因であるとは断定できません。

しかし、歯周病が治療すべき病気であることははっきりしています。
歯茎の腫れや出血、口臭、歯のぐらつきなどを放置せず、早めに歯医者で確認することには十分な意味があります。

また、歯周病治療や定期的な歯のメインテナンスは、単に歯をきれいにするためのものではありません。

歯を長く残し、しっかり噛める状態を守り、将来の治療負担を減らすためにも大切です。
歯茎の健康を整えることは、毎日の食事や会話のしやすさにつながり、結果として生活の質の向上にもつながります。

歯周病と大腸がんが気になって検索された方は、この機会にぜひお口のチェックを受けてみてください。

大阪市阿倍野区で歯周病治療や歯のメインテナンスをご希望の方は、西田辺えがしら歯科へご相談ください。症状が強く出てからではなく、気になった段階で確認しておくことが、お口の健康を守る第一歩になります。
定期的なケアを続けながら、歯茎の健康とこれからの安心を一緒に守っていきましょう。

阿倍野区の西田辺の歯医者 西田辺えがしら歯科
IDIA国際口腔インプラント学会 認定医
日本口腔インプラント学会 専修医
歯科医師 院長 江頭伸行

参考元

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