歯医者で初回の診療時間が長い理由
歯医者で初回の診療時間が長い理由
初めての歯医者では、診療時間が少し長くなるイメージがありませんか?
こんにちは!阿倍野区の西田辺えがしら歯科の院長の江頭です。
それは初診でさまざまな検査を実施しなければならないからです。
もちろん、外傷を負っていたり、急性症状が強かったりする場合は、まず治療から入ることもありますが、基本的には患者さんのお口や全身の状態を把握することを優先しなければなりません。
そこで今回は、歯医者の初診が長くなる理由について、阿倍野区の西田辺えがしら歯科が詳しく解説します。
初診が検査から始まる理由
虫歯や歯周病を始めとしたお口の病気は、ある日突然そこに現れるものではありません。
例えば虫歯なら、歯質・糖質・細菌(カイスの輪)に時間を加えた4つの要素が重なることで発症します。
虫歯になりやすい人の特徴(カイスの輪)について詳しくはコチラ
歯周病も口腔衛生状態の良し悪しが深く関係するとともに、ストレスや喫煙、歯ぎしり、噛み合わせ、糖尿病などの全身疾患もリスク因子となり得ます。
つまり、虫歯と歯周病のお口の2大疾患は、今見えている部分だけで診断を下し、治療をしたのでは、十分な結果が得られないのです。
虫歯の治療は虫歯を削り、その穴を埋めることだけではありません。
歯周病も歯石を除去することだけではありません。
原因の除去や改善ができていなければ、
歯の穴がなくなって噛めるようになったり、歯茎の炎症が治まったり、一時的に症状を改善することはできても、時を置かずしてまた同様の症状に悩まされることになるでしょう。
しかも、虫歯や歯周病によって破壊された歯質や顎骨は、治療しても歯や歯茎が元通りにもどることがありません。
虫歯の穴を埋めたり、被せたりしたものは人工物なので耐久年数がくれば再治療が必要。
歯周病では歯茎が瘦せるしまうと歯周炎が治まっても歯と歯の間に隙間が多くなり、健全な状態よりもブラッシングが困難になり、再発を繰り返すごとに、かけがえのない組織をどんどん失っていくことになります。
これは患者さんのお口の健康において、極めて大きな損失といえるでしょう。
そこで当院では、初診時にさまざまな検査を実施しております。
当院が初診時に行う検査について
・カウンセラーによる問診
・パノラマレントゲン撮影
・咬翼法デンタル撮影
・口腔内規格写真12枚法
・口腔内検査
・虫歯検査
・歯周精密検査
・位相差顕微鏡下での細菌検査(採取したプラークを使用)
これらの検査が終わってから、応急処置に入ります。
歯・歯茎の痛みや腫れ、人工歯の脱離などに対して応急的な処置を施します。診療全体では、1時間程度を要します。
検査項目が多いため、不安に感じてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、その点はご安心ください。
強い痛みや不快感を伴うような検査は含まれていませんし、熟練したスタッフが手際よく進めていきます。
これらの検査を実施することで、患者さんがなぜ虫歯や歯周病になったのか、今現在の病態、これからどのような治療を実施すれば良いのかなどが明確になります。
患者さんご自身もお口の中の状態を正確に把握できるようになることでしょう。
記録を残していくことが重要
私たちのお口の中は、日々変化していきます。
歯科治療の前後ではその変化が大きくなることは言うまでもありません。
また、治療を行ってからの変化もしっかりと観察していく必要があります。
治療後の変化が良いものであれば問題ないのですが、悪いものである場合は、さらに処置を加えなければならないからです。
また、過去の記録が残っていれば、これからの治療を計画する上で、非常に有益な情報となります。そ
のため当院では、初診時だけではなく、メインテナンスで来院いただいた方にも2年に1回は、上述したような精密検査を実施して、記録を残していくようにしております。
まとめ
今回は、歯医者での初回の診療時間が長くなる理由について、阿倍野区の西田辺えがしら歯科が解説しました。
虫歯や歯周病はとても厄介な病気で、目の前にある虫歯の穴を埋めることや歯茎の炎症を取り除くだけでは完治できません。
肉眼では確認できない部分まで精密に検査した上で、治療を始める必要があります。
そうした理由から歯医者の初診は少し長い時間を要するのです。
今回の内容について疑問点などがあれば、いつでもお気軽に当院までご相談ください。一つひとつわかりやすくご説明します。
阿倍野区 西田辺えがしら歯科 院長
IDIA国際口腔インプラント学会 認定医
日本口腔インプラント学会 専修医
歯科医師 院長 江頭伸行