歯列矯正の一般的な費用
大阪市阿倍野区西田辺「えがしら歯科」院長の江頭です。
今日は「歯列矯正の一般的な費用」について記載してきたいと思います。
歯列矯正の治療費は、一部の例外を除いて自由診療です。
（口唇口蓋裂、顎変形症、親知らずを除く6歯以上の永久歯の先天性欠損をはじめ、厚生労働省の指定する先天性疾患の矯正歯科治療には保険が適用されます）
そのため、通常の健康保険での虫歯治療に比べて、歯列矯正はどうしても「高額」というイメージが強く、費用面で治療に踏み出せない方もいらっしゃるのではないでしょうか？
一言で「歯列矯正」といっても、さまざまな治療法があり、それぞれ費用も違います。
患者さんのお口の状態に合った治療を選択することも重要ですが、費用面でもご理解いただいたうえで開始するのが最善だと考えます。
ここでは、それぞれの治療法と費用の比較をご紹介します。
目次
ワイヤー矯正／ブラケット矯正／表側矯正
最も一般的な矯正装置です。
歯の表側に「ブラケット」と呼ばれる金属の器具を付け、金属のワイヤーを通し、歯を動かしていきます。
費用の目安（総額）：約75万〜120万円
マウスピース矯正／インビザライン矯正
マウスピース型矯正装置は、インビザラインをはじめとして、多くの会社から販売されています。装置が透明なので、ワイヤー矯正に比べ目立ちにくく、着脱式のため、歯みがきがしやすいなどの利点があります。
数枚〜数十枚のマウスピースを1〜2週間ごとに交換し、歯を動かしていきます。
ここでは、インビザラインを例に挙げて解説します。
全顎（すべての歯）が対象になる「インビザライン」と、前歯部のみの軽度な不正が対象の、「インビザラインGO」があります。
インビザラインGOは、中心から数えて5本目までの左右10本、上下と合わせると20本の歯が対象です。
費用の目安（総額）：
インビザライン 80万〜120万円（税込）
インビザラインGO 45万〜60万円（税込）
舌側矯正／裏側矯正／リンガル矯正
通常のワイヤー矯正が歯の表側に器具をつけるのに対し、目立ちにくい内側に器具をつける治療法です。
舌が装置に当たるため、他の治療法に比べて喋りにくさなどのデメリットがありますが、人前に出ることがある職業の方など、見た目を気にされる方には有効です。ワイヤー矯正より高額であることが多いです。
費用の目安（総額）：約100万円〜150万円
審美ブラケット／透明ブラケット／透明ワイヤー
器具を付ける位置や歯の動かし方は金属製のワイヤー矯正と変わりませんが、透明〜白色のブラケット、ワイヤーを使用するため、目立ちません。
ブラケットの素材は、セラミックス製やジルコニア製、プラスチック製のものがあり、使用する素材によって費用は変わります。
費用の目安（総額）：約90万〜140万円
その他
「上の歯は裏側で、下の歯は表側」など、歯科医院によってさまざまな組み合わせでの治療法が選択できます。
ホームページやパンフレットに記載されている費用については、総額表示の歯科医院もあれば、初診時の精密検査料や通院ごとの検査料の記載が別途になっている歯科医院もあります。
また、不測の事態が起こった場合には追加費用がかかる場合があります。
自由診療なので高額ですが、デンタルローンが使える歯科医院もあります。
医療費控除について
一般的な矯正治療では、健康保険が適用されないため自由診療になりますが、医療費控除の対象になる場合があります。
医療費控除とは、申告する方やその方と生計をともにする配偶者、その他の親族が、1年間に支払った医療費がある場合に、規定の計算式により決められた金額を医療費控除として所得金額から差し引くことができる制度のことです。
矯正治療においては、美容や見た目の改善が目的の場合は医療費控除の適用とはなりませんが、咬み合わせや発音に問題がある場合など、機能的な問題を解決するための治療の場合は適用となります。
医療費の領収書、交通費がわかるメモなどが必要になりますので、しっかり保管しておきましょう。
医療費控除については、国税庁のホームページをご参照ください。
最後に…
この度はホームページをご覧頂きありがとうございます。
今回の歯の豆知識では「歯列矯正の一般的な費用」について解説いたしました。
この歯の豆知識ページでは歯やお口の中、歯科治療において、皆様へ何かしらの参考やお役に立てればと思い作成させていただいております。
当院では安心してご来院頂けるように、お口の状況・治療内容など詳しく検査し、歯科カウンセラーがご説明した上で、極力、痛くない治療を進めています。
皆様と笑顔で楽しい毎日、そして何でも食べられる喜びを分かち合えるよう、スタッフ一同しっかりサポートさせて頂きます。
歯やお口に関するお悩みやご質問などございましたら、お気軽にご相談ください。
