阿倍野区 西田辺えがしら歯科
歯周病 審美 インプラント

■保険治療のはじまり

国民保険は昔からあったわけではありません。
国民健康保険制度は昭和36年、つまり約50年前からはじまりました。

この制度が始まる前は、歯医者に限らず、あらゆる疾病の費用は、個人が全額負担しており、当時の国民が負担する治療費は相当なものでした。

今では健康保険制度が定着し、当たり前のようになった健康保険制度ですが、当時、治療費は死活問題とされ大変深刻な問題でした。

経済恐慌で農民の収入は激減したのにも関わらずその内の半分が治療費に持っていかれるような危機的状況でした。

最期まで医者を呼べないような貧困層の人たちも多く存在していました。

歯科治療の場合は、生死に関わる問題も少ないため、本当に健康保険が必要なのかは微妙なところなのですが、現在の日本の健康保険は、最低限必要な歯科治療はすべて保険が補ってくれます。

世界的に見てもこれだけ歯科保険が手厚いところは稀です。

■日本の歯科保険について

アメリカなど諸外国では歯医者の費用は高額です。

その理由が、健康保険と歯科保健が異なるため歯科保険に加入していない場合は、全額自己負担となるからです。

日本では数千円の治療が、アメリカで各歯科医院や病院で治療費が決めることができ、健康保険もないので10万円を超す処置もザラです。

日本は、健康保険で健康面に関する治療であればすべて国が7割負担してくれ、全国どこの歯科医院や病院でも同一の処置は同じ治療費です。

この点を考えると、本当に保護の手厚い国だと感心してしまいます。

日本にも民間の歯科保険なるものが存在します。

健康保険治療においては1５万円以内が補償、保険外診療（セラミックやインプラントなどの自由診療）も定額20万円程度は補償されというものです。

驚くほど安く受けられますので、費用対効果を考えて必要な人は加入しても良いと思います。

余談ですが、健康保険制度では治療につき何点などという表現をします。

通常1点＝10円で、仮に奥歯の抜歯を行う場合は260点前後なので、治療費は2600円となります。点数は診察内容や、項目によって異なります。

どの項目も、1点＝10円という計算になります。

保険が適応される事で、歯科治療へのハードルが下がったのも、我々日本人が快適な生活をおくれるようになったのも、こういった歴史や背景があってこそなのです。

■歯医者の保険内と保険外の治療費用について（虫歯治療）

健康保険内での治療を、保険診療と呼び、保険適応外のものを自由診療と呼びます。

それを区分する基準は、厚生労働省が承認するか否かで、保険が適応されるのかどうかが決まります。

歯科の治療費用は、健康保険が適応された場合は3割負担。適応されない場合は自身で全額負担する事になります。

保険診療と自由診療の顕著な違いは、費用の負担額と、自由診療は全額自己負担であるために、お金のある人は、最先端の高額な治療を受ける事も出来るという点です。

あとは治療に使用する材質も、自由診療の方は高額で高品質なものを使うのに対し、保険診療では、健康面に対する治療なので材料も安価なものになります。

インプラントなどが保険適応外である理由も、健康上絶対に必要なものではないと判断されるためです。
美容外科の類も当然、自由診療となります。

インプラントだけでなく、ホワイトニングや、歯の歯列矯正も対象外です。その他、歯周病の予防なども健康保険は対象外です。

健康保険において、日本全国どこの歯科医院や病院でも同一の処置は同じ治療費と記載しましが、治療費を安くできると言った反面、デメリットもあります。

それは、新米の医師の治療でも、熟練した医師での治療でも治療費が同じという点です。

このような環境の日本では医療の技術力が上がず、医師たちは、そこそこのレベルになれば技術力を高めなくなります。

高度な技術を持つ熟練した医師や専門医は、健康保険での治療をやめて自由診療のみを行う医院をつくり、一部の優秀な医師では外国へ移住してしまっています。

□費用比較

以下では、治療の種類別に保険内(保険診療)と全国の平均的な保険外(自由診療)の費用比較を行っていこうと思います。

この章では虫歯治療費用について見ていきたいと思います。

• 初診料金：700円（保険内）
• 再診料金：130円（保険内）
• 相談料金：上限1万円（保険外）
• 歯磨指導：240円（保険内）
• 抜歯料金：2000円〜3000円（保険内）
• 軽度の虫歯治療：治療費 1500円〜3000円（保険内）5000円〜5万円（保険外）
• 中度の虫歯治療：治療費 2000円〜1万円（保険内）1万円〜20万円（保険外）
• 重度の虫歯治療：治療費 7000円〜23000円（保険内）5万円〜100万円（保険外）

