虫歯

大阪市 阿倍野区 西田辺 えがしら歯科

虫歯の治療

歯科の治療の中で、もっとも大きな割合を占めるのが虫歯治療です。
みなさんも、歯科医院を受診するきっかけは、虫歯か歯周病が最も多いことと思います。

西田辺えがしら歯科では、肉体的な負担を軽減するため、「できるだけ削らない」「できるだけ神経を抜かない」「できるだけ歯を抜かない」治療を行っております。削る必要がある場合も、本当に削らなければいけない部分を把握し、最小限に留めることが出来るよう心掛けています。(一度削ると、元には戻りません!)

当たり前のように感じられるかもしれませんが、「虫歯の周りの虫歯になりやすい場所まで全て削って金属で修復した方が良い」と考えられていた時代があり、今でもそういった治療がなされている場合もあります。

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虫歯を削る過程において、どこが虫歯なのか、どこが健全な歯質なのかを判断するために、「虫歯検知液」を使用します。歯を染めて、染まった部分のみ削除し、再度染め出し、削除、という工程を繰り返して、虫歯を確実に除去します。

※「虫歯検知液」は、磨き残しをチェックするための「染めだし液」とは異なります。

虫歯の原因

虫歯=虫歯菌が原因なのでしょうか?

虫歯とは虫歯菌の出す酸により歯が溶かされて穴があいた結果です。

確かに虫歯の原因となる酸を作り出すのはミュータンス・ラクトバチルス菌を主とする虫歯菌です。

しかし近年、虫歯のほかの要因があります。

それは次の4つです。

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a. 細菌…お口の中には、虫歯菌以外にも、4、500種類の細菌がいると言われています。
歯磨きをしっかりと行い、歯やお口の衛生状態を良くすることで適切に行うことで、菌の量を減らすことは可能です。毎日の歯磨きをしっかりと虫歯の予防になります。

b. 宿主(しゅくしゅ)…これは私たち個人個人の「虫歯のなりやすさ」つまり体質のことを意味します。歯のエナメル質の結晶の質や硬さ、唾液の量、質が違い、これが虫歯のなりやすさと関係してくることがわかっています。

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歯は、個人個人で酸に対する溶けやすさが違うことが知られています。歯を溶けにくくするには、フッ素を有効に使用していくことが重要です。フッ素は、歯の表面に働きかけて溶けにくくするように改造してくれます。最近はほとんどの歯磨き粉にフッ素が入っていますので、活用していきましょう。

また、歯並びの悪さも虫歯のなりやすさに影響してきます。歯並びが悪いと汚れがたまりやすくなり、虫歯ができる確立も上がります。歯の歯列矯正をすることにより歯並びをよくすることは、虫歯予防に有効です。

c. 糖質…食事やお菓子などに含まれる糖質(スクロース、マルトースなど)は虫歯菌の栄養源となり、酸を作りだす元になります。

甘いものが虫歯の原因になることは皆さんよくご存じだと思います。しかし甘いものを我慢するのはつらいという方も多いと思います。そんなときは砂糖ではなくキシリトールなどの代用甘味料を使ったものに替えるのがお勧めです。キシリトールを代表とする代用甘味料は虫歯菌の栄養源にならず虫歯予防に有効です。

d. 時間…これは糖質がお口の中にある時間を指します。糖質が供給されると、虫歯菌が酸を作り出してお口の中を酸性にして歯を溶かしてしまいます。
糖質が口の中に入っている時間が長いほど、虫歯菌の出す酸により、お口の中が酸性になり歯が溶けていきます。

例えば、キャンディーなど、ずっとお口の中に含むものは、その間持続的にお口の中が酸性になってしまい、歯が溶かされていきます。唾液の作用でpHは中性に戻っていきますが、時間がかかります。

そして、この上記4つの原因が重なるところに虫歯(歯に穴があく)が発生してしまいます。

虫歯(歯の穴)を削って埋める治療も重要ですが、虫歯になるこの4つの要因を改善しないと、また新しい虫歯(歯の穴)ができます。再発します。

虫歯の治療のQ&A

虫歯の治療について実際に当院の患者様からいただいた質問を 、Q & A形式で記載しています。

虫歯の治療のQ&Aについてはコチラ

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削らないでいい虫歯

これまで虫歯について色々書いてきましたが、皆さんは削らないでいい虫歯があるってご存知ですか?

その虫歯は、歯科の用語では「CO(しーおー)」、「初期虫歯」または「要観察歯」と呼ばれています。歯の表面が白くなって、その下がわずかにとけている状態です。
このような時点では、適切なブラッシングとフッ素を使うことによって溶けた歯、再度、固まる(再石灰化)ことが可能です。

ただ漫然と歯磨きを行うだけでは本当の虫歯になってしまうことも多いので、歯科医院で適切な処置や生活習慣のチェックを受けてください。少し気をつけるだけで、苦痛の元となる虫歯を防ぐことが出来ます!

根管治療

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歯の中には、一般的に「神経」と呼ばれている「歯髄(しずい)」という組織があります。歯髄は、神経と血管で出来ていて、歯を
成長させる原動力となり、歯に内部から内部から栄養を送っている大事な組織です。

虫歯が神経まで到達すると、多くの場合、ズキズキとした強い痛みが出ます。これは、虫歯菌によって歯の神経のある歯髄にまで虫歯が進行している状態です。

多くの場合、この状態まで進行した時に「歯医者さんへ行こう」と決心されるのが現状です。
こうなってしまうと、歯髄を除去しなければならず、この作業のことを「根管(こんかん)治療」と呼びます。「根管」とは、歯髄の存在したスペースのことです。

当院では、できるだけ神経を取ることなく、あなたの歯を治療して長持ちさせたいと考えております。
神経まで虫歯が及んでしまっていても、神経を抜かずに、神経を保護するセメントや特殊な薬を使って治癒させることが可能な場合もあります。

(ただし、痛みがひどい場合など、神経を抜かざるを得ないケースがあります。)
他院で治療中の方も、お気軽にご相談下さい。

どんな時に根管治療が必要?

