歯の写真(口腔内規格写真12枚法)を撮影する理由
歯医者では、レントゲン撮影だけではなく、口腔内写真を撮る機会もあります。
こんにちは。阿倍野区の西田辺えがしら歯科の院長の江頭です。
とくに今回は、お口の中を12の位置から撮影する「口腔内規格写真12枚法」について、阿倍野区の西田辺えがしら歯科が解説します。
そもそも口腔内規格写真12枚法とは?
口腔内規格写真12枚法とは、その名の通り、お口の中の写真を12枚撮影する方法です。
撮影する位置や角度は任意ではなく、あらかじめ決められています。
一般の歯科医院ではあまり撮影することがないため、どのような写真なのかイメージできない方もいらっしゃるかもしれませんね。
矯正治療などを受けた経験がある方は、ほぼ間違いなく口腔内規格写真12枚法を実施していることでしょう。
ちなみに、規格化された12枚の写真を撮影すれば、お口の中の情報はほぼすべて得らえます。
口腔内規格写真12枚法でわかること
口腔内規格写真12枚法では、上下の歯並びだけでなく、噛み合わせの状態、歯列弓の形態、歯茎の色や腫脹、プラークコントロールの状態、小帯の付着異常、歯の摩耗・咬耗などを確認することができます。
こうしたお口の情報は、限られた診療時間内にしっかりと確認するのは難しいのが現実です。
どんなに熟練した歯科医師・歯科衛生士でも、必ず見落としが出てくるものです。
そうしたトラブルを未然に防ぐ上でも口腔内規格写真12枚法は極めて有用といえます。
患者さんの治療への理解が深まる
歯科治療は昔から「何をされているのかわからない」という不満や不安を抱かれることが多いです。
実際、治療前も治療後も口頭で説明する歯科医師が多く、詰め物や被せ物を装着した状態を手鏡で数秒確認する程度にとどまります。
それだと患者さんの治療への理解は深まりません。
また虫歯が出来たら治してもらえばいい、という感覚を持ってしまう方も少なくないことでしょう。
当院のように、初診時の検査を充実させ、お口の隅々まで確認できるような記録を随時、残していくことは、患者さんご自身のお口の中への関心が高めることにもつながります。
健康な時と比べて今はどうなっているのか、治療によって歯や歯茎がどう変化したのかも画像によって確認できます。
そうした記録は、あなたの健康を守る上で極めて重要な役割を果たしてくれることでしょう。
ちなみに、阿倍野区の西田辺えがしら歯科では、初診時とメインテナンス2年ごとに「口腔内規格写真12枚法」を実施しております。CCDカメラによるビフォーアフターは随時撮影して、患者さんにご確認いただいております。
修復物・補綴装置の精度も上がる
口腔内規格写真は、詰め物や被せ物、入れ歯などの装置を製作する際にも活用できます。
歯科技工所で作業している歯科技工士は、患者さんのお口の中を実際に確認することは難しいため、主に模型を参考にして修復物等を作ることになります。
その際、患者さんの歯や歯茎の色、形、噛み合わせの状態などをカラー画像で確認できる資料があれば、より精度の高い詰め物・被せ物を作ることが可能となります。
まとめ
今回は、歯の写真(口腔内規格写真12枚法)を撮影する理由について、阿倍野区の西田辺えがしら歯科が解説しました。
初診時やカウンセリングの際に口腔内規格写真12枚法を撮影することで、驚くほど多くのメリットが得られます。
撮影には少し時間がかかりますが、5年後、10年後のお口の健康のためにも、歯の写真は随時、撮影しておくことをおすすめします。
阿倍野区 西田辺えがしら歯科 院長
IDIA国際口腔インプラント学会 認定医
日本口腔インプラント学会 専修医
歯科医師 院長 江頭伸行