※保険外(自由診療)は各医院が独自に金額を設定しています。

あくまで私見における平均値です。
虫歯は定期健診を受けこまめに治療していかないと、老後は入れ歯生活が待っています。

入れ歯は食の楽しみが激減したり、衛生管理が大変だったりと良い事がありませんので、しっかりと虫歯ケアを行っていきましょう。

保険診療可能なので、積極的に通院して虫歯予防に努めると良いでしょう。

■歯医者の保険内と保険外の治療費用について（歯周病治療）

歯周病とは、歯垢内に最近が入り込み、歯肉に炎症を起こす病気です。治療をせず放置し、最終段階に突入すると、歯を支える骨を溶かし、歯がなくなってしまいます。

歯垢は別名プラークとも呼ばれ、定期的に除去しなければ、硬質化して歯石になります。

こうなるともう自分で取り除く事は不可能となりますので、歯科を受診し治療を受ける必要が出てきます。

• 歯周病の検査費用：治療費2000〜3000円（保険内1回）3000〜3万円（保険外1回）
• 歯石除去の費用：治療費800〜1000円（保険内：すべての歯）3000〜1万円（保険外：すべての歯）
• ルートプレーニングの費用：治療費180円（保険内1本）3000〜1万円（保険外1本）
• 歯周外科治療の費用：治療費3000円（保険内一部）1〜10万円（保険外一部）
• 歯周組織再生療法の費用：治療費5〜15万円（保険外一部）
• 歯周治療後のメンテナンス費用：治療費2000〜3000円（1回）3000〜1万円（1回）
• 抜歯（歯周病）の費用：治療費2000〜3000円（保険内）
• 軽度の歯周病治療の費用：5000〜1万円（保険内）1万〜5万円（保険外）
• 中度の歯周病治療の費用：1〜5万円（保険内）5〜50万円（保険外）
• 重度の歯周病の治療費の費用：3〜10万円（保険内）20〜300万円（保険外）

※保険外(自由診療)は各医院が独自に金額を設定しています。
あくまで私見における平均値です。

■歯医者の保険内と保険外の治療費用について（カウンセリングの治療費）

患者が歯について何らかの悩みを抱えていたり、相談がある場合、保険診療不可で、基本的には保険治療は適応外とはなりますが、無料でカウンセリングを行ってくれる歯科医院もあります。

病は気からとゆうように、神経質に考えすぎると、病気というのはどんどん進行していきます。

そう言った時に、専門家のアドバイスがあれば、悩みから解放されたり、気分が楽になったりすることが多々あります。

悩みの度合いにもよりますが、困っているのであれば、一度カウンセリングを受けると良いでしょう。

正しく理解して治療を受けるのと、そうでないのとでは治療効果に大きく差が出るはずです。

• カウンセリング：治療費 5000〜1万円（1時間）（保険外）

■歯医者の保険内と保険外の治療費用について（インプラント治療）

インプラントとは、事故や虫歯などで歯を失った部位に人工の義歯を埋め込む治療方法です。歯牙移植とは異なり、インプラントは完全に人工の歯なので、移植する必要がありません。

入れ歯ではなく歯で食事を楽しみたい人や、入れ歯の手入れや管理が大変でインプラントを選ぶ人も多いです。

他にもデンタルインプラントと呼ばれる、本来の歯根の代わりに顎にチタン製歯根を埋め込む治療法などもあります。

あらゆるインプラント治療を総称してインプラントと呼ぶことが多く、完璧な治療とは言えませんが、多くの患者に愛用されている治療方法です。

お世辞にも費用は安価とは言えません。

歯科で受けるインプラント治療はすべて保険適応外となっています。そのため、下記の治療はすべて健康保険適応外の治療費用となっています。

• インプラント検査の費用：2000〜5万円
• インプラント（フィクスチャー埋入）10〜40万円
• インプラント（上部構造）5〜20万円
• 造骨手術の費用：5〜数百万円
• インプラントのメンテナンス費用：3000〜1万円（1回）

