阿倍野区 歯医者 うつ病 西田辺えがしら歯科

鬱(うつ)病と歯の関係

阿倍野区 歯医者 うつ病 西田辺えがしら歯科

鬱(うつ)病と歯の関係について、阿倍野区の歯医者 西田辺えがしら歯科の歯の豆知識ページです。

鬱病は、気分が落ち込んで疲れやすくなったり、何に対してもやる気が起こらなくなったりする病気で、現代の日本人にはよく見られます。

いわゆる精神疾患の一種なので、歯やお口の健康とは無関係なように思えますが、実はそうとも言い切れません。

実際、鬱病の患者さんは、お口の症状を訴える人が比較的多いのです。

そこで今回は、鬱病と歯やお口の健康との関係について、阿倍野区西田辺の歯医者の西田辺えがしら歯科が詳しく解説をします。

鬱病で現れる歯や口腔の症状

鬱病では本来、頭痛・動機・耳鳴り・睡眠障害・生理不順など、全身の症状が現れますが、その中に一部、口腔症状も含まれています。

具体的には、味覚障害や舌痛症、知覚過敏などです。これらは何かが舌や歯を直接的に傷害しているわけではないため、診察を行う歯科医師も正確な診断を下すことが困難となります。多くのケースでは、鬱病の治療が上手くいけば、口腔の症状も改善されていきます。

鬱病の人は虫歯や歯周病になりやすい?

鬱病を発症すると、これまでは普通にできていたことができなくなります。その代表例が「口腔ケア」です。

食後に歯を磨かなくなれば、当然ですが口腔衛生状態は悪くなります。その結果として虫歯や歯周病リスクが増大するのです。

歯科への通院も億劫となる

鬱病の人は、虫歯や歯周病になっても歯科を受診するのが困難となります。

それは単純に外出するのが難しいこともあれば、歯科治療への過剰な恐怖心や不信感などが募っている場合もあります。いずれにせよ虫歯や歯周病は自然に治ることがなく、放置していれば進行していく病気なので、鬱病の人は歯がボロボロになる傾向が強いといえます。

その結果、噛み合わせも悪くなり、口腔機能が全般的に崩壊することも珍しくありません。

阿倍野区 歯医者 うつ病 西田辺えがしら歯科

歯が健康だと鬱病になりやすい?

ここまでは、鬱病が歯や口腔に与える影響について解説してきましたが、東京医科歯科大学ではそれとは逆の方向からの因果関係を調査して、研究結果を報告しています。

その報告によると、自分の歯が1本でも多いと、鬱症状得点が0.15点減少することがわかりました。

これはアメリカの水道水フロリデーションが実施されている地域で10年間に渡って行われた調査で、フッ素によって強くなった歯が鬱症状を減らすかどうかを明らかにすることが目的でした。

専門用語が多く使われているため少しわかりにくい面もありますが、簡単に要約すると「健康な歯が多いほど鬱病になりにくい傾向にある」ことがわかったといえます。

もちろんこれは、歯の健康が直接的に鬱病の予防につながることを意味するわけではありません。

ただ、かけがえのない自分の歯が健康な状態で残っていることは、精神面にも多大な影響をもたらしていることに間違いはないでしょう。

歯を1本失うごとに鬱症状のポイントが確実に上がっていく点が大変興味深いです。私たちにとっての天然歯というのは、やはりそれくらい重要なものなのです。

まとめ

今回は、鬱病と歯の関係について、阿倍野区西田辺の歯医者の西田辺えがしら歯科が解説しました。

鬱病になると原因がわからない歯や舌の痛みに悩まされたり、口腔衛生不良によって虫歯や歯周病リスクが高まったりします。

鬱症状から歯科への通院が困難となる場合もあるため、口腔環境が悪くなりやすいのも鬱病の特徴といえるでしょう。その一方で、歯や口腔の健康の維持・増進に努めていれば、鬱症状を抑えられるという研究結果もあります。

そんな鬱病と歯の健康で悩まれている方は、いつでもお気軽に当院までご相談ください。歯科医師の立場から全力でサポートいたします。

参考URL:
https://www.tmd.ac.jp/files/topics/55020_ext_04_2.pdf
東京医科歯科大学プレスリリース

阿倍野区の西田辺の歯医者 西田辺えがしら歯科
IDIA国際口腔インプラント学会 認定医
日本口腔インプラント学会 専修医
歯科医師 院長 江頭伸行

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