日本口腔インプラント学会 第 41 回近畿・北陸支部学術大会の参加報告
大阪市 阿倍野区 西田辺えがしら歯科
2022年2月11日(金・祝)~12日(土)公益社団法人日本口腔インプラント学会 第 41 回近畿・北陸支部学術大会が大阪国際会議場(グランキューブ大阪)と大阪歯科大学で行われました。
日本口腔インプラント学会では安全で安心なインプラント治療を目指しており、そのための講演のないようでした。
新型コロナウイルス オミクロン株の蔓延の中、ソーシャルディスタンスなど厳重な感染対策の上のリアルでの開催でした。
私が受講したのが下記です。
「健康長寿を CREATE する口腔インプラント学」をテーマにしに市民公開講座・特別講演・シンポジウムが2日間行われました。
私は、
〇 特別講演「口腔インプラントと鼻副鼻腔炎の治療対策」
講 師 都築 建三(兵庫医科大学 耳鼻咽喉科・頭頸部外科
耳鼻咽喉科と連携してインプラント治療を行うことが推奨される上顎洞炎も含めて歯科疾患と関連する鼻副鼻腔円に対する耳鼻咽喉科にの治療についての講演がありました。
内容は、鼻科手術内視鏡下副鼻腔手術 ESSについて詳しい講演がありました
これは副鼻腔炎の治療に用いられる手術で中鼻腔から上顎洞自然孔を拡大する内視鏡の手術。一般的に上顎骨にインプラント埋入時の偶発症で、稀に遭遇する副鼻腔炎などの疾患がありますので、とても参考になりました。
〇 専門医教育講座
「咀嚼機能回復と整容回復を考慮した顎口腔再建
講 師 桐田 忠昭(奈良県立医科大学 口腔外科学講座)
「顎口腔再建症例を含めた広範囲顎骨支持型装置を適応したインプラント治療」
講 師 堀田 聡(奈良県立医科大学 口腔外科学講座)
広範囲顎骨支持型装置とは2012年に健康保険に導入された際の保険用語です。
適用は腫瘍顎骨骨髄炎外傷などにより、広範囲な顎の骨の欠損が起きた場合。骨移植などにより再建します。同時に歯も失った場合顎の骨の移植とともに歯に対しても再建する必要があります。
そこで用いられる処置は義歯つまり入れ歯。最近では歯科インプラントがその適用になります。
この広範囲顎骨支持型装置とは 簡単に言うとこの状況で行うインプラント治療のことです。
この治療では特に多数の顎の骨を切除し再建した症例には顎骨支持型の装置このインプラントが義歯よりもかなり優れて有効であるということを講演されていました。
保険治療でのインプラントは虫歯や歯周病で歯を失った場合は適用にはならず、腫瘍や顎骨骨髄炎、事故などの外傷により顎の骨ごと欠損した場合のみに適用がされるということです。
今回久しぶりのリアルでの学会出席0時間に講演を聞くことは Zoom などのWeb で受講するよりも集中することができ非常に理解が広がりました。
日本口腔インプラント学会には毎年参加しております。
これからもインプラント治療歯科治療の技術力アップのため、自己研鑽のために継続して参加していきたいと思います。
大阪市 阿倍野区 西田辺えがしら歯科