※保険外(自由診療)は各医院が独自に金額を設定しています。あくまで私見における平均値です。

■歯医者の保険内と保険外の治療費用について（被せ物・差し歯の治療費）

• 硬質レジンジャケット冠の治療費用：3000円〜5000円（保険内）2万円〜5万円（保険外）
• 硬質レジン前装冠の治療費用：5000円〜7500円(保険内)2万円〜5万円（保険外）
• 銀歯の治療費用：3000円〜5000円(保険内)2万円〜5万円（保険外）
• オールセラミッククラウンの治療費用：8万円〜15万円（保険外）
• ハイブリッドセラミッククラウンの治療費用：4万円〜12万円(保険外)
• メタルボンドの治療費用：8万円〜15万円（保険外）
• ゴールドクラウンの治療費用：4万円〜12万円（保険外）

※保険外(自由診療)は各医院が独自に金額を設定しています。あくまで私見における平均値です。

■歯医者の保険内と保険外の治療費用について（歯列矯正（歯の矯正）の治療費）

歯の矯正は先天性疾患の唇顎口蓋裂以外すべて保険適応外となり、保険治療は受けられません。
全額自己負担となります。
以下はすべて保険外の費用となりますので、これから歯科で歯列矯正の治療を検討されている方は参考にされてください。

• 相談料：0〜1万円
• 診査と診断費用：3〜10万円
• イヤー矯正：60〜100万円
• ワイヤー矯正：65〜120万円（白または透明のもの）
• 舌側矯正：100〜150万円
• インプラント矯正：4〜40万円（＋基本治療費用）
• マウスピース矯正：30万〜60万円
• 子供の歯列矯正：30〜60万円
• 定期健診：3000〜1万円（治療1回につき）

■歯医者の保険内と保険外の治療費用について（ホワイトニングの治療費）

歯科で受けるホワイトニングはすべて保険適応外となります。保険治療は受けられません。治療費用は下記にリストします。

清潔感が増しますので、清潔感をアップしたい人は、ホワイトニングを行うだけで顔の印象がかなり変わります。

歯のきれいな男性を嫌いな女性はいないと言われるほど、歯の衛生面は顔の好感度の大部分を占めます。

仮に保険適応外だったとしても、ここはぜひ押さえておきたいところです。

• オフィスホワイトニングの治療費用：2〜10万円
• ホームホワイトニングの治療費用：2〜5万円
• デュアルホワイトニングの治療費用：5〜10万円

■歯医者の保険内と保険外の治療費用について（詰め物の治療費）

• コンポジットレジン充填の治療費用：700円〜1000円(保険内) 5000円〜3万円（保険外）
• 保険のインレーの治療費用：700円〜1000円(保険内) 5000円〜3万円（保険外）
• アマルガムの治療費用：600円〜790円(保険内)
• レジンインレーの治療費用：1090円〜1270円（保険内） 5000円〜3万円（保険外）
• グラスアイオノマーの治療費用：570円〜740円（保険内）
• セラミックインレーの治療費用：3万円〜5万円（保険外）
• ハイブリッドセラミックインレーの治療費用：3万円前後（保険外）
• ゴールドインレーの治療費用：3〜5万円（保険外）

■歯医者の保険内と保険外の治療費用について（知覚過敏の治療費）

知覚過敏というのは、歯に感じる断続的な痛みで、冷たい飲み物や、歯磨き時に歯ブラシがあたって痛みを感じたり、虫歯や炎症がないのに歯が痛むという特徴があります。知覚過敏は保険治療が可能です。

• 知覚過敏の治療費用：150円（保険内）1000円〜2000円（保険外）

■歯医者の保険内と保険外の治療費用について（歯牙移植の治療費)

歯牙移植とは、歯が何らかの理由でなくなった場合、他の自分の歯を持ってきて移植する治療方法です。

親知らずなどは不要とされどちらにせよ抜かれてしまう歯なので、けがや事故により失った歯を、親知らずを移植して置き換え治療を行う事もあります。

歯科には通院せず、虫歯を放置し続けた結果、状態がひどすぎる場合は、抜歯となる事もあります。このようなケースでも歯牙移植での治療を施術する場合があります。この治療も保険治療が可能です。

• 歯牙移植費用：4300円（保険内）2〜10万円（保険外）