インプラント治療の研修報告

インプラント 研修 西田辺えがしら歯科 CT 口腔内スキャナー

こんにちは。
西田辺えがしら歯科 院長の江頭です。

昨日、の第162回例会に参加してきました。

2026年8月30日に大阪国際会議場で開催された、私が所属している大阪口腔インプラント研究会 第163回例会に参加しました。
今回は私と副院長の西山、歯科技工士の外山の3人で受講しました。

今回の講演は松本歯科大学歯学部歯科補綴学講座主任教授の樋口大輔先生による「補綴主導型インプラント治療を支えるデジタル技術―初心者・歯科衛生士と学ぶ基礎と臨床―」でした。

少し難しそうな演題ですが、患者さんにとって大切な内容を、基礎から臨床までわかりやすく学ぶことができました.

この内容を簡単に報告します。

「インプラントを入れること」がゴールではありません

歯のインプラント治療というと「顎の骨の中にインプラントを入れる手術」を思い浮かべる方が多いと思います。
しかし、治療の本当のゴールは、インプラントを入れることではありません。
しっかり噛めて、見た目も自然で、お手入れがしやすく、その状態を長く保てる歯をつくることなのです。

今回の講演で改めて確認したのが「補綴主導型」という考え方です。

補綴(ほてつ)とは、かぶせ物で噛む機能や見た目を回復させる治療を意味しています。

最初に最終的にどのような歯を入れたいのかを考えます。

その歯を支えるために、インプラントをどの位置に埋入したらよいか、角度やどんな深さに入れるのが最良なのかを逆算してインプラント埋入位置などの治療計画を立てます。

以前は、骨がある場所を中心にインプラントを埋入し、後から「かぶせ物」の形を考える方法も行われていました。

しかし、インプラントの位置によっては、かぶせ物の形が不自然になったり、見栄えが悪かったり、噛む力が偏ったり、歯ブラシが届きにくくなったりします。

最終的な歯の形から逆算することは、見た目だけでなく、インプラントを長く安定して使うためにも重要です。

インプラント 研修 西田辺えがしら歯科 CT 口腔内スキャナー

CTと口腔内スキャナーの情報を重ねて考える

今現在のインプラント治療では、歯科用CTと口腔内スキャナーが大きな役割を果たします。

CTでは顎の骨の厚みや高さ、神経や血管の位置など、外からは見えない情報を立体的に確認できます。
一方、口腔内スキャナーは、お口の中の歯や歯茎、噛み合わせの状態をデジタルデータとして記録します。従来の粘土のような材料による型取りと比べ、患者さんの負担を軽くできる点も利点です。

講演では、この二つの情報をシミュレーションソフト上で重ね合わせ、顎の骨と完成予定の歯を同じ画面で確認する流れが紹介されました。

これにより、骨だけを見て判断するのではなく、「この位置に歯をつくるには、インプラントをどこに入れるべきか」を三次元的に検討できます。

計画に応じて、手術時の位置や角度を案内するサージカルガイドを作製したり、手術中にドリルの位置を画面で確認するナビゲーションを活用したりする方法もあります。

こうした技術は、事前の計画を実際の治療へ正確につなげるための有力な支えになります。

デジタルだからこそ、基本を丁寧に

デジタル機器を使えば自動的に良い治療になるわけではありません。

CTを撮影する時の患者さんの姿勢や口腔内スキャナーで情報を読み取る手順、異なるデータを重ね合わせる精度など、各工程の小さな差が最終的な計画に影響します。

樋口先生の講演では、口腔内スキャナーの特徴や使い分け、CT撮影時の注意点など、日々の診療に直結する内容が具体的に示されました。
新しい機器を導入すること以上に、その特性と限界を理解し、従来の診査や歯科医師の判断と組み合わせることが大切だと再認識しました。

歯科医師と歯科技工士が同じゴールを見る

今回、院長だけでなく、副院長の西山、歯科技工士の外山と3人で参加したことにも大きな意味がありました。
インプラント治療では、診断や手術を行う歯科医師と、最終的な歯を製作する歯科技工士の連携が欠かせません。

同じ講演を一緒に聞き、完成する歯の形、インプラントの位置、使用する材料、患者さんのお手入れのしやすさまで共通の視点で考えることで、診療室と技工室の連携をさらに深められます。

当院には院内技工室がありCT、口腔内スキャナー、3Dプリンターがあるため、今回の学びを治療計画や補綴物の製作に直接つなげていきたいと考えています。

インプラント 研修 西田辺えがしら歯科 CT 口腔内スキャナー

学びを、より安心できるインプラント治療へ

インプラント治療には、診査・診断、手術、かぶせ物の製作、そして治療後のメインテナンスまで、多くの工程があります。

その一つひとつを丁寧につなぎ、患者さんの将来まで見据えることが、治療の質を高めます。

今回の研修で得た知識を院内で共有し、CTや口腔内スキャナーなどのデジタル技術を適切に活用しながら、より精密で、わかりやすく、安心して受けていただけるインプラント治療を目指してまいります。

これからも大阪市阿倍野区の西田辺えがしら歯科では、患者さんにより良い治療をお届けできるよう、スタッフとともに学び続けていきます。

また、最後になりましたが令和8年熊本地震に関して、被害を受けられた皆様に心よりお見舞い申し上げますとともに、該当地域の皆様の安全を心よりお祈り申し上げます。

阿倍野区の西田辺にある西田辺えがしら歯科
IDIA国際口腔インプラント学会 認定医
日本口腔インプラント学会 専修医

歯科医師 院長 江頭伸行