日本口腔インプラント学会に参加
日本口腔インプラント学会では、歯科インプラント学に関する学問上の理論とその応用の研究発表、知識の交換や情報の提供などの事業を行っています。
口腔インプラント学の進歩普及を図ることと、学術の発展に寄与することを目的としています。
このインプラント治療に特化した学会で、インプラントに関する知識・技術・モラルの向上のための情報、問題の解決や改善などの発信があるため、治療に携わる多くの歯科医師が所属しています。
現在、歯科医師の5人に1人が所属している大きな学会の一つになっています。
今年のインプラント学会は名古屋市で行われました。
今回のテーマは「健康維持とインプラント」でした。
皆様のご存知だと思いますが、日本は諸外国よりも超高齢化社会への道を突き進んでいます。
2025年には、日本人の3人に1人が65歳以上とも言われています。
寿命がも伸びている事は、素晴らしいと負いますが、実際は健康寿命が伸びているわけではなく、不健康寿命(寝たきりや入院など)が伸びているのが問題です。
では、健康寿命を伸ばすためには、どうすればよいのでしょうか?
歯科医師の立場で言わせていただけると、入れ歯ではなく、噛める歯を残し、「 しっかりと噛む 」ということが重要なのではないかと考えます。
・噛む回数を増やすことで脳が活性化する → 認知症の予防
・野菜や肉類などバランスよく栄養摂取できる → 栄養摂取量低下による身体機能低下
・かみ合わせが良いと姿勢が良くなる → 腰痛などの関節傷
など、他にも色々とあります。
インプラントは「入れ歯」とは違い、自分の歯に匹敵する機能を持ってます。健康寿命を伸ばすことに寄与すると言われています。
しかし、インプラントはただ治療するだけではダメです、
長くインプラントを機能させるためには、インプラントの埋入位置や長さや種類などのお口の中、全体の治療計画をしっかり立ていることです。
そして、メインテンスと呼ばれる定期的なチェックとクリーニングが必要です。
今は、インプラントを埋入する技術の大切ですが、患者様の今後のライフステージに対応できるように、先を見据え、インプラントを機能させ続けれるようにすることが重要です。
学会後の夜は、インプラントのみならず、医院経営などで交流のある友人の先生方と夕食を共にさせていただき、しっかりと情報交換させていただきました。
阿倍野区の歯医者 西田辺えがしら歯科
歯科医師 院長 江頭伸行