日本と海外における歯への意識の違い
日本と海外における歯への意識の違いについて、阿倍野区の歯医者 西田辺えがしら歯科の歯の豆知識ページです。
G7(先進7カ国首脳会議)のメンバーでもある日本は、経済のみならず、医療の面でも世界を牽引する役割を果たしています。
世界一を誇る日本人の寿命が延長の一途をたどっている点ひとつとっても、この国の優れた医療と国民一人ひとりの健康医意識の高さが反映されているといえるでしょう。
ただし、歯の健康の意識に関しては例外といえます。
それは日本人が歯周病や虫歯になっている割合を見れば一目瞭然です。
そこで今回は、日本と海外における歯の健康への意識の違いについて、阿倍野区の西田辺えがしら歯科が詳しく解説をします。
海外は歯周病・虫歯を予防するのが当たり前
米国や北欧を始めとした口腔保健の先進国では、「歯周病や虫歯は予防するもの」という考え方で日々の口腔ケアに取り組んでいます。
実際、スウェーデンの歯周病患者数は日本の4分の1程度といわれていますし、虫歯になっている人の数も極端に少ないのが現実です。
そこで気になるのが歯周病・虫歯予防のために何をやっているのかという点ですね。
海外との決定的な違いは「定期検診の受診」
北欧諸国では、小さい頃から歯科検診を受けることが習慣化されています。3~4ヵ月に1回の定期検診を受けることで、歯周病や虫歯になる前の段階で、適切に対処できるようになります。
一方、日本では正直にいって定期検診を習慣にしている人はほんの一部に限られます。これは日本人に「歯周病や虫歯はかかってから治すもの」という意識があるからなのでしょう。
ただ、幸いなことに予防歯科の考え方も広まってきたため、歯科検診を受診した人の割合は徐々に高くはなっています。
令和4年度に実施された歯科疾患実態調査の結果を見ると、「1年間に歯科検診を受診した者の割合」は全体の58%となっていました。
けれども、この数値も定期的な受診を意味しているわけではない点に注意が必要です。
残存歯数の違いにも注目
歯周病や虫歯は、最終的には歯そのものを失う病気です。
それがわかっているからこそ、海外の人たちは予防することに手間やお金をかけているのです。
確かに、歯周病や虫歯によって失った歯は、入れ歯やインプラントで回復できますが、どんなに優れた治療でも天然歯には劣ります。
また、治療にも高額な費用がかかることから、歯周病や虫歯は予防するに越したことがないことを知っているのでしょう。
その結果、北欧諸国では80歳になっても25本以上の歯が残せている人が大半を占めています。
近年になってようやく8020運動の達成率が50%を超えた日本とは大きな違いが見られます。
日本は海外の何を見習うべき?
欧米のように、歯周病や虫歯とは縁のない生活を送るためには、次のような点を見習うべきだといえます。
・3~4ヵ月に1回の定期検診を受ける
・ブラッシング指導で学んだ口腔ケアを実践する
・フッ素による虫歯予防を徹底する
・食後にキシリトールガムを噛む
こうした点を習慣化することができれば、あなたも欧米人のように衛生的な口内環境を維持できることでしょう。
まとめ
今回は、日本と海外における歯や口腔への意識の違いについて、阿倍野区の西田辺えがしら歯科が解説しました。口腔保健の先進国である欧米では、歯周病・虫歯予防は当たり前となっています。
それは口腔疾患がとても厄介なものであり、予防した方がメリットも大きいことを知っているからなのです。
日本人も歯周病や虫歯への理解を深め、口腔ケアの意識を変えることで、欧米人と同じような口内環境を築くことができますので、今日からでもその一歩を踏み出してみませんか?
阿倍野区の西田辺えがしら歯科までご相談いただければ、そのお手伝いができるかと思います。
阿倍野区の西田辺の歯医者 西田辺えがしら歯科
IDIA国際口腔インプラント学会 認定医
日本口腔インプラント学会 専修医
歯科医師 院長 江頭伸行