インレー治療とコンポジットレジン治療の比較
こんにちは。阿倍野区西田辺の西田辺えがしら歯科です。
虫歯治療をする時、歯科医師は虫歯に感染した歯質をドリルで削り除去します。その後、充填材(詰め物)を使用して歯を修復します。
かけがえのない歯質を削られることに強い抵抗を感じる方もいらっしゃるかと思いますが、そこは虫歯という病気の性質上、避けることができませんのでご了承ください。
そうして削った歯質は、インレーやコンポジットレジンで補う必要が出てきます。
今回はそんなインレー治療とコンポジットレジン治療の違いについて、阿倍野区西田辺 西田辺えがしら歯科が詳しく解説します。
目次
インレー治療の特徴について
まずはインレー治療の特徴について記載していきます。
インレーとは、歯の欠損部分を修復するために使用される歯科治療材料です。一般的には金属(銀や金の合金)やセラミックス(陶器)などが使用されます。
軽度から中等度の虫歯治療で使われる
インレーとは、いわゆる“詰め物”です。
虫歯を削ったあとに装着する装置で、被せ物よりも小さいのが特徴です。
ある程度、進行した虫歯に適応されます。保険診療では銀歯かレジン、自費診療ではセラミック製のインレーを作ることができます。
歯型取りが必要
インレー治療では、基本的に歯型取りが必要となります。
お口の中いっぱいに型取りの材料を填入るあの処置です。歯型をもとに模型を作り、その上でインレーの製作を進めます。
ですから、インレー治療は1回の通院で終わることはまずありません。少なくとも2回、場合によっては3回以上の通院が必要となることもあります。
インレーをセットして調整したら完了
歯科技工所に発注したインレーは、1~2週間で歯科医院に届きます。
完成したインレーを歯にセットして調整を加えたら治療は完了です。
コンポジットレジン治療の特徴
次にコンポジットレジン治療の特徴について記載していきます。
コンポジットレジンは、主に歯の前面(前歯)の修復や審美的な目的で使用される歯科治療材料です。
コンポジットレジンはプラスチックとガラス粒子などの異なる材料を組み合わせて作られています。
軽度の虫歯治療で使われる
コンポジットレジン治療は、虫歯によって生じた穴が狭くて浅い、軽度の症例に適応されます。
虫歯の穴が深い場合は、コンポジットレジンを光で固めることが難しくなったり、欠けたり、取れたりするなどの不都合が生じるため、インレー治療が優先されやすいです。
歯型取りが不要
コンポジットレジン治療では、原則として歯型取りが必要ありません。歯を削った跡に直接、ペースト状のコンポジットレジンを充填して光で固めるからです。
インレーほど歯を大きく削る必要がなくなり、患者さまが不快な思いをする場面も少なくなるというメリットを伴います。
また、コンポジットレジンを用いた場合は、複数回の通院が不要となります。
多くのケースでその日に治療が完了します。
表面を研磨して治療が終わる
コンポジットレジンを充填し、光で固めたら、噛み合わせなどを調整します。
とくに問題が見られなければ、表面を研磨して治療は完了です。
MI治療を実現するコンポジットレジン
現在、歯科の世界では「MI治療」が主流となっています。
最小限の侵襲を意味するMI(ミニマルインターベンション)なら、かけがえのない歯質の切削量を最小限に抑えられます。
コンポジットレジンは正にそのMI治療の代名詞とも言える有用な材料なのです。
そのため、当院では可能な範囲でコンポジットレジン治療を適応するよう努めております。
コンポジットレジン治療なら歯の寿命を大きく縮めることなく、不快な歯型取りが不要、治療も即日終わることが多いため、患者さまにとってメリットの大きな選択となります。
もちろん、虫歯の状態によってはインレーやクラウンでなければ治せないこともありますので、その点はご了承ください。
まとめ
今回は、インレー治療とコンポジットレジン治療の違いについて、阿倍野区西田辺の西田辺えがしら歯科が解説しました。
一般の人からするとどちらも“詰め物”という認識があるかと思いますが、この2つには大きく異なる点がいくつかあります。
インレーとコンポジットレジンは、歯の修復や審美的な改善のために使用される異なる歯科治療材料です。
どちらの材料が最適かは、患者の具体的な状況や治療目的によって異なります。
あらかじめ、その違いについて正しく知っておくと、いざ治療が必要となった時にも歯医者さんの説明を理解しやすくなるかと思います。
インレー治療とコンポジットレジン治療について何かございましたら、阿倍野区西田辺の西田辺えがしら歯科まで、ご相談ください。
阿倍野区西田辺 西田辺えがしら歯科
IDIA国際口腔インプラント学会 認定医
日本口腔インプラント学会 専修医
歯科医師 院長 江頭伸行