TV番組で「歯」についての情報が紹介されていました


未来世紀ジパングのオープニング

引用:2018.5.9放送 未来世紀ジパング テレビ東京

昨日の「未来世紀ジパング」は、「みんなの大切な”歯” 最先端技術 日米徹底比較!」というタイトルで、歯にまつわる様々な話が紹介されていました。

ご覧にならなかった方のために、簡単に内容をご紹介します。

①「メインテナンスしておきたかった体の部位ランキング」は、腰・目を超えて、なんと「歯」が1位!

しかも、歯の健康は、見た目の良さだけでなく、全身の健康と深くかかわっており、
虫歯・歯周病により、認知症のリスクが1.9倍、心筋梗塞2.7倍、とされている。

メインテナンスしておきたかった体の部位ランキング

街頭のインタビューでは、70歳くらいの方が、「歯医者が嫌で、行かずにいたら、こんなんになってしまった」「歯医者に行かなかったせいで、今はほぼ全部入れ歯」と後悔されている様子でした。

②お口の中の検査やクリーニング
メインテナンス(予防歯科)で有名な、東京のある歯科医院では、クリーニングの際、
1. 顕微鏡での細菌検査
2. 唾液の量
3. 唾液の検査(1種類)
4. 歯周ポケットの計測
を行っています。

メインテナンス

処置は
1.歯のクリーニング(スケーリング)
2.着色除去(ポリッシング:PMTC)
3.フッ素塗布
など歯周病や虫歯予防の処置が行われていました。
ちなみにこれらの予防処置は健康保険適応外なので、費用は全顎自費治療となっていました。

メインテナンスの料金

TVでは、「これくらいの料金は将来への投資であり、とても安い!」と患者様はおっしゃっていました。

③アメリカの歯科治療事情
アメリカ人は、虫歯が日本人より少ない。
そして、歯医者に「治療」で行くのではなく、80%の人が定期健診のために行くのだそう(日本はわずか2%)

その理由は…アメリカでは公的な保険がないため、日本で5万円程度の詰め物が、約50万円かかる。そのため、1回1万2千円の定期健診に通う人が多い

また、「虫歯予防国家プロジェクト」として、水道水にフッ素を入れていることも虫歯予防につながっている。
水道水にフッ素を入れている国は、世界の50か国にもわたるそう。

少量のフッ素摂取は問題はありませんが、日本は主に水道水を飲みます。
多量の摂取はフッ素中毒やフッ素症などを引き起こす可能性があり、現在は見送られているようです。

日本人とアメリカ人の歯に対する意識比較

④スピード治療
歯医者の治療は長く、通院するのに抵抗のある人が多い日本。
北海道のとある歯科医院では、歯科レーザーの使用により治療期間を短くしたり、歯科技工士が入れ歯を調整することにより、受診期間を短くしている。

アメリカでは、ロボットがインプラントを埋入することで、3時間かかっていたインプラント手術を1時間に短縮している医院もある。

ロボット治療

⑤ToothBank(歯の銀行)
アメリカでは、歯の銀行=歯髄バンクに現在3,000人ほどの保存があり、歯の再生に利用するための研究が行われている。

⑥電動歯ブラシのすばらしさ!
家電量販店でも、「電動歯ブラシコーナー」があるほど、現在注目されている。
老人ホームでも電動歯ブラシを導入することで、誤嚥性肺炎のリスクなどを減らしているそう。

以上が、だいたいの番組の内容です。

こういった番組がTVで放送されるということは、みなさんの歯に対する興味が年々高くなっている、ということでもあり、歯科医院としては嬉しい限りです。

冒頭①の、「歯の健康は全身の健康と関係する」ということも事実なので、私たちも、「虫歯・歯周病の治療」だけに留まらず「お口の健康を通して、みなさまの健康寿命を伸ばす」ということを理念に、日々治療に励んでいます。

さて、TVで放送されると、「ぜひ私もやってみたい!」「使ってみたい!」と思われる方が多いかと思いますので、日本の現状をお伝えしたいと思います。

②お口の中の検査
人間ドックや健康診断が重要視され、「悪くなってから治療する」より、「悪くなる前に予防する」ということが一般的になってきていますが、お口の中の健康にも同じことが言えます。
最近は、「メインテナンス(予防歯科)」をうたっている歯科医院も多くなってきています。

現在、健康保険治療では歯周病治療において歯周病安定期治療(SPT)として定期的な検査や歯のクリーンニング(スケーリングなど)や初期虫歯(エナメル質初期う蝕)の患者さん方にはフッ素塗布などが認められています。

大阪市阿倍野区えがしら歯科でも、メインテナンス中心の診療体制をとっており、顕微鏡での細菌検査、唾液の検査、歯周ポケットの計測を行い、経過を確認しています。

細菌検査は、お口の中の細菌の動きを動画で保存してお見せしています。
動いている菌のすべてが悪い菌というわけではありませんが、お口の中でたくさんの菌が動いている様子を実際に見ると、みなさんびっくりされます。

1
こちらは唾液検査の結果。結果はすぐに出るので、その日のアポイントの間に結果をお渡しします。

④スピード治療
誰もが治療は早く終わってほしいと思っていることでしょう。
レーザー治療で歯科治療が簡単になるかというと、難しいポイントですが、技術の発達により、治療のスピードだけでなく、治療の精度が上がっていることは見逃せません。

大阪市阿倍野区西田辺のえがしら歯科では、CTレントゲンを設置しているため、大きな病院にCTのみ取りに行っていただく手間を省いていただける上、その場で歯科医師がお口の様子を把握することができます。前述の唾液や細菌の検査も、技術の発達により、以前より簡単にできるようになりました。

また、TVで撮影されていた歯科医院さん同様、歯科技工士が在籍しており、入れ歯の調整やセラミックスの詰め物や被せ物の作成に携わっております。
女性の技工士ですので、患者様には「お話しやすい」と好評です。

インプラントをお考えのみなさんが気にされる、インプラントの手術時間ですが、数本に渡る場合は2時間ほど、1本ですと1時間弱のことが多いかと思います。
静脈内鎮静法を用いた場合は、もう少し時間がかかります。

インプラント手術は、ほかの手術と同様、事前の検査と治療計画、準備が大切になってきますので、1回の来院ですべてを終える、というのがむつかしいのが現状です。

⑤歯の銀行
日本でも、歯髄バンクは存在し歯髄を有効利用する研究が進んでいます。
大阪市阿倍野区西田辺えがしら歯科でも、歯髄バンクへの登録ができます。

⑥電動歯ブラシの素晴らしさ!
普通の歯ブラシと比べると値段がかなりお高くなる電動歯ブラシですが、やはり手磨きより確実に磨くことができるので、私も使っていますし、おすすめしています。

ブラシの先を変えることができるので、家族で1本購入すれば使えるかもしれませんが、付け替える手間を考えると、1人1本が理想でしょう。親が手こずる小さいお子さんの歯磨きも、電動であればすぐに終わってストレスフリーですよ。

いかがでしたでしょうか。
お口に関する疑問がありましたら、お気軽にお問い合わせください。