コンポジットレジンの寿命はどのくらい?
歯に直接、充填して光で固めることができるコンポジットレジン。
こんにちは。阿倍野区の西田辺の西田辺えがしら歯科です。
軽度の虫歯治療などで重宝される歯科用プラスチックですが、どのくらい長持ちするのか気になりますよね。
今回はそんなコンポジットレジンの寿命や耐久性について、阿倍野区西田辺の西田辺えがしら歯科がわかりやすく解説します。
目次
コンポジットレジンの寿命は2~3年?
歯科治療で使用する素材や装置の寿命については、一概に語ることが難しいです。
装置の寿命は、治療を担当する歯科医師の技術だけでなく、患者さまのその後のケア状況によっても大きく変動するからです。
それを踏まえた上で、保険診療におけるコンポジットレジンの寿命について言及すると、2~3年が一般的といえます。
コンポジットレジン治療から2~3年も経過すると、材料の変色や劣化が起こり、場合によって亀裂が入ったりすることもあるのです。
コンポジットレジンはプラスチック
コンポジットレジンは、天然の歯やセラミックと同じような色をしていますが、あくまで歯科用プラスチックです。
身の回りのプラスチック製品もそうですが、セラミックや金属の製品と比べると、劣化するのが早いですよね。
それはコンポジットレジンも例外ではありません。
強圧によるブラッシングで摩耗したり、強い衝撃が加わることで割れたりすることもある点にご注意ください。
コンポジットレジンの変色
コンポジットレジンは、歯科治療において一般的に使用される歯の詰め物や修復材料です。
しかし、時間の経過や外部の要因により、コンポジットレジンが変色することがあります。
コンポジットレジンの変色の原因はいくつか考えられます。
飲食物や飲料品の摂取
色の濃い飲食物や飲料品(コーヒーや紅茶など)の摂取により、コンポジットレジンが徐々に変色することがあります。 特に、頻繁に摂取する場合や適切な口内衛生が行われていない場合に変色しやすくなります。
タバコの喫煙
タバコのニコチンやタール成分は、コンポジットレジンの表面に付着し、変色の原因となることがあります。 喫煙者は、他の人に比べてコンポジットレジンの変色が起こりやすい傾向があります。
歯科治療後の経年劣化
コンポジットレジンは時間の経過とともに徐々に劣化し、変色することがあります。 変色したコンポジットレジンは、審美性や美しい笑顔に影響を与える可能性があります。
しかし、変色が軽度な場合は、歯科医師による簡単なポリッシングやクリーニングによって改善することができる場合もあります。
重度の変色や劣化が見られる場合には、コンポジットレジンの交換や他の審美修復材料への変更が必要となる場合があります。
コンポジットレジンの寿命を延ばす方法
コンポジットレジンの寿命は2~3年程度とお伝えしましたが、以下の点に配慮することでより長い期間使い続けることも可能となります。
正しいケア方法を身に付ける
コンポジットレジンは、天然歯やセラミックよりも表面が粗く、汚れがつきやすいです。
歯磨きをしっかり行えていないと歯垢や歯石が形成されて、虫歯の再発リスクが高まります。
また、上述したような強圧によるブラッシングもコンポジットレジンの寿命を縮めることにつながるため、正しいケア方法を身に付けるよう努力しましょう。
正しいケア方法については、阿倍野区西田辺の西田辺えがしら歯科にご相談ください。
技術の高い歯科医師に治療を任せる
コンポジットレジンによる修復操作は、歯科医師であれば誰でも行うことができますが、仕上がりには大きな違いが見られます。
技術の高い歯科医師であれば、歯質との適合性を限界まで高めることができますし、修復も理想に近い形態を実現できます。
そうした精密な修復を行うことで、コンポジットレジンの寿命を大きく延ばすことが可能となるのです。
コンポジットレジンは調整・再治療がしやすい材料
コンポジットレジンは、寿命が比較的短い材料ではありますが、調整や再治療がしやすいというメリットがあります。
例えば、治療から2~3年経過して摩耗や変色が目立つようになったら、コンポジットレジンを部分的に修復し直すことも可能です。
仮に再治療が必要になったとしても、上述したような簡便な手順で処置を完了させることができます。
ですから、コンポジットレジンは単に寿命が短い、粗悪な材料というわけではなく、柔軟な歯科治療を可能にする利便性の高い材料といえるのです。
この点は誤解がないようご注意ください。
まとめ
今回は、コンポジットレジンの寿命について、阿倍野区の西田辺の西田辺えがしら歯科が解説しました。
コンポジットレジンの寿命は短ければ2~3年、適切な技術・知識を持った歯科医師が治療を担当し、その後のケアをしっかり行えば4~5年かそれ以上、使い続けることも難しくありません。
歯を削る量を最小限に抑えら、調整や再治療も行いやすいコンポジットレジンは、これからも歯科で広く使われていくことでしょう。
コンポジットレジンについて不安のある方は、阿倍野区の西田辺の西田辺えがしら歯科までご相談ください。
阿倍野区 西田辺 西田辺えがしら歯科
IDIA国際口腔インプラント学会 認定医
日本口腔インプラント学会 専修医
歯科医師 院長 江頭伸行