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① 虫歯が進行していて、歯髄に虫歯が達している場合

② 重度の虫歯、重度の歯周病、重度の知覚過症、外傷などで歯髄が死んでしまった場合

③ すでに歯髄が除去されている歯で、治療せずにそのまま放置した場合や、根管治療後に不幸にも根の先に病巣が出来てしまった場合

どんな時に根管治療が必要?

一旦、根管治療が終了すると、歯に詰め物、もしくはかぶせ物(クラウン)、差し歯をいれます。

適切な処置をすれば、正常な歯と同様にしっかりと咬めるようになります。治療には、1歯あたりおよそ1~2ヶ月かかります。歯根の感染度が高い場合は、さらに治療期間が延びることもあります。

再根管治療(感染根管治療)について

一度、根管治療を行なったにもかかわらず、再び根管が虫歯菌(細菌)により感染してしまったり、虫歯菌(細菌)などの感染源が残っていたりする場合は、再び根管治療が必要となります。この場合、噛むと痛い、歯茎から膿が出る、たまに強い痛みを感じるなどの症状があります。

ほとんどのケースで、前に治療した詰め物やかぶせ物(クラウン)などを外し、根管内を徹底的に清掃、消毒し、根管内を無菌的化していきます。
問題なく治療できれば、再度歯を入れることが可能ですが、困難な場合、抜歯することになります。

歯根端切除手術

上記のように、根管内に神経を取った歯の根の先に、細菌の病巣が出来ることがあります(歯根のう胞)。小さいうちは、再根管治療が成功すれば消失しますが、大きい場合や再根管治療に反応しない場合は、外科的に切除することがあります。

歯肉を剥離して、根の先に相当する場所の骨を除去したのちに、病巣と根の先(3mmほど)を除去します。

最後に…

歯の痛みがある場合、かなりの割合で虫歯は大きく進行しており、神経を取ることになります。この場合、治療に時間がかかったり、何度も来院いただくことになります。
また、神経を取ってしまうと歯の根が膿んできたり、割れやすくなったりして、歯の寿命が短くなってしまうことが知られています。

当院では出来るだけ神経をとることなく、あなたの歯を長持ちさせたいと考えています。そのためには痛みなどの症状が出る前の段階で虫歯の早期発見・早期治療が必要です。
歯を健康に保つためにも、定期的な来院をお勧めいたします。

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知覚過敏症

歯磨きをするとピリッと痛かったりする、虫歯が見当たらないのに冷たい飲み物を飲んだりするとしみる、そういったことはないでしょうか?
このような不快な症状がある時は、「知覚過敏」の可能性があります。

知覚過敏の症状で特徴的なのは、「キーン」という鋭い痛み。さらにその痛みは一過性で、冷たい水や摩擦などの外来刺激によって誘発されるということです。

知覚過敏は多くの場合、歯冠と歯根の境界部分にクサビ状の亀裂が入る「楔状欠損(くさびじょうけっそん)」が見られます。
何もしていないのにズキズキ歯が痛い場合や、刺激物がなくなっても痛みが長引く場合は、知覚過敏ではなく虫歯など、他の病気が原因である可能性があります。

知覚過敏の原因

・間違った方法での歯みがき(力の入れすぎ、動かしすぎなど)

・虫歯、歯周病の治療後

・不十分な歯みがき

・歯みがき粉の使いすぎ

・歯ぎしり

・歯周病による歯肉の退縮

・硬すぎる歯ブラシの乱用

・レモンなどの酸味食品の継続摂取

・歯のひび、破折
など

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知覚過敏の治療方法

知覚過敏になると、歯が冷たいものた刷掃で痛みがでてしまうために歯みがきが十分にできません。
その結果、口の中に汚れがたまり、虫歯や歯周病の原因になってしまうことがあります。

また、冷たいものや熱いものが食べにくくなるなど、食事も苦痛になってしまいます。

知覚過敏は歯医者での治療とご家庭での予防によって治していきます。

■西田辺えがしら歯科での治療

・歯の表面に薬を塗り込む

・露出した歯根部分や樹脂でコーティングや埋める

・つめもので歯の表面を被覆することにより、外部からの刺激を遮断して知覚過敏を治す

・虫歯、歯周病、かみ合わせの治療など

■ご家庭での予防

・正しい歯みがきをする
(正しい歯みがきは歯肉が下がるのを防ぎ、歯が削れるのを防ぎます。そして、歯の修復(再石灰化)を促進し、知覚過敏を治します。歯科医院で正しい歯のみがき方を習うのも一つの方法です。)

・歯みがき粉の使用量を減らす、一定期間、歯磨剤の使用をやめる。歯磨剤なしで磨く。
ほとんどの歯みがき粉の中には研磨剤が入っており、歯磨剤の種類により、歯の表面が削れて知覚過敏の原因となる場合があります。

・知覚過敏用の歯磨剤を使用する(シミテクトなど市販品など)
歯磨剤の中の薬用成分により知覚過敏を治します。

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食事の改善

酸味飲料(ワイン、ジュース、炭酸など)や酸味食品(ヨーグルト、レモン、梅干し、夏みかんなど)を過度に摂取すると、酸により歯の表面がが溶け、知覚過敏の原因になる場合があります。

最後に

症状がひどくなり、そのまま放置すると最悪の場合、「神経を抜く治療」に進展してしまう場合があります。
気になる症状がある方は、放置せず、ひどくならないうちに、ご相談下さい。