根管治療とは？流れや回数、費用などを解説
根管治療とは？流れや回数、費用などを解説についての阿倍野区の歯医者 西田辺えがしら歯科の歯の豆知識ページです。
虫歯は、ある一線を超えると治療の内容が大きく変わります。
それは虫歯菌への感染が歯の神経にまで及んだ時です。
歯の神経への感染は、一部の症例を除いて抜髄（ばつずい）および根管治療を行わなければ、完治させることが不可能になるからです。
今回はそんな進行した虫歯で必要となる根管治療の流れや回数、費用などを阿倍野区の西田辺えがしら歯科がわかりやすく解説します。
目次
根管治療について
私たちの歯は、頭の部分である歯冠（しかん）と根っこの部分である歯根（しこん）の2つに分けられます。
歯冠の部分は、口腔内に露出しているため、治療もしやすいです。
軽度の虫歯といえるC1～C2までなら、歯冠の汚染された歯質を削って、コンポジットレジンを詰めたり、詰め物を装着したりするだけ治療できます。
こうした修復治療は、皆さんも一度は受けたことがあるかもしれませんね。
今回のテーマである根管治療はC3～C4となり、その一歩先を進むことになります。
歯の根の中を清掃する治療
根管治療では、汚染された歯の神経を完全に抜き取る必要があります。
その後は、歯の神経が収まっていた根管内をリーマーやファイル、消毒薬などを駆使して無菌化していきます。
そうした歯の根の中を清掃する処置を根管治療というのです。
歯を残すことが目的
根管治療の目的は、歯を残すことです。根っこの中まで汚染された歯は、根管治療を行わない限り、完治させることはできません。
根管治療を行わない場合は、抜歯を余儀なくされる点に注意が必要です。ちなみに、根管治療は歯の外傷で神経が死んだ場合でも必要となることがあります。
根管治療の流れ
一般的な根管治療は、次のような流れで進行します。
STEP1：虫歯の除去
はじめに、切削器具を用いて虫歯を除去します。虫歯がある状態で根管内を無菌化することはできないからです。
STEP2：歯の神経の除去（抜髄）
クレンザーなど専用の器具を使って歯の神経を取り除きます。局所麻酔が効いているため、抜髄に痛みを伴うことはありません。
STEP3：根管内の清掃・消毒
根管内に残った感染歯髄や汚染された根管壁などを専用の器具・消毒薬を使って取り除いていきます。
この処置には複数回の通院が必要となります。毎回の処置後には、消毒薬を設置して仮の蓋を装着します。
STEP4：根管充填
根管内の無菌化が達成されたら、ゴムのような材料を詰める根管充填を行います。根管内を密閉して、再感染を防止します。
STEP5：レントゲン撮影
根管はとても細く、複雑に入り組んだ構造をしています。根管の隅々まで充填剤が行き渡っているかをレントゲンで確認します。
STEP6：土台を作って被せ物を装着する
根管充填が完了したら、最後は土台を作り、被せ物を装着して治療は終了です。
根管治療の回数と費用について
【通院回数】
保険診療で根管治療を受ける場合は、少なくとも2～4回程度の処置が必要となります。
これは上記のSTEP1～5までに要する通院回数です。
再根管治療の場合は、処置の難易度が高くなることから、4～8回程度の通院が必要となるでしょう。
【費用】
保険の根管治療の費用は、3割負担で3,000～5,000円程度です。
再根管治療の場合は、処置の回数が多くなりやすいことから、費用もその分、高くなります。
とはいえ、保険の根管治療で数万円の費用がかかることは稀といえるでしょう。
再根管治療ってなに？
再根管治療は、過去に根管治療を実施した歯に虫歯が再発した場合に行われます。被せ物や土台を撤去し、根管内の充填物を取り除くことから始めます。もうすでに根管形成などが行われていることから、根管壁は薄くなっています。歯根全体も弱くなっているため、初めての根管治療よりも難易度が上がります。
まとめ
今回は、根管治療の流れや回数、費用などを阿倍野区の西田辺えがしら歯科が解説しました。
根管治療は主に進行した虫歯に対して適応されるもので、通常の虫歯治療とは異なる処置が必要となります。
治療期間中は痛い思いをすることもあるかもしれませんが、歯を残すための処置ですので頑張って乗り切りましょう。
阿倍野区の西田辺にある歯医者 西田辺えがしら歯科
IDIA国際口腔インプラント学会 認定医
日本口腔インプラント学会 専修医
歯科医師 院長 江頭伸行
