肺炎と歯周病の関係について
阿倍野区西田辺の歯医者の西田辺えがしら歯科肺炎と歯周病の関係について
歯周病は、さまざまな全身疾患との関連が認められている怖い病気です。
その中でも高齢の方が注意すべきものに「肺炎」があります。
今回はそんな肺炎と歯周病の関係について、阿倍野区西田辺の歯医者の西田辺えがしら歯科が詳しく解説をします。
歯周病菌はお口の中に常在している
ほとんどの人のお口の中には、歯周病菌が常在しています。
それ自体は決して異常なことではありません。口腔ケアをしっかりと行い、歯周病菌が異常繁殖しないようコントロールできていれば、歯周病を発症することもないのです。
仮に歯周病になったとしても、早期に治療を受ければ、今回のテーマである肺炎を誘発するリスクも限りなくゼロに抑えられます。
歯周病菌を誤嚥すると肺炎を引き起こす
歯周病を放置していると、口腔内の歯周病菌が増えていきます。
その際、唾液や食べ物を食道ではなく、気道へと飲み込んでしまう誤嚥(ごえん)を起こすと、肺炎を発症することがあるのです。これが昨今、話題になっている誤嚥性肺炎です。
誤嚥性肺炎は、高齢の方がお亡くなりになる原因にもなっている病気なので、十分な注意が必要です。
日頃から食事の時にむせることが多い方は、誤嚥をしている可能性が高く、歯周病への警戒も強めておく必要があるといえます。
75歳以上で歯周病の割合が増加?
先日、公表された歯科疾患実態調査では、多くの年代で歯周病になっている人の割合が減っていたことがわかりました。
具体的には、4mm以上の歯周ポケットを有する人の割合が35~74歳までの各年代で、大きく減少していたのです。
その一方で、75歳以上ではその割合が大きく上昇しています。75歳以上というと、上段でもふれた誤嚥が起こりやすくなっている年代です。
もしも該当する方がいらっしゃいましたら、歯周病や口腔ケアには十分にご注意ください。
もうすでに歯周病にかかっている方は、可能な限り早く治療を受けるようにしましょう。
若い人も歯周病に要注意
歯周病に由来する誤嚥性肺炎というのは、高齢の方だけに起こるものではありません。
若い年代であったとしても、疲れやストレス、病気などで全身の免疫力が下がっていたり、飲み込む力が衰えていたりすると、肺炎になるリスクが生じます。
ですから、歯周病というのは年代に関わらず、放置しないことが何より重要といえます。
ご自身が歯周病にかかっているかどうかがわからないという方は、一度、当院までご相談ください。
簡便な歯周病検査を行うことで、病気の有無を診断できます。
ちなみに、歯科の定期検診では、必ず「歯周組織検査」を実施します。
これは歯茎の炎症や出血を見たり、歯周ポケットの深さを測ったりする検査です。
10分くらいの処置で歯周病の有無や進行度などを大まかに把握することができますので、3~4ヵ月に1回の頻度で受けると早期発見が可能となります。
とくに高齢の方は、歯周病菌由来の誤嚥性肺炎を予防するためにも、歯科検診およびプロフェッショナルによる口腔ケアを定期的に受けるようにしましょう。
まとめ
今回は、肺炎と歯周病の関係について、阿倍野区西田辺の歯医者の西田辺えがしら歯科が解説しました。
肺炎と歯周病というのは、一見すると何ら関わりのない病気のように思えますが、実際はそうではありません。
お口の中で繁殖した歯周病菌を唾液など一緒に誤嚥することで、肺炎を引き起こすことがあるのです。それだけに歯周病は予防、もしくは早期発見・早期治療を徹底したいものです。
3~4ヵ月に1回の定期検診を受けていれば、歯周病を重症化させることはほとんどありませんし、自ずと誤嚥性肺炎も予防しやすくなることでしょう。
歯周病の治療に関して阿倍野区西田辺の歯医者の西田辺えがしら歯科までご相談ください。
阿倍野区の西田辺の歯医者 西田辺えがしら歯科
IDIA国際口腔インプラント学会 認定医
日本口腔インプラント学会 専修医
歯科医師 院長 江頭伸行