前歯にインプラントをするメリットとデメリット
阿倍野区 西田辺えがしら歯科の前歯にインプラントをするメリットとデメリットの歯の豆知識ページです。
私たちは年を重ねる中で、歯を1本、また1本と失っていきます。
若い頃から定期検診やメンテナンスをしっかり受けている人は、すべての歯の健康を維持できているかもしれませんが、歯の喪失はいつ、どのような理由で起こるかは誰も予測できません。
とくに転倒などによる衝撃で、前歯を失うリスクは誰にでもあります。
今回はそんな前歯を失った際に、インプラントで補うメリットとデメリットをわかりやすく解説します。
目次
どこからどこまでが前歯?
前から3番目までの歯を「前歯」といいます。専門的には、中切歯・側切歯・犬歯の3本で、上下左右合わせると全部で12本あります。
これらは主に食べ物を噛み切るための歯で、口元の審美性にも大きく関わっています。
ですから、前歯を失うと食べ物が噛み切れない・飲み込みにくいことに悩まされやすいです。また、口元の審美性も大きく低下します。
前歯にインプラントするメリット・デメリット
前歯の欠損に対してインプラント治療を行うと、次に挙げるようなメリットとデメリットを伴います。
【メリット】
◎見た目が自然で美しい
口元の審美性を大きく左右する前歯の補綴治療(=失った歯を補う治療)は、インプラントが最も推奨されます。
なぜなら、もともとあった天然歯とほぼ同じ状態まで見た目を回復させることが可能だからです。
これがブリッジや入れ歯となると装置も大型化するため、違和感も大きくなります。
◎残った歯を削らず、負担もかけない
前歯の欠損をブリッジで治療する場合、両隣の歯を大きく削らなければなりません。
それは審美面を大きく左右する前歯にとって、非常に大きなデメリットといえます。
入れ歯は周囲の歯にクラスプを引っ掛けることで固定できますが、見た目が残存歯への負担は大きくなります。
土台となる歯根を人工的に作ることができるインプラントなら、残った歯を削らず、負担をかける必要もなくなります。
【デメリット】
◎高い技術が求められる
前歯のインプラント治療には、2つの意味で高い技術が求められます。
1つ目は審美的な観点で、残った歯に自然と調和するような上部構造を作る技術や知識が必要となります。
2つ目は構造的な問題で、前歯の顎の骨は比較的薄く、人工歯根を安全に埋入するためにはそれ相応の技術・知識が求められます。
そうした点に配慮できない歯科医院では、ブリッジや入れ歯を選択した方が良いといえます。
◎保険が適用されない
前歯に限らず、インプラント治療には保険が適用されません。
保険診療のブリッジや入れ歯よりも費用負担が大きくなる点はデメリットとして挙げられます。
◎外科手術が必要
人工歯根を顎の骨に埋め込む外科手術は、ブリッジや入れ歯にない処置です。
人工歯根の埋入処置自体は1本10程度で終わり、大きなトラブルが起こるリスクも低くなっていますが、人によってはそれを大きなデメリットと感じることでしょう。
◎治療期間がやや長い
ブリッジや入れ歯の治療期間が1~2ヶ月であるのに対し、インプラント治療は6ヶ月以上かかることも珍しくありません。
この点も従来の治療法とは大きく異なります。
▼まとめ
このように、前歯のインプラント治療にはいくつかのメリットとデメリットを伴います。
今回はその概要についてご説明しましたが、より詳しく知りたい方はお気軽に当院までご相談ください。
インプラント治療に関する疑問・質問にもわかりやすくお答えします。
阿倍野区 西田辺えがしら歯科
歯科医師 院長 江頭伸行