歯列の矯正治療に保険が適用されない理由
歯列の矯正治療に保険が適用されない理由について、阿倍野区 西田辺えがしら歯科の院長ブログです。
歯列の矯正治療といえば、歯並びをよくするためのもの、というのはご存じかと思います。
「歯並びが悪いと見栄えが悪くて将来困る!」と、中高生くらいで歯の矯正治療をする方が多いのではないでしょうか。
しかし、この歯列の矯正治療というのは、健康保険の適用外です。
どのような状態か?で変わりますが、数十万から100万円以上という費用がかかってしまいます。
なぜ、健康保険適応外なのでしょうか?
一つは、
健康保険というのは病気に対しての保険だからということが挙げられるます。
「歯並びが悪い」というのはその人の生命、の維持に危険を及ぼす恐れがなく、病気ではないと判断されます。
ところが、出っ歯や受け口、八重歯などの歯並びの問題は、歯科医学的に虫歯や歯周病、顎関節症などの発症を助長させたり、発症の要因とされています。
そして、最近では歯の残存数とその人の寿命に因果関係があると言われるようになってきており、それを証明する論文もあります。
つまり、歯並びの善し悪しが人の寿命と関係しているのです。
そのような中、今後、歯列の矯正治療に健康保険が適用されることは期待できません。
2つ目の理由は、国の健康保険制度の財政の問題です。
現在、日本は少子高齢化がどんどん進んでいます。
高齢者の割合が多くなり、健康保険料を納める人数が減ってきていている。
医療技術の水準があがり終末医療において延命治療増による医療費増。
話は少し変わりますが、介護を受ける人数が増えている介護保険も増えています。
主に、この2つの理由が歯列の矯正治療に保険が適用されない理由です。
歯列の矯正治療は大きな出費であることは否めませんが、歯列の矯正治療は人生の質を左右するものであるのではないでしょうか。
現在では、比較的安価で歯列の矯正治療を行うことのできるマウスピース矯正なども人気となってきています。
補足ですが、口唇口蓋裂や顎変形症などの場合、健康保険の適応になっている場合があります。
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大阪市 阿倍野区 西田辺 医療法人優伸会 えがしら歯科
院長 江頭伸行