日本口腔インプラント学会学術大会の参加報告


日本口腔インプラント学会

2018年9月14日(金)・15日(土)・16日(日)の3日間、大阪国際会議場で行われた第48回公益社団法人日本口腔インプラント学会学術大会に参加してきました。

今回のメインテーマはインプラント治療が拓く未来」、サブテーマ「超高齢社会に対する責任」のインプラント学会学術大会で、日本の超高齢社会のなかでインプラント治療が国民の信頼を得られ、生活の質の向上に寄与する存在かを検証する学会でした。

プログラムは3日間で特別講演、基調講演、教育講演、各種委員会主導のシンポジウム、国際専門医セッション、各種専門医ワークショップ、関連学会シンポジウム、各種セミナー、専門医教育講座、専門医歯科衛生士教育講座、専門医歯科技工士教育講座、ランチョンセミナー、市民公開講座などでした。

インプラント学会のシンポジュウム

特に参考になったシンポジュウムと特別講演をご紹介します。
まずシンポジュウムは「臨床家の誰もが知りたい臨床疑問-論文と専門医100名のアンケートから答えを導く-」とい内容でした。

近年、インプラント治療は材料学的進歩と臨床術式の向上は目覚ましく、インプラント治療の適応症は著しく拡大しています。

実際に治療して行く上で基本的な術式や指針あるものの、
骨造成した骨は10年後に何%残るものなのか?
スクリュー固定とセメント固定どちらの成績が良いか?
インプラント周囲にプロービングをしても良いのか?
など、年齢や性別、残っている歯の本数、顎の骨の状態などで答えが代わる場合があります。

顎の骨を人工骨で造る(骨造成)、見た目の良い歯茎や清掃性の良い歯茎の造り(軟組織マネージメント)、インプラントの人工歯のデザインや装着(補綴装置)など論文と専門医100名のアンケート結果から発表していましたので、他の先生がどう思い、何を気にして選択しているのかを深く理解できました。


インプラント学会の講演

次に「オッセオ・インテグレーションとインプラント周囲炎」題を講演されたスウェーデンの大学教授のTomas Albrektsson(University of Gothenburg, Sweden)先生の特別講演です。

オッセオ・インテグレーションとは、現在の歯科インプラントが顎の骨に結合する様式の意味で、チタン製のインプラントと骨が光学顕微鏡のレベルで直接的に一体化した状態のことです。

またインプラント周囲炎とは、インプラントの清掃状態が悪く歯垢(プラーク)の蓄積より細菌感染しインプラント周囲の炎症が起き骨まで進行したもの言います。

簡単にいうとインプラントが歯周病にかかっている状態のことです。
インプラント周囲炎は、インプラントの脱落などの失敗につながる要因のため、注意しなければなりません。

一度、顎の骨に結合したインプラントは安定的に推移しますが、不適切なインプラント手術や偏った咬み合わせ、患者の特定医薬品の摂取(胃潰瘍の薬:プロトンポンプ阻害薬(PPI阻害剤))、喫煙、遺伝的障害といった要因によってオッセオ・インテグレーションが阻害される可能性があり、結果として歯垢(プラーク)などの細菌から感染(攻撃)によって悪化しインプラント周囲炎を引き起こされるという内容の講演でした。


スウェーデンのインプラント教授

毎年のように日本口腔インプラント学会学術大会に参加しています。
今回、私の発表はなく、開催地が大阪であったので、この3日間の時間をフルに使い、十分な知識を得る機会となりなりました。

今後とも、インプラント治療の安心・安全な提供と確実で適切な処置を志して、日々研鑽していきたいと考えています。

この度はホームページをご覧頂きありがとうございます。

皆様と笑顔で楽しい毎日、そして何でも食べられる喜びを分かち合えるよう、スタッフ一同しっかりサポートさせて頂きます。

歯やお口に関するお悩みやご質問などございましたら、お気軽にご相談ください。

大阪市阿倍野区西田辺えがしら歯科

歯科医師  院長 江頭